JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 社会貢献活動 > 最新ニュース一覧 > [復興支援活動]手倉森 浩 復興支援特任コーチ 活動レポート(11月)

ニュース

[復興支援活動]手倉森 浩 復興支援特任コーチ 活動レポート(11月)

2015年12月09日

[復興支援活動]手倉森 浩 復興支援特任コーチ 活動レポート(11月)

「ライオンズ旗争奪U-10フットサル大会」が11月3日、宮城県東松島市の鷹来の森運動公園多目的グラウンドで開催されました。震災前は「かんぽの宿フットサル大会」という名称で行われていましたが、会場のかんぽの宿が津波の被害で営業できなくなり、買い手も見つからないまま解体されることになってしまい、大会も中止されたままでした。

震災から4年8ヶ月が経った今年、大会は「ライオンズ旗争奪U-10フットサル大会」と名前を変えて復活。津波で流されてしまった優勝旗のライオンズの旗も、泥まみれではあったものの、野蒜地区東名で奇跡的に見つかりました。

この大会は、4年生以下の大会と併せてママさんチームの大会も行われており、私は人数が少ない広渕SSSに助っ人として参加させてもらいました。楽しそうにボールを追いかけながら子どもたちを叱咤激励するママさんたち。子どもたちに負けず劣らずの、楽しくも激しい戦いが印象的でした。地域が元気になっていく姿が見られ、早くも来年の開催に期待が高まります。

鷹来の森運動公園には未だ仮設住宅があります。震災前は、18ホールのパークゴルフ場がオープンを待つばかりでした。震災後、仮設住宅をパークゴルフ場に建設するか、多目的グラウンドにするか、議論がありました。しかし、このフットサル大会が復活したことで多目的グラウンドを残すことに。市の関係者も「良い判断」だったと話していました。私も子どもたちの笑顔を見て、良かったと思いました。

8日には、宮城県松島フットボールセンターで「JFA復興支援フェスティバル2015」が開催されました。対象は仙南地区の皆さんです。生憎の雨でしたが楽しい時間を共有することができました。

3日後の11日は、石巻市立住吉中学校体育館で開催された宮城県石巻市住吉地区三校PTA協議会の席上で『日本サッカーの発展のために~夢の力を信じて~』をテーマに講演させていただきました。教職員、保護者、子どもたちを含め、約100人が集まってくださいました。

21日は名取市文化会館小ホールにおいて宮城県名取市体育協会スポーツ講演会が開催されました。地域指導者、保護者、一般聴講希望者、子どもたち120人あまりが聴講に訪れました。講演会は『地域スポーツを盛り上げるためには』を題材に行われ、私は復興支援の報告と日本サッカーの発展と方向性をお話しさせていただきました。子どもたちの笑顔によって大人たちが元気づけられ、地域が活性化すること――そのためにはそれぞれの家族の生活基盤が安定し、施設整備などを含めた地域の復興が欠かせません。また、子どもたちが夢を持ち続けられる社会と環境をつくることが大切だと思います。“大人は子どもの将来に触れている”という自覚をもって、子どもたちと関わり続けることが大事であると、改めて考えるいい機会になりました。

22日はいわき市のいわきグリーンフィールド多目的運動場に場所を移し、「JFA復興フェスティバル2015」が開催されました。9:00から13:30と短い時間でしたが、青空のもと、1年生から6年生の139人の子どもたちと、指導者や保護者ら57人が参加し、賑やかなイベントとなりました。子どもたちを対象にしたサッカー教室ではボールフィーリングやドリブルなどを交え、ラストは学年毎に分かれてゲームを。ラストは、ハーフコートピッチ2ピッチを使い、学年別に振り分けられた子どもたち各15人と大人10人のチームでゲームを行いました。必死にボールを奪いに来る子どもたち、一生懸命なお父さん、お母さんの頑張りで大いに盛り上がりました。次の日に筋肉痛にはなるでしょうがけが人もなく無事に終わって良かったです。いわき地区指導者の皆さんのサポートも非常に助かりました。ありがとうございました。

23日はいわき地区トレセンの北部vs南部の対抗戦を視察しました。いわき地区は南北に長く移動距離があるため、トレセンは後期から北部、南部に分かれて活動しています。会場の勿来市民運動場は震災後、瓦礫置き場になっていましたが、震災3年目の昨年、ようやく使えるようになりました。グラウンドは照明付きで、大人用のピッチ3面ほどの広さがあります。野球やソフトボールなどにも利用され、勿来地区では貴重な運動施設となっています。いわきサッカー協会の花田邦城会長も激励に訪れ、子どもたちも泥まみれになりながら頑張る姿を見せてくれました。

23日夜は宮城県仙台市長町FUT MESSEで、“楽しみながら復興支援”を目的にしたチャリティフットサルが開催されました。3月から始まり、奇数月に開催されていて、5度目の今回が今年最後の開催。県内外から老若男女、異業種の人たちの参加もあり、たくさんの方からご支援いただきました。皆さんけがもなく、今年も楽しく開催できて良かったです。復興状況も道半ばですが、来年も継続していきたいと代表者の方も仰っていました。

26日は宮城県石巻市門脇中学校体育館で行われた釜スポーツ少年団のトレーニングに参加しました。17人の子どもたちが参加。チームからパス&コントロールとポゼッションの要望もあり、トライアングルパスと4対2を行いました。同少年団は、火曜日は大街道小学校、水曜日は釜小学校、木曜日・門脇中学校の体育館と、会場を転々と移しながらトレーニングをしています。この日も他種目の団体が使うため、18:00~19:30という限られた中でしたが、子どもたちは集中してトレーニングに取り組んでくれました。

28日の10:00~12:00、福島県福島市十六沼公園において、県北地区のトレセン以外の子どもたちを対象とした復興支援フェスティバルを開催しました。JFA東北ユースダイレクターの山崎茂雄氏、JFAナショナルトレセンコーチの都修一氏と3人で、約100人の子どもたちと汗を流しました。アイスブレイクからボールフィーリング、1対1、最後は高学年、低学年に分かれそれぞれ、少年用ゴールピッチとコーンゴールピッチ2面でゲームを行いました。子どもたちは他のチームの子たちとも打ち解けて、ゴールを目指してくれました。終了後も「楽しかった」「もう終わり?」と子どもたちは元気いっぱいでした。17:00からは山崎氏が「求められる選手像と育成」というテーマで、県北指導者を対象にレクチャーを行いました。映像を使用しながらディスカッション形式で行い、忌憚のない意見交換ができました。その後、スタッフの皆さんと懇親会も有意義な会となりました。翌29日は同会場で行われた県北方部交流選抜大会を視察しました。両日とも天候に恵まれ良かったです。

30日は仙台市立南光台東小学校の「自分づくり夢教室」で、自分の生い立ちや経験談、夢を叶えるためにどんなことをしてきたか、また、現在取り組んでいる復興支援のお話もさせていただきました。真剣な眼差しで聞いてくれた子どもたち。彼らの夢も聞くことができ、明るい未来の創造を共有できた楽しい教室になりました。

関連情報
アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー