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救急救命

はじめに

2015年5月4日、都内で開催されていたフットサル大会での試合中、相手チームの選手のシュートしたボールがディフェンスの選手の前胸部に当たり、※心臓震盪(しんぞうしんとう)を起こしました。 しかしながら、周囲の方々の救命措置により、一命をとりとめたというニュースがありました。チームのトレーナーはAED講習会の受講経験があり、施設にはAEDが設置されていたこと、周囲の人たちの協力があったこと等が一人の生命を救った要因と言えます。

※心臓震盪
胸部に衝撃が加わった時に、心室細動という心臓の筋肉が痙攣している状態となり、心臓が収縮できずに血液を送り出せない状態、すなわち心臓のはたらきが停止(心停止)している状態。

心臓震盪になってしまったら

心停止を起こすと、1分経過するごとにその救命率は7~10%ずつ低下し、5分を超えると生存率が50%を下回り、後遺症も残りやすくなります。そのため、いかに早く治療(除細動)するかが重要なポイントであり、その唯一の方法が自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator: AED)による除細動なのです。
AEDが現場に届くまでは、一次救命処置(Basic Life Support: BLS)に沿った対応、特に胸骨圧迫による心肺蘇生法が重要です。救急隊が到着したら、状況を的確に伝え病院での精密検査や治療を受ける必要があります。

AEDを使用した救命例について

JFAで実施している各種講習会のご紹介

①スポーツ救命ライセンス講習会

スポーツ救命ライセンス講習会は、JFAが主催するライセンス講習会です。日本蘇生協議会(JRC)ガイドラインに準拠した内容で、医師、トレーナーの他、より高度な知識を体得したいという一般の方(選手、指導者、審判員、保護者等)を対象としており、消防で開催している上級救命講習会と同等のレベルになります。
内容は、講義(脳振盪(のうしんとう)、熱中症、アナフィラキシー、窒息など)、実技(心停止からの心肺蘇生法とAED使用方法、頸椎損傷からの頭頸部固定と搬送)、学科試験、実技試験からなり、所要時間はおよそ5時間。サッカーに特化したものではありませんので、他のスポーツに関わる方々にも有益なものになっています。
本講習会の合格者には修了証(3年間有効のライセンス証)が発行されます。また、本講習会は、公益財団法人日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有していなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。

②JFA+PUSHコース

JFA+PUSHコースは、脳振盪(のうしんとう)、熱中症、アナフィラキシーなどの簡単な講義をJFAが行います。さらに、特定非営利活動法人大阪ライフサポート協会が提唱する「PUSHコース」にて、CPR(心肺蘇生法)の基礎とAEDの使用方法を手短に、実技から学ぶことができます。 特別な医学の知識がなくても、小学生から保護者、指導者まで手軽に学ぶことのできるものです。時間は2時間程度で、受講後はJFAから受講証が授与されます。

講習会を開催するには

開催希望の団体は、以下の問い合わせフォームより必要事項をご記入の上、送信ボタンをクリックしてください。

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JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

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