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手倉森監督、「リオでの可能性と被災地への希望を示したい」 ~5月11日、U-23日本代表対ガーナ代表戦~

2016年05月11日

手倉森監督、「リオでの可能性と被災地への希望を示したい」 ~5月11日、U-23日本代表対ガーナ代表戦~

リオデジャネイロオリンピックに出場するU-23日本代表チームは5月10日(火)、翌日に控えたMS&ADカップ2016 ~九州 熊本震災復興支援チャリティ-マッチ がんばるばい熊本~ガーナ代表戦へ向けて、試合会場の佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムで最終調整を行いました。手倉森誠監督は公式会見の場で「リオでの可能性を示して、被災者と被災地に対して希望になれるような試合をしないといけない」と、試合への決意を述べました。

チームは激しく降り続く雨の中、負傷離脱した選手に代わって前日に急きょ招集が決まったMF為田大貴選手(アビスパ福岡)選手も合流して、各ポジションに選手を配してビルドアップをチェック。11対11の実戦形式やセットプレーの確認などを行いました。

手倉森監督の下でアフリカ勢との対戦は初めてになりますが、ガーナ戦は日本がオリンピックのグループステージ初戦で対戦するナイジェリアを想定した強化試合になります。また、選手にとっては本大会のメンバー入りを目指して、数少ない実戦でのアピールの場でもあります。

ガーナ代表チームもこの日の夜、試合会場で公式トレーニングに臨み、軽快な動きを見せていました。

手倉森監督は、「ガーナは国内プレミアリーグで出場している、そうそうたるメンバーが来てくれた。非常にタフな試合になる。ゲームコントロール力をしっかり発揮して、どこまで通じて何を工夫すべきか、選手たちに体感してほしい」と話して期待を寄せました。

MF矢島慎也選手(ファジアーノ岡山)は、「ボールを持った時に守備で伸びてくる足のリーチなど独特なものがあると思う。そういうところをしっかりと見たい」と話しています。

チームは一般公開されたこの日の練習前に、手倉森監督をはじめ、選手やコーチングスタッフら全員が参加して、熊本地震の被災地復興支援のための義援金募金をスタジアムで実施し、雨にもかかわらず、約100人が来場して11万4,182円の募金が集まりました。

チームメイトとともに来場者に笑顔で握手と感謝の言葉を返していた、熊本出身のDF植田直通選手(鹿島アントラーズ)は、「悪天候にもかかわらず、来ていただいて感謝しています。熊本で応援してくれている人たちのためにも、僕自身が戦う姿勢を見せて勇気を与えなくては。がんばりたい」と、気合を入れていました。

なお、11日(水)の試合開始前にもスタジアム北入口付近に設置のJFA募金活動ブースにて、岡田武史JFA副会長と熊本県の人気マスコットのくまモンが募金活動に参加する予定です。また、チャリティーマッチの収益金は全額、復興支援のための義援金として寄付します。

試合は11日(水)の19:15キックオフ予定です。

監督・選手コメント

手倉森誠 監督(U-23日本代表)
世界と戦うときに積極的な仕掛けや闘争心のある守備はやり続けなければなりません。うまさで相手をいなそうというサッカーでは世界には通じないので、きれいな形で相手を崩せない場合の攻撃のバリエーションを準備しておく必要があります。仮想ナイジェリアとして、相手の身体的特徴やしなやかなプレー、伸びる足やリーチなどを体感して、なるべく早く適応して相手の隙をついていけるようなゲームに持ち込みたい。そして、体感しながら頭でしっかり考えて、勝ちに行くことに全力を尽くしたいと思っています。選手には「リオでの可能性を示して被災地に対しての希望になる、懸けられている期待をしっかりと汲んで最後まで戦った後に必ず成長できるものがある」と話しました。日本代表として一人の人として、そういう思いをピッチで選手と一緒にぶつけたいと思います。

DF #5 植田直通 選手(鹿島アントラーズ)
ガーナの身体能力は高いと思います。日本では味わえないようなことを味わえると思うので、そういうところをしっかり経験して、本大会でアフリカ勢と戦う良いシミュレーションだと思うので、しっかりと結果を出したいです。(熊本に救援物資を届けに行った時に)僕が励まさなくてはいけない立場だったのに、みんなが僕を心配してくれて、「大会、がんばれ」と、たくさんの方から逆に励まされました。僕はサッカーをできる幸せを感じながら、そうやって応援してくれる方たちのためにもしっかりと結果を残したいと思います。

MF #19 井手口陽介 選手(ガンバ大阪)
ガーナは球際やスピードでは絶対に速いし強いと思うので、一発で抜かれないように、しっかりと対応していきたいですし、攻撃でもゲームをつくることやラストパスを出すことを意識してやりたいです。(選手選考でも)誰が来ても負けないように、アフリカの相手ともやれるというところをしっかりアピールできればと思っています。

MF #10 矢島慎也 選手(ファジアーノ岡山)
相手は身体能力が高くて対人に強いと思うので、考えてうまくスペースを見つけてプレーしたいです。カウンター合戦のようになると相手が速いと思うので、コンパクトにしてまとまって戦うことが大事ですし、それには声の掛け合いとかチームの共通意識が大事になります。けが人が出て選手の入れ替わりはありますが、人に合わせるのは得意なので、あまり心配していません。

DF #2 ファン・ウェルメスケルケン・際 選手(FCドルトレヒト/オランダ)
今回U-23日本代表に呼ばれたチャンスを活かしたいと思っています。オランダでもアフリカ出身選手と対戦することは多くて、オランダ2部と今度のガーナは大きさと速さでランクが違うかもしれませんが、中と外とどちらに行かせるのか、持たせるのか裏に蹴らせるのかという点など、相手の特長をしっかりと見て判断していくことが重要だと思っています。

マクスウェル・コナドゥ 監督(ガーナ代表)
日本に来ることができてとてもうれしく思いますし、テクニカルディレクターも同行しているほど、我々はこの試合を重要視しています。このチームには非常に良いクオリティの選手がいます。明日、期待に応えられるような試合をしたいと思います。

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スケジュール

5月9日(月) PM トレーニング
5月10日(火) 17:30

公式トレーニング(@ベストアメニティスタジアム)※一般公開

16:30~17:00の間、手倉森誠監督以下、スタッフと今回選出された全ての選手が複数のグループに分かれ、場内のコンコースにて熊本震災からの復興支援のための募金活動に参加します。

5月11日(水) 19:15 MS&ADカップ2016
~ 九州 熊本震災復興支援チャリティーマッチ がんばるばい熊本 ~
vs ガーナ代表(@ベストアメニティスタジアム)

MS&ADカップ2016~ 九州 熊本震災復興支援チャリティーマッチ がんばるばい熊本 ~

U-23日本代表 vs ガーナ代表
2016年5月11日(水) 19:15キックオフ(予定)
佐賀/ベストアメニティスタジアム
フジテレビ系列にて全国生中継

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