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JFAアカデミー
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はじめに/フィロソフィー

私たちは、現代の日本であまり使用されることのない「エリート」という言葉を使っています。

私たちは、この言葉に対し、日本では強い抵抗感があると感じています。しかし、そこを敢えて使っているのです。

現在の抵抗感は、本来のこの言葉の持つ意味を離れたところで生じていると感じています。本来のエリートとは、決して特権階級を指すのではなく、先頭に立って社会に貢献する義務を負うリーダーを指しているのです。

また、日本の教育は戦後、大衆化、平等化の方向をとりました。これはある時期必要なことであったと思いますが、現在、社会的なリーダーの不在およびその育成の必要性がうたわれ始めており、国を挙げてエリート教育に取り組む国も出てきています。

ボトムアップとプルアップという言葉があります。ボトムアップとは、文字通り底上げです。プルアップとは、エリート教育の成果を還元し、社会全体を引き上げていくという考え方です。

私たち日本サッカー協会では、2005年1月1日に、『JFA2005年宣言』をし、「サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」という理念を実現するために、2015年には、登録数500万人、世界でトップ10のチームになる、そして2050年までには日本でのワールドカップの開催と優勝、という明確な目標を設定しました。そしてそれは、単なる日本サッカー協会の目標としてではなく、日本全国の皆さんと双方向で交わされた約束という形で宣言されました。

そのために私たちは、ベースの水準の向上を重要視し、その方向に大いに取り組んできました。その成果はある程度あがってきたと考えています。そして今、新たに掲げた目標に向けて、さらに一歩前に進むために、ベースの向上とエリート教育の両者を共存させていく必要性を痛感しています。

最近は、スポーツやその他の分野で、早期からプロ顔負けの厳しい取り組みをしている例を見ることがあります。

その活動の種類によってはそれが適切と認識されている場合もあるかもしれませんが、それに対して眉をひそめる方もいらっしゃるかと思います。その抵抗感を分析する必要があります。

私たちは、サッカーという競技の特徴を把握した上で、子どもの発育発達の特徴を研究し、「長期的視野に立った育成」という観点から、それぞれの年代ごとに重点的に取り組むべきこと、適した方法等について、検討を重ねてきました。サッカーについて、そしてサッカー以外の部分について、子どもの頃にこそ取り組ませたい大切なことがたくさんあるという認識に至りました。子どもは小さな大人ではありません。子どもにはそれぞれの年代で子どもに合った取り組みがあります。それを踏まえ、それぞれの年代で最適な環境・指導を与えることが重要です。

また、いわゆる「ぶつ切りの強化」、小学校、中学校、高校でそれぞれがばらばらにそれぞれの時点で完成されたチームをつくって勝とうとすることは、ともすれば、選手の長期的な育成の観点からは、弊害になる場合があります。せっかくのポテンシャルを生かしきれずに終わってしまう選手が実にたくさんいます。本来であれば皆が同じビジョン、コンセプトのもとで子どもがチームを移ろうとも長期的視野に立った育成がなされていけばいいはずですし、私たちは常にそれを目指していますが、それはなかなか簡単なことではありません。そこに一貫指導の意義があります。

私たちは、若年層の育成に長年にわたり積極的に取り組んできて、若年層であればあるほど、可能性を持ったタレントが実にたくさんいることに気づきました。その子どもたちに、是非とも良い環境と機会を与え、持ち合わせた可能性を開花させることができるようにすることが重要であると感じています。

エリートに対する抵抗感のもうひとつには、選ばれなかった者の抱く差別感があると思います。

子どもは時間をかけて、さまざまな刺激を受けて、個人によりさまざまなスピードで成長していきます。若年層でたとえ選ばれなかった子どもがいても、もちろんそれで終わりではありません。それがその子が将来大成しないという判定を下すことでは決してありません。その中からも将来の日本を担う人材が育つと考えています。また、若年層で選ばれた子どもが、将来を保証されたわけでもありません。このプログラムに選ばれたからといって、全員がプロになれるわけではありません。このことは、本人も周囲の大人も、必ず理解しておいていただきたいことです。だからこそ私たちは、サッカー以外の面でも世界に通用する人材となるようなプログラムを組み込んでいこうと考えています。

また、プルアップの考え方で、一部のレベルを上げることによって、周囲のレベル、全体のレベルを引き上げることが可能であると考えています。それによって、ベースを含めたサッカー界全体の幅と厚みが広がり、それが単に直接的な意味だけではなく、世界トップ10を目指す日本代表の活躍につながる大きな力となることを、大いに期待しています。

子どもが育っていく上で、それぞれ重要な若年層のある一時期において、良い環境と良い指導を与える機会をつくりたいと考えています。そのことを是非ともご理解いただきたいと、強く願っています。

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