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ユニバーシアード日本女子代表 カナダ代表に勝利し銅メダル獲得 第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)

2015年07月13日

ユニバーシアード日本女子代表 カナダ代表に勝利し銅メダル獲得 第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)

第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)3位決定戦
2015年7月12日(日)キックオフ16:00 試合時間 90分 (45分x2)
Naju Public Studium(韓国 光州)

ユニバーシアード日本女子代表 5-0(前半3-0、後半2-0)ユニバーシアードカナダ女子代表

得点
22分   横山亜依(日本)
30分   川原奈央(日本)
34分   濱本まりん(日本)
69分   高橋美夕紀(日本)
84分   植村祥子(日本)

スターティングメンバー
GK: 新井翠
DF: 須永愛海、奥川千沙、長嶋洸、小泉玲奈
MF: 吉武愛美、加賀孝子、川原奈央、横山亜依
FW:濱本まりん、高橋美夕紀

サブメンバー
GK:井上ねね
DF:浦田佳穂、高木ひかり、林香奈絵
MF:三橋眞奈、山守杏奈
FW:植村祥子、本多由佳

交代
70分  横山亜依 → 山守杏奈
73分  濱本まりん → 植村祥子

マッチレポート

ユニバーシアード競技大会の3位決定戦となったカナダ女子サッカー代表との戦いは5-0(3-0)で銅メダルを獲得して終わりました。

試合は序盤から日本は前線からの激しい守備によってボールを奪い、崩しにかかります。カナダディフェンスも長身でフィジカルが強く、日本の攻撃に対応します。しかし、水を含んだピッチの影響で日本のパススピードが増し、カナダディフェンスを翻弄します。迎えた22分、左サイドでボールを受けたFW高橋美夕紀選手(新潟医療福祉大)が切り返して上げたクロスを走りこんだMF横山亜依選手(筑波大)のヘディングで先制しました。その後も日本の攻勢は続き、30分、中央でくさびを受けた高橋選手が反転すると、走りこんだ右サイドのMF川原奈央選手(早稲田大学)がスルーパスを受け、豪快に蹴りこんで2-0としました。34分にも中央からのスルーパスをカナダディフェンスが一度はブロックしたボールをFW濱本まりん選手(吉備国際大)が拾い、そのままシュート。コントロールされたボールがGKの頭上を越え、ゴールに吸い込まれて3-0としました。カナダも37分、カウンターから左サイドを突破して、ゴール前にフリーの選手にクロスを入れますが、わずかに右にそれ、3-0のまま前半が終了しました。

後半開始からカナダは長身で技術の高い7番とスピードのある12番が入り、また4バックから3バックに変更して、攻撃的な布陣で得点を狙いにきました。勢いに乗るカナダは15分のFK、18分のCKで日本ゴールに迫りますが、GK新井翠選手(国士舘大)を中心とした守りで得点を与えませんでした。しかし69分、日本最大のピンチを迎えます。DFのハンドからPKを与えますが、GK新井選手のプレッシャーによりシュートはバーを叩き、こぼれ球もしっかりセーブして反撃を許しません。相手の流れを断ち切った日本は70分、高橋選手の目の覚めるようなロングシュートで4-0とします。そして84分途中出場のFW植村祥子選手(日本体育大)がダメ押しのゴールで5-0とします。その後も危なげなくゲームを進めた日本が5-0で勝利しました。

台風の影響で雨と風が吹き荒れる中、相手とゴールを観ながらまた状況に応じた判断でゲームを進めてユニバーシアード最後の試合を最高の内容と結果で終えることができました。スタッフ7名と選手20名が一丸となってつかんだ銅メダルとなりました。

監督・選手コメント

望月聡 監督
試合終了のホイッスルが鳴った瞬間をいつまでも忘れることはないと思います。3位決定戦でカナダ代表を5-0の快勝で破り銅メダルを獲得できました。選手、スタッフ27名の喜ぶ表情は達成感と大切な仲間との絆を感じた瞬間でした。

当初のチーム目標の優勝は達成できませんでしたが、明らかに試合ごとにチームの組織力と、それぞれが国際試合での経験から、自信をつけていったユニバーシアード大会でした。

2014年11月の最初の合宿からチームの共通理解として伝えてきた「主体性を持つ」「自立する」「自己決定力ある選手」をユニバーシアードの最後のカナダ代表戦で存分に発揮してくれたことは、彼女たちのこれからのサッカー人生に大きな影響を与えると期待しています。

この結果に満足することなく、さらなる向上心を持って、選手、スタッフともに新たなスタートを切りたいと思います。

林香奈絵 選手(尚美学園大)
今日の3位決定戦がこのチームで挑める最後の試合でした。試合前から「最高の形で終わろう!銅メダルを持って帰ろう!」と監督の一言でチームの士気は最高潮でした。そして挑んだカナダ戦、結果は5-0という素晴らしい結果。そして何よりも最後にふさわしいものになりました。

ユニバーシアード大会を通じて高いレベルでプレーをすることにより、個人個人で得られるものがたくさんありました。そして何より、選手20名そしてスタッフ7名、今まで携わってくださった関係者の方々の「Team27+」という一つのチームになれたことが素晴らしい財産になりました。これからもこの経験とこの出会いを大切にしていきます。日本に帰ってからも感謝の気持ちを忘れず、励んでいきたいです。

髙橋美夕紀 選手(新潟医療福祉大)
目標であった"優勝"の夢が途絶え、本当に悔しい思いをしましたが、"絶対に銅メダルを持って帰ろう!"と、全員が前向きな気持ちで3位決定戦に挑みました。カナダとは御殿場での事前合宿で合同練習や練習試合、一緒に食事をとったり、たくさん交流をしてきた仲間達です。台風の影響で雨風がありましたが、このチームの良さである"最後まで諦めない粘り強い守備"から良い攻撃を重ね、5得点をあげて無失点で終えることができました。

ピッチで戦う11人、外から試合を盛り上がげるベンチメンバー、チームを支えるスタッフ、応援してくださるたくさんの方々、本当に"Team27+"全員で獲得した銅メダルです。このチームは解散してしまいますが、優勝できなかった悔しさと、この大会で得た成果と課題を日本に持ち帰り、また上のカテゴリーで皆と一緒にプレーできるように頑張ります。

長嶋洸 選手(日本体育大)
3位決定戦でカナダとの対戦でした。カナダとは国内合宿で練習試合もしていて、お互いの特徴も分かっていましたが、台風の影響もあり、風も雨も強く激しい中の試合だったのでシンプルにプレーをする事を意識しました。試合序盤はグランドに慣れるまであたふたした場面もありましたが、無失点で試合を終えることが出来ました。

今大会では学連単独で初の金メダルという目標を掲げていましたが、それを実行する事は出来ませんでしたが、日本に銅メダルを持って帰る事が出来て良かったです。

この「Team27+」は常に笑顔が絶えないチームでした。だから練習でも試合でもお互いに元気付ける声が飛び交い、私生活でもプレーでも凄く雰囲気の良いチームでした。このチームで最後まで戦う事ができ、最後表彰台の上でみんなで明るい笑顔をみて、改めて最高のチームだったと感じました。これから日本に帰りお互い各チームで頑張りたいです。 

スケジュール

6月23日(火) PM トレーニング
6月24日(水) AM トレーニング
4-0 練習試合 vs. ユニバーシアードカナダ女子代表
6月25日(木) AM/PM トレーニング
6月26日(金) AM トレーニング
2-1 練習試合 vs. ユニバーシアードカナダ女子代表
6月27日(土) AM トレーニング
6/29~7/1   トレーニング
28th Summer Universiade Gwangju 2015 
7月2日(木) 0-0 vs. ユニバーシアードロシア女子代表(Mokpo International Football Center)
7月3日(金)   トレーニング
7月4日(土) 14-0 vs. ユニバーシアードコロンビア女子代表(Boseong Public Stadium)
7月5日(日)   トレーニング
7月6日(月) 2-0 vs. ユニバーシアードメキシコ女子代表(Naju Public Stadium)
7月7日(火)   トレーニング
7月8日(水)  0-0
(PK3-1)
準々決勝 vs. ユニバーシアード中国女子代表(Naju Public Stadium)
7月9日(木)   トレーニング
7月10日(金) 1-1
(PK 6-7) 
準決勝 vs. ユニバーシアードフランス女子代表(Naju Public Stadium)
7月11日(土)   トレーニング
7月12日(日) 5-0 3位決定戦 vs. ユニバーシアードカナダ女子代表(Naju Public Stadium)
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