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アカデミーの日常から

2010年06月10日

5年目のアカデミーがスタートして、3カ月目に入りました。

楢葉の町にもやっと春(初夏?)の兆しが感じられ始め、日中の日差しは今週になって急に
強くなってきました。寮から楢葉グラウンドに向かうJヴィレッジの敷地内ではタンポポが咲き
乱れ、青空のもと、つつじのピンクと芝の緑、そしてタンポポの黄と、春(初夏?)らしいとても
きれいな色彩がすがすがしい気持ちにしてくれます。
学校の制服も衣替えをしました。中学生の制服は、夏らしい白のセーラー服です。セーラー服
姿は、ピッチ上のたくましさとは一味違った、雰囲気になります。

アカデミー生たちに目を移してみると、それぞれの学年がひとつずつ上がって、様々な変化が
見られます。
初々しかった中1の6名も久しぶりにじっくりと観察してみると、学校や寮生活にも慣れ始め、
サッカーでもそれぞれの特徴が出始めているように感じます。中1にとっては常に先輩選手と
プレーしているため、プレーの中の困難さは中2以上に身にしみているでしょうが、随所で
きらっと光るプレーが出てくるようになっています。

先月から、この時期恒例の楢葉中特設陸上部活動がスタートしました。5:55に朝食を食べて
登校する朝練活動も同時にスタートします。中2と中3がトライしていますが、眠気や疲労に打
ち勝ちながら、頑張っているようです。

サッカーを観てみると、たくましさが出てきたように感じます。男子中学生とゲーム(リーグ戦)
をする機会が増え、攻守の切り替えやボールへのアプローチスピード、粘り強い対応や当たり
の強さなどが増してきました。ゲーム中の声も増えてきました。具体的な指示や意図を伝える
声、味方を励ますポジティブな声などです。これは、大きな成長だと思います。もちろん良い面
ばかりでなく、課題もあります。この年代なので当たり前です。しかし、良い面に対して自信を
もってやり続けていってほしいと感じます。

高校生を中心になでしこチャレンジリーグに参戦しています。週末に力の拮抗したゲームを
する中で、これまでには感じにくかった課題が見えてきているようです。また、真剣勝負の
90分のゲームを毎週末行う中で、疲労の蓄積もこれまでとは違っているようです。
将来を見据えて基本のベースをあげることを活動の根底にあげているため、昨年までと同様、
週1回の走トレーニングも継続しています。自分のコンディションを維持すること、できるだけ
短時間で、そしてより多くの疲労を回復するための必要性を身をもって感じ始めているせい
か、自分の体の変化に対する気付きが少しずつ変わってきているようです。

高校3年生からは、リーダーシップを感じられることが多くなってきました。各学年の「色」が
ありますが、最上級生になって、後輩たちを引っ張るためには何をしたらよいのか、それぞれ
が自分の特徴に合わせて考え、行動に移そうとしているように感じます。これまでにはあまり
見られなかった、「大人」な一面が見えるようになってきています。

富岡高校の生徒会活動に、会長や副会長、書記といった形で参加しています。アカデミーで
の活動だけではなく、学校生活などでも、積極的に関わったり、リーダーシップを発揮したり、
と色々な経験を積んでいます。

先日、この春アカデミーを卒校し、関東の大学に進学した選手に会いました。良い意味で変わ
りなく、元気に生活しているようでした。そして、サッカー・勉強・生活と、充実した日々を送って
いることがその表情から感じられました。彼女が小学生時代を過ごしたチーム出身の選手は、
現在、アカデミーで活動しているなかにも多くいます。一緒にプレーしたことはなくとも、後輩の
ことは気にかけているようでもありました。

5年目の今年は、ゲーム環境が整備され、その面がこれまでと違う大きな変化となっています。
選手たちはその中で、トライとエラーを続けながら活動しています。しかし、日常に目を移すと、
トライすることはこれまでと変わりません。学校生活の中で、ロジング生活の中で、上級生や下
級生がいる中で、当たり前の日常の中でも、トライを続け、失敗を成功に変える努力をしながら、
日々成長していきます。

コーチ 坂尾 美穂

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