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清水が磐田との静岡ダービーを制す 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第4節

2018年04月30日

清水が磐田との静岡ダービーを制す 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第4節

ピックアップマッチ

清水エスパルスユース 3-0(前半1-0、後半2-0)ジュビロ磐田U-18

高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEASTは4月29日(日)に第4節が行われ、清水エスパルスユース(静岡)は同じ県のライバルチームであるジュビロ磐田U-18(静岡)と対戦しました。

これまで各年代で何度も対戦を繰り返し、「選手たちは互いに非常に意識し合っています」(清水・平岡宏章監督)という関係性の2チームですが、育成年代最高峰リーグであるプレミアリーグでの対戦はこれが初めてとなります。トップチームがJリーグで試用しているIAIスタジアム日本平での開催となったこともあり、独特の緊張感が張り詰める中での試合となりました。

「なかなかボールを前に入れることができず、堅い試合になってしまいました。なかなかシュートを打つことができませんでした」と平岡監督が振り返ったように、試合は序盤から互いに慎重な試合運びとなります。もっとも、これはどちらかと言うと、磐田のペース。世登泰二監督は「うちは先に点を取られてしまうと厳しい。一週間準備してきたとおりの展開ができました」と、DF平松航選手(#4)を中心としたディフェンスがしっかり機能していた前半途中までの流れに手応えを感じていました。

互いにシュートを打てないまま進んだ試合の流れは、36分のワンプレーから一転することになります。左からのクロスボールを受けた清水FW山崎稜介選手(#19)が思い切り良くシュートを選択すると、磐田DFがハンドリングの反則を犯してしまい、清水にペナルティーキックが与えられます。これを主将のFW齊藤聖七選手(#10)が冷静に蹴り込み、清水に待望の先取点が生まれました。

こうなると、磐田は当初の慎重に構えるゲームプランを捨てざるを得ません。「3ラインでコンパクトに守りたかったのですが、前から追わなくてはいけなくなり、難しくなってしまいました」(世登監督)。そして後半開始早々の49分、清水に決定的なゴールが生まれます。中央のミドルレンジから「もう『打っとけ!』という感じでした」と思い切って左足でシュートを狙ったのはMF栗田詩音選手(#3)。このシュートのこぼれ球に鋭く詰めたのは、前節ハットトリックを決め、この大事な試合の先発出場を勝ち取っていた山崎選手。頭で押し込み、2試合連続となるゴールを生み出します。

そして57分にも、栗田選手は同じような位置からミドルシュートを狙います。今度は利き足の右で打ち切ったシュートは、風にも乗って「あんなシュート、観たことがありません」と平岡監督も驚愕する弾道を描き、見事にゴールネットを揺らします。「気持ち良かったです」と本人も笑顔で振り返るスーパーゴールが飛び出し、試合の流れは完全に決まりました。

この後の磐田の反撃をしっかりしのいだ清水は、3-0のシャットアウトゲームでダービーに勝利。開幕2連敗と出遅れてしまいましたが、2連勝で星を五分に戻すことに成功しました。連敗時は雰囲気が暗くなることもあったそうですが、栗田選手が「3年生が中心になって練習からみんなで盛り上げることができました」と振り返るように立て直しに成功。「まだまだ優勝も狙えると思っています」(栗田選手)と、ここからの大反撃を誓いました。

一方、開幕から4連敗となってしまった磐田は、守備面以上に未だ無得点の攻撃面に課題が残ります。世登監督は「ほとんどシュートを打てていないので、まずシュート意識の部分から改善していきたいと思います」と、ダービーでの悔しい敗戦を糧にしながら課題克服と巻き返しを狙っていくことになります。

清水は次節アウェイで首位を走る鹿島アントラーズユース(茨城)と、磐田はホームで市立船橋高校(千葉)と対戦します。

監督・選手コメント

平岡宏章 監督(清水エスパルスユース)
ほとんどシュートを打てていない流れでしたが、(1点目のPKを得た場面は)山崎選手が思い切りよく打ってくれたことがよかったと思います。あの1点が大きかったですね。2点目も同じように思い切り良くシュートを打つことで生まれたと思います。(2得点に絡んだ栗田選手は)守備もよかったですし、彼は“おだっくい”(静岡の方言で『お調子者』『お祭り男』のような意味)なので、あのゴールで調子を上げてくれればと思います。

DF #3 栗田詩音 選手(清水エスパルスユース)
あんなシュートが入るのは自分でもちょっと記憶にありません。しっかり振り抜こうと思って打ちました。プレミアリーグでも初得点なので、入ってよかったです。ダービーですし、IAIスタジアム日本平での開催だったので、もちろん気持ちは入っていました。いい守備から入ることを意識していましたし、その点でもうまくいったと思っています。ただ、まだ2勝しただけですから、これから優勝するためにまたイチからやっていければと思っています。

世登泰二 監督(ジュビロ磐田U-18)
アンラッキーな失点がありましたが、運も実力のうちだと思っています。毎試合のようにアンラッキーな失点があるということは何も目に見えない差が出ているのだと思います。今日の試合もそういう部分を見せ付けられてしまいました。最初の失点で、(ゲームプランが)壊れてしまった部分はあります。シュートはもっと打ってほしいのですが、本当に少ないですね(この日もシュート1本)。どうしても確実に崩そうとし過ぎてしまうところがあります。もっと働きかけていきたいと思います。

DF #4 平松航 選手(ジュビロ磐田U-18)
失点のところからリズムがおかしくなってしまいました。大事なダービーで3失点負けというのは、後ろの問題だったと思います。悔しい試合でした。(4試合を終えて)プレミアリーグと(昨年まで戦っていた)プリンスリーグ東海の差を感じています。どこのチームもフィジカルが強いですし、プレスやサポートのスピードも大きく違います。次の試合については、まず自分と(センターバックでコンビを組む)速水修平選手のところでしっかり守ることを意識したいと思います。

その他の試合結果

FC東京U-18 0-1(前半0-0、後半0-1)鹿島アントラーズユース
市立船橋高校 2-1(前半1-0、後半1-1)柏レイソルU-18
浦和レッドダイヤモンズユース 0-0(前半0-0、後半0-0)青森山田高校
富山第一高校 0-2(前半0-0、後半0-2)流通経済大学付属柏高校

開幕から連勝を続ける鹿島アントラーズユース(茨城)は、アウェイのFC東京U-18(東京)戦に臨み、62分に有馬幸太郎選手(FW #9)の1点を守り抜きました。市立船橋高校(千葉)と柏レイソルU-18(千葉)による千葉対決は、先制した市立船橋が一度は追いつかれますが、67分に西堂久俊選手(FW #12)の勝ち越しゴールで勝点3を手にしました。浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)と青森山田高校(青森)はスコアレスドローで勝点1を分け合いました。富山第一高校(富山)はホームに流通経済大学付属柏高校(千葉)を迎えましたが、後半に2得点を許し、今季初勝利はお預けとなりました。

大会期間:2018年4月7日(土)~2018年12月9日(日)

EAST 第5節

2018年5月6日(日)
11:00 流通経済大学付属柏高校 vs FC東京U-18(流通経済大柏高校グラウンド)
11:00 ジュビロ磐田U-18 vs 市立船橋高校(竜洋スポーツ公園サッカー場)
14:00 浦和レッドダイヤモンズユース vs 富山第一高校(レッズランド)
15:00 柏レイソルU-18 vs 青森山田高校(日立柏総合グラウンド/人工芝)
15:00 鹿島アントラーズユース vs 清水エスパルスユース(鹿島アントラーズクラブハウス)

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