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山形、北九州に勝って初のベスト4 第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会

2014年10月16日

山形、北九州に勝って初のベスト4  第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会

ピックアップマッチ

モンテディオ山形(J2) 1-0(前半0-0、後半1-0) ギラヴァンツ北九州(J2)

第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会準々決勝は10月15日(水)、残り3試合が各地で行われ、モンテディオ山形がFW川西翔太選手のゴールでギラヴァンツ北九州とのJ2対決を1-0で制し、初の準決勝進出を決めました。

どちらが勝っても初の準決勝進出になる一戦は、立ち上がりから両者一歩も譲らない、ハードな戦いを見せます。0-0で前半を折り返し、後半、先に攻撃のペースを掴んだのは山形でした。

第90回(2010年度)大会以来2度目の4強挑戦となる山形は、前半から左サイドで積極的な動きを見せていたMFキム・ボムヨン選手が61分に中央に切り込んでミドルシュートを放ちます。その6分後にはDF石井秀典選手、68分にキム選手、72分に川西選手、74分にはFWディエゴ選手と、立て続けに相手に襲いかかります。

そして79分、右サイドで宮阪政樹選手からのボールを途中出場のMF伊藤俊選手が落とし、川西選手が中央へ切り込んで左足を振り抜きます。「打った瞬間入ったと思った」(川西選手)という一打は、相手ゴールの左隅に刺さりました。

1-0とリードして勢いを増した山形は、その後も攻勢をキープ。後半アディショナルタイムには宮阪選手がミドルシュートを放ちますが、相手GKのセーブで追加点にはなりませんでした。
現在4位とJ2で好調をキープするギラヴァンツは、北九州勢として第64回(1984年度)大会の新日本製鐵以来の準決勝進出を目指して、山形の堅い守備に苦労しながらも、前半25分にはDF渡辺将基選手、31分にはFW原一樹選手がシュートを放ち、前半終了直前にはFW池元友樹選手が右足の一撃で相手ゴールを脅かします。

しかし、中3日ペースで続いたリーグ戦との連戦や台風の影響を避けて13日に山形入りする移動などハードな日程が影響したのか、後半に入ると動きが落ちて自陣に押し込まれる展開になります。3回戦の横浜F・マリノス、4回戦のヴァンフォーレ甲府とJ1チーム連破で見せていた終盤の粘りがこの日は見られず、反撃が叶わないまま、試合終了となりました。

試合情報詳細はこちら 

このほかの試合では、第88回(2008年度)、第89回(2009年度)大会連覇以来の優勝を目指すG大阪(J1)が大宮アルディージャ(J1)に2-0の勝利をあげ、千葉はJ1のセレッソ大阪を1-0で破りました。

この結果、11月26日(土)の準決勝では、山形は千葉と大阪・ヤンマースタジアム長居で、G大阪はすでに4強入りを決めていた清水エスパルス(J1)と東京・味の素スタジアムで対戦します。山形対千葉戦では、どちらが勝っても第91回(2011年度)大会のFC東京以来のJ2クラブの決勝進出になります。

監督・選手コメント

石崎信弘 監督 (モンテディオ山形)
山形にとって初の天皇杯ベスト4に進出できてよかったです。リーグ戦との並行開催で精神的に切り替えが難しい大会ですが、選手たちの勝ちたい気持ちが強く出ていました。でも、もっと点を獲れるチャンスはありました。引いた相手に対する(崩しの)アイディアやプレーの正確性をもっと改善していくことが、今後リーグ戦を勝ち切るためにも必要です。準決勝ではジェフ千葉との対戦ですが、どちらが勝ってもJ2チームが決勝へ行くことになります。ただその前にリーグ戦があるので、まずはJ1昇格プレーオフへ行くことが大きな目標です。今日勝った勢いを次のリーグ戦へつなげていきたいと思います。

FW 川西翔太 選手 (モンテディオ山形)
勝ててほっとしています。自分たちのサッカーをしていれば点は入ると信じていました。(得点は)狙っていたシュートコースだったのですが、それまではコースが開いていなかったのが、あの場面では伊東選手がうまく落としてコースを開けてくれました。準決勝進出はいつか越えなくてはいけない壁でした。勝ち上がったからには優勝を目指していきたいですし、クラブの歴史をさらに塗り替えられたらいいと思います。リーグ戦のプレーオフもありますし、どちらの大会でももっと上位に行けるように頑張りたいです。

柱谷幸一 監督 (ギラヴァンツ北九州)
ここまで勝ち進んできたので、サポーターや北九州の皆さんのためにも、なんとか次のラウンドに進みたかったのですが、それが出来ずに残念です。試合については言い訳しません。これが自分たちの力です。失点場面はもう少しプレッシャーをかけられれば、あそこまでコースに行かなかったと思うのでもったいなかった。でも選手たちは最後まであきらめずに1点を獲りにいってくれましたし、リーグ戦と天皇杯で中3日の日程が続いていた中で良くやってくれました。今回、天皇杯ベスト8やベスト4の試合はテレビで観るものではなく、自分たちが出る可能性があると証明できました。ただ、ここから先が難しい。さらに力をつけないと上へは行けません。山形には次のラウンドも勝って、決勝まで行ってほしいと思います。

FW 池元友樹 選手(ギラヴァンツ北九州)
非常に難しい試合でした。押し込まれる時間が長くて、それでも前がしっかりボールを収めてチャンスを作れればと思っていたのですが、特に後半はノーチャンスでした。相手にセカンドボールを獲られて、戦い方を自分たちで苦しくしていて、自分たちはまだ攻撃する力がまだ足りないと感じました。今大会ここまで進出できたことで、たくさんの人たちの目が自分たちに向けられたことはすごく良かったと思います。こうやって注目された中で、今後何ができるかが重要だと思っています。まだリーグ戦があるので、良い結果を出し続けて、良い形でシーズンを終わりたいです。

その他の試合結果

10月15日(水)
ガンバ大阪(J1) 2‐0(前半0-0、後半2-0) 大宮アルディージャ(J1)
セレッソ大阪(J1) 0‐1(前半0-0、後半0-1) ジェフユナイテッド千葉(J2)

10月11日(土)
名古屋グランパス(J1) 2‐2(前半0-0、後半2-2、延長前半0-0、延長後半0-0、PK3-5) 清水エスパルス(J1) 

準決勝組み合わせ

マッチ
No.
試合日キックオフ対戦カード会場
85 11/26(水) 19:00 ガンバ大阪
(J1)
19:00 清水エスパルス
(J1)
味の素スタジアム
86 11/26(水) 19:00 ジェフユナイテッド千葉
(J2)
19:00 モンテディオ山形
(J2)
ヤンマースタジアム

第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会

2014/7/5(土)〜2014/12/13(土)
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