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ニュース

U-19日本代表、タイに勝って連勝、首位でグループステージ突破確定! ~AFC U-19選手権インドネシア2018~

2018年10月23日

U-19日本代表、タイに勝って連勝、首位でグループステージ突破確定! ~AFC U-19選手権インドネシア2018~

AFC U-19選手権インドネシア2018、グループステージ2戦目の相手はタイ、日中はじっとしていても汗が滲むほどの暑さだったパカンサリスタジアムも日が暮れるとグッと気温が下がり、涼しく感じられるほどのコンディションの中でキックオフ。

U-19日本代表はGKに谷晃生選手(ガンバ大阪)、最終ラインに右から石原広教選手(湘南ベルマーレ)、橋岡大樹選手(浦和レッズ)、三國ケネディエブス選手(青森山田高)、東俊希選手(サンフレッチェ広島F.Cユース)、中盤の底に齊藤未月選手(湘南ベルマーレ)、伊藤洋輝選手(ジュビロ磐田)、その前列に郷家友太選手(ヴィッセル神戸)、安部裕葵選手(鹿島アントラーズ)、2トップに宮代大聖選手(川崎フロンターレU-18)、斉藤光毅選手(横浜FCユース)の布陣で試合に臨みます。

2分、安部選手がタイ陣内左サイドでボールを受けると、ドリブルで切れ込みそのままシュート、GKに阻まれたものの、この試合のファーストシュートを放ちます。ボールをしっかりとつなぐスタイル同士の対戦となりましたが、日本はアグレッシブな守備を見せ、中盤で相手のミスを誘発しながらボールを奪うと、攻撃面でも複数の選手が連動し、タイ守備陣を攻略していきます。次々に前線の選手へとボールが渡り、シュートまで持ち込んでいきます。15分、ピッチ中央で伊藤選手、齊藤選手とパスがつながり、左サイドの安部選手へ。安部選手と東選手のコンビネーションでサイドを突破すると、東選手がゴール前にクロスボール。ファーサイドの郷家選手がヘディングで中央に落としたところを宮代選手がシュートまで持ち込みますが、これはネットを揺らすことができません。

試合が動いたのは27分、安部選手が左サイドでボールを受けると緩急をつけたドリブルで一気にタイ守備陣を突破、ペナルティエリアまで切れ込み、角度のないところからそのままシュート、このシュートはGKに阻まれますが、こぼれたボールを宮代選手が押し込み、日本が先制します。この後も安部選手が攻撃のアクセントとなり、日本の攻撃が圧力を高めていきます。42分、再び左サイドが起点となり、東選手からのパスを受けた安部選手がボールを受けるや一気にスピードを上げて中央へと切れ込みます、タイ守備陣が安部選手へとプレスをかけたところでスルーパス、ペナルティエリア中央でフリーでこのパスを受けた斉藤選手が、GKもかわし、追加点を挙げます。さらにその2分後、ペナルティエリア前やや左の位置でパスを受けた宮代選手がミドルレンジからシュートを狙うと、このシュートが相手DFの手に当たり、FKを獲得します。このペナルティエリアやや左の位置で得たFKを宮代選手が直接狙うと、これがネットを揺らし3-0。3点の点差を付けて前半を折り返します。

後半開始のタイミングで伊藤選手に代わり、山田康太選手(横浜F・マリノス)がピッチへ。後半も開始早々、日本がタイ陣内でボールをキープし、優位に試合を進めていきます。53分、安部選手が郷家選手とのコンビネーションで中へと切れ込みながら、宮代選手へスルーパス、ペナルティエリア内でパスを受けた宮代選手がシュートまで持ち込みますが、枠を外れ、追加点は奪えません。中盤でのパスワークではチャンスを作れないタイは、後半は一気に縦方向へとロングボールを入れる形を取るようになりました。日本のコンパクトな陣形がゆえに生まれる最終ラインとGKの間が狙われ始めます。54分、裏のスペースへと蹴り込んだボールに相手FWが走り込み、左サイドを突破されると、そのまま思い切りよくシュートを放たれ、失点を許してしまいます。さらにその3分後、今度は日本の左サイドに起点を作られ、再び最終ラインとGKの間に鋭いロングパスを送られます。逆サイドを走るFWがそのままペナルティエリアに侵入し、決定機となりますが、ここはGK谷がしっかりと防ぎ、これ以上の失点は許しません。

71分、斉藤選手がペナルティエリア前で郷家選手とのワンツーで抜け出し、シュートまで持ち込みますが、これはタイ守備陣に阻まれます。73分、日本は斉藤選手に代わり、原大智選手(FC東京)をピッチに送ります。81分、その原選手が右サイドで起点となり、逆サイドの郷家選手へ、中央の齊藤選手へとつなぎ、ゴール前の宮代選手へとラストパスが送られますが、これも追加点を奪うには至りません。87分には郷家選手に代わり、久保建英選手(横浜F・マリノス)がピッチに入りますが、試合はこのまま動かずにタイムアップ。U-19日本代表は3-1でこの試合に勝利しました。

グループBのもうひとつの試合、朝鮮民主主義人民共和国対イラクの一戦は1-0で朝鮮民主主義人民共和国が勝利しました。この結果、直接対決で勝利している日本のグループステージ首位突破が確定しました。「まだまだ成長過程」と影山雅永監督が語るU-19日本代表、さらに成長の速度を高めて、次のイラク戦へと向かいます。

監督 1問1答

U-19日本代表 影山雅永 監督
Q:今日の試合を振り返って
A:さまざまな改善のポイントがあります。それぞれの距離感を良くしながら、相手のポジションを見つつ、ボールを運んでゴールに迫り、多くの得点機会を創出することができたという点はみんなのトライが実った点だと思います。ただそこで決めることができない、得点を取ってはいますが、もっと点を取って突き放すことはできませんでした。

Q:先発で5選手を変えてきた意図は
A:疲労という面と、我々の選手たちは突出した10人がいて、それ以外と差があるという集団ではありません。それぞれが個性を持っていて、いろいろな組み合わせによって違う色を生み出せる集団です。コンディションもありますし、タイという相手を見てということもあります。そこで出たのが今日の11人です。

Q:齊藤選手と安部選手がフル出場したということが持つ意味は
A:2人とも素晴らしかったです。自分らしさというものを存分に出してくれました。疲労や怪我を抱えていましたが、スタッフの努力と彼らの我慢が実ってベストに近い状態に戻ってきていると感じました。今後も活躍してもらわないといけない2人ですので、今日のプレーは安心しました。彼らだけでなく、今日出場しなかった選手たちはウズウズしていると思います。そういう私の選手選考に対しても選手たちのいろいろな反応があります。ただ今後は多くの選手を起用するという一方で眼の前の試合にしっかり勝つというところにも針を振らなくてはいけません。そういういろんな針の振れ方があっても、チームとして戦う、それぞれの立ち位置、ポジションでチームのために貢献するということが求められる段階になってくると思います。

Q:選手交代の面では相手が攻撃の選手を入れてきても、今日は守備に交代を割いていませんが
A:この間の試合では終盤、最終ラインの選手を1人増やして3バックにしました。今日は試合をリードしている状況でどうゲームをコントロールしていくか。また相手が出てくるのが分かっている状況でどう逆手に取るかというところが我々の課題でした。ボールが互いのゴール前を行ったり来たりするような時間が生まれてしまったことは反省点。ただしプレッシングばかりではなくて、ちょっと引いて相手にもたせたという形もできたというのは評価していい。

Q:次の試合に向けて
A:まだメンバーは決めていません。勝って1位抜けが決まったとはいえ、まだ我々はなにも成し遂げていませんし、パーフェクトなチームでもありません。グループステージでもう1試合できるということは我々にとって非常に大きいことです。なぜなら我々を成長させてくれるからです。まだまだ課題はたくさんありますが、将来に向かってさらに高いステージへ向かってレベルアップしていきたいと思っています。

選手コメント

DF #22 三國ケネディエブス 選手(青森山田高)
始めは緊張もしていましたが、周りの選手たちが盛り上げてくれたので、しっかりゲームに入れました。背後のボールへの対応が今日は良くなかったので、今後はしっかり対応していきたいと思います。橋岡選手がけっこう声をかけてくれて、ポジショニングは結構話し合いながら試合の中でも修正できたと思います。後半は足元に来るのか、背後に来るのか、分からない場面もありました。そこはもっとコミュニケーションを取って、それぞれの役割をはっきりさせたいです。橋岡選手とプレーすることは勉強になりました。ポジショニングや見ている場所も違いました。そういうところは見て、吸収していきたいです。ノックアウトステージ進出は決まりましたが、チームで課題を修正して、次のイラク戦に臨んでいきたいと思います。

MF #6 齊藤未月 選手(湘南ベルマーレ)
立ち上がり少しバタつきましたが、セカンドボールも拾えるようになり、始めはチームも点を取るというより、相手を走らせようという意図がありました。タイは前半の途中くらいから足が止まったので、僕たちの時間ができ、点を取るべき選手が点を取ってくれました。タイも上手くボールをつないでいましたが、セカンドボールの奪取という点では優位に立てたと思いますし、最終ラインの橋岡選手とも声を掛け合いながら、どこでどうプレスをかけていくのか、話しながらプレーできました。コンディションはだいぶ上がってきていると感じるので、さらに上げて万全にしていきたいです。
アジアの戦いは厳しいと聞いていましたが、それを実感するのは今日が初めてでした。その中でいろいろな状況を経験できたのは大きかったです。失点後、さらに失点を許さなかったことはチームとしても良かったですし、個人としてもいろいろと考えることができました。僕ができることは派手なことではないですけど、セカンドボールを拾うこと、影で支えること、チームに声を掛けること、前への推進力を出すということはできるので、それを心がけてプレーしました。
湘南ベルマーレも今、リーグカップの決勝に進み、リーグ戦の終盤を戦っていますが、僕も石原選手もしっかりここで戦っているという気持ちを出さなくてはいけませんし、ベルマーレの代表として来ているので、そこは臆せずにプレーしたいと思います。

MF #10 安部裕葵 選手(鹿島アントラーズ)
(1点目のチャンスメイク)GKに当ててこぼれたボールというのはチャンスになるというイメージが元々あって、それは意識していました。強いボールでGKがファーの方へ弾く方向を考えてボールを入れました。
(2点目のアシスト)センターバックの選手が出てきて対応したので、そのセンターバックが出てきたスペースを使えばいい、スペースが空くと思っていたら空いたので、パスを通しました。
ずっと同じプレーをすると相手も力のある選手なので慣れると思います。相手が慣れる前にいろいろなものを使って90分間自分のことを相手が捕まえられないように、自分が何をするか分からないと思わせるようにプレーすることは意識しています。今日はそれができたと思います。チームスタッフのみなさんが選手みんなに、僕に対しても、コンディションの事を考えてしっかりケアしてくれているので、そのおかげで良いコンディションでプレーできました。ゲームの流れが悪いときに自身のプレーで周りの選手たちに影響を与えられる選手が必要ですし、そういう選手になりたい、目指しているので、上手くいっていないときにきっかけのプレーだったり、声だったり、表情だったり、そういうものをこのチームに与えられたらなと思います。

スケジュール

AFC U-19選手権インドネシア2018  
10月19日(金) 5-2 グループステージ第1戦 vs.U-19朝鮮民主主義人民共和国代表
@Pakansari Stadium
10月20日(土) AM トレーニング
10月21日(日) PM トレーニング
10月22日(月) 3-1 グループステージ第2戦 vs.U-19タイ代表
@Pakansari Stadium
10月23日(火) AM トレーニング
10月24日(水) PM トレーニング
10月25日(木) 16:00 グループステージ第3戦 vs.U-19イラク代表
@Pakansari Stadium
10月26日(金) AM トレーニング
10月27日(土) PM トレーニング
10月28日(日) 19:30 準々決勝(@Gelora Bung Karno Stadium)
10月29日(月) TBC トレーニング
10月30日(火) TBC トレーニング
10月31日(水) TBC トレーニング
11月1日(木) 19:30 準決勝(@Gelora Bung Karno Stadium)
11月2日(金) TBC トレーニング
11月3日(土) TBC トレーニング
11月4日(日) 19:30 決勝(@Gelora Bung Karno Stadium)

※時間は全て現地時間となります。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

AFC U-19選手権インドネシア2018
[上位4位以内でFIFA U-20 ワールドカップ ポーランド 2019への出場権獲得]

大会期間:2018年10月18日(木)~11月4日(日)
次戦:グループステージ第3戦 10月25日(木) 16:00 (日本時間 18:00) vs イラク代表
TV放送:CSテレ朝チャンネル2で日本戦を生中継(予定)
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