47都道府県サッカー協会（47FA）ユースダイレクター研修会(後期)が12月9日(金)～11日(日)の日程で静岡の帝人アカデミー富士で行われ、U-12からU-18年代までの各FAのトレセンやリーグ戦の現状や課題をディスカッションを通して共有しました。

47FAユースダイレクターは技術委員長を補佐し、各サッカー協会（FA）内の育成年代の責任者として、2、3、4種の活動全般に関わります。また、FA内でのキッズ年代からユース年代（U-18）、クラブユース連盟、中体連、高体連等の連盟の活動を推進し、JFAと連携しながら各FAでユース育成の責任を負う重要な役割を担っています。

期間中にはリオデジャネイロオリンピック2016 U-23日本代表の手倉森監督、U-16日本代表 森山佳郎監督それぞれの代表活動の中で感じた世界基準での課題を映像を交えて説明いただきました。

3日間の講義を通じてJFAそしてFAでのこれからの進むべき方向についての確認をしました。

コメント

大橋昭好 JFA ユースサブダイレクター
今回の研修会では、リオデジャネイロオリンピック U-23代表　手倉森監督、U-16 森山監督それぞれより活動報告を頂きましたが須藤育成ダイレクターが話した世界基準について、まさにチームを率いピッチの上で感じた「生きた言葉」だったように感じました。FFP(U-12)、NTCU-14(後期)地域対抗戦、国体TSGの国内活動報告は各年年代の成果と課題を縦の時間軸として捉えることが出来、選手を育成する上で各年代からの積み上げを見つめ直すよい機会になったと思います。エリートU-13、U14、U-19日本代表の報告はそれぞれの年代が外国の同年代との差、立ち位置を知る良いきっかけになったと思います。

また、JFAアカデミー福島のトレーニングを見学し、実際に実技を基本テクニックの重要性を再認識する機会となったのではないでしょうか。各地域のディスカッションは同じテーマで行ったことで、その後の発表で各FAの様々な好事例を共有することが出来、有意義な時間となったと思います。2泊3日の短いスケジュールではあったが、充実した内容の研修会となったのでは無いでしょうか。年末の忙しい時期に行われた研修会にもかかわらず、日程を調整して参加していただいた47FAユースダイレクターの皆様、本当にありがとうございました。

井川雄一 熊本FA ユースダイレクター
今年度からはゲーム環境だけでなく、ダイレクターという仕事を、どう各FAで定着させていくのかという、ひとつ先に進んだ話がされるようになりました。各FAでもゲーム環境が整ってはきていますが、その質を向上させる事は、今後も大事な課題であると感じます。またトレセン認定制度についても計画的な取り組みが必要となり、さらに各FAでの計画推進の必要性を考えさせられました。実技では、JFAアカデミー福島のトレーニングを体感し、改めて現場の人である事を実感できました。今回の研修も、雄大な富士山眺めながら、サッカー仲間との有意義な3日間となりました。

河村優 富山FA ユースダイレクター
2016年前期・後期2回行なわれたユースダイレクター研修。多くのインストラクター、スタッフのサポートのおかげで非常に有意義でした。前期研修時にはU‐20、U‐17Ｗ杯出場が決まっていない状況で、近年世界大会へ進出できておらず【育成世代のレベルアップの見直しが急務】と深く認識したことを覚えております。それが後期研修時では、すべてのカテゴリーで出場獲得が決まっていたことは非常に嬉しい出来事でありました。しかし同時に、さらなる飛躍を成し遂げるためにはまだまだここで満足してはいけない、【世界基準】というキーワードのもとにすべての育成カテゴリーにおいて日常を変えるために「指導者一丸となって乗り越えていくべき課題が多々ある」と感じた3日間でした。

リオデジャネイロオリンピックU‐23の戦いにおいて、世界を打ち破るためにはもっと育成の段階で「トップアスリートとしての資質磨き」が必要であることも認識させられました。また勝負に対する姿勢を常日頃から養っていかなければ私たちの【Ｗ杯優勝】という目標は夢のまた夢で終わることにも気づかされました。この気持ちを常に持ち続け、選手・指導者の方々と共に【日本代表がＷ杯を掲げられる】ことを実現できるよう切磋琢磨したいと思います。