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【SPECIAL】「日本一」の称号を懸けた戦いが始まる~天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会
2025年05月21日
歴史と伝統を誇る国内最高峰の大会
天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会が5月24日(土)、25日(日)に開催される1回戦で、いよいよ幕を開けます。プロフェッショナル、アマチュアを問わず、日本サッカー協会(JFA)の全ての第1種登録チームに門戸が開かれており、文字通り日本サッカーの頂点を決める大会といえるでしょう。
一世紀以上の歴史を誇り、100回を超える伝統ある本大会は、1921(大正10)年に「ア式蹴球全国優勝競技会」として産声を上げました。その後、天皇杯が下賜され、大会の権威はますます高まりました。日本のサッカー選手にとって天皇杯に出場することはかけがえのない名誉であり、栄えある決勝の舞台に立ち、さらには優勝して高々と賜杯を掲げるシーンは誰もが夢見ているはずです。
今大会はJ1、J2に所属する各20チーム、アマチュアシード枠で大学連盟選出の東洋大学、そして都道府県大会を勝ち抜いて出場権をつかんだ47チームの計88チームによるノックアウト方式で争われます。
初出場は6チーム。ジャイアントキリングを起こせるか
カップ戦の醍醐味といえば、まずジャイアントキリングが思い浮かびます。近年でも、Jクラブを3連破してベスト16に進出した第97回大会(2017年度)の筑波大学、第102回大会(2022年度)で並み居るJ1の強豪を破って優勝の快挙を達成したJ2のヴァンフォーレ甲府などが記憶に新しいところです。前述の筑波大の一員で、現在はSAMURAI BLUE(日本代表)でも活躍する三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)は、格上との戦いに臨む意気込みを「Jクラブと対戦するときは、大学生としては『一泡吹かせたい』という気持ちを全員が持っている」と語っています。
ジャイアントキリングは天皇杯の醍醐味の一つ。
第102回大会では甲府がJ2勢で2度目となる優勝を成し遂げた
前回大会の2回戦、筑波大がPK戦の末にJ1の町田に勝利。今大会でも波乱は起こるか
前回大会でわずか1チームだった天皇杯初出場が、今大会は6チームに増えたのも見どころの一つでしょう。アマチュアシード枠で初出場を果たし、強豪相手に金星を狙っているチームの一つが、昨年のMCCスポーツpresents 2024年度第73回全日本大学サッカー選手権大会で初優勝した東洋大学。大学勢対決となる仙台大学(宮城県代表)との1回戦を突破すれば、2回戦でJ1の柏レイソルと対戦します。中学校のOBが集まって結成したという守山侍2000(滋賀県代表)も初戦を突破し、J1のFC町田ゼルビアが待つ2回戦へ進めるか。兵庫県大会決勝のPK戦勝利で初の出場権獲得に導いたFC BASARA HYOGOのGK清水圭介は、チームが2回戦に進むことができれば、昨年まで所属したセレッソ大阪(J1)との顔合わせが実現します。
大学の名前を持ちながら社会人チームとして中国サッカーリーグで戦う環太平洋大学FC(岡山県代表)も、天皇杯は初挑戦となります。1回戦の相手は、Jリーグ入りを目指しているFCバレイン下関(山口県代表)です。愛媛県からは、高校のOBチームが起源となるレベニロッソNCが初の代表権をつかみました。同県からはJ2のFC今治、愛媛FCと合わせ、3チームが出場することになります。チーム創設11年目で天皇杯初出場を成し遂げたイロンデル熊本FC(熊本県代表)は、Brew SAGA(佐賀県代表)との1回戦を勝ち抜けば、J1のサンフレッチェ広島に挑戦できます。
頂点に立つのはどのチームか
優勝争いの中心となるのは、やはり2回戦から登場するJ1勢でしょう。昨年度の決勝でガンバ大阪を下し、2度目の栄冠に輝いたヴィッセル神戸の連覇は成るか。G大阪は順調に勝ち進めば、ラウンド16で浦和レッズと対決します。FIFAクラブワールドカップ出場後、8月のラウンド16(4回戦)で天皇杯の戦いをスタートする浦和は、単独最多となる9度目の優勝を目指します。横浜F・マリノスは監督交代で心機一転、8度目の制覇を成し遂げれば、優勝回数でトップタイの慶應BRBと浦和に並びます。
前回大会決勝、神戸がG大阪との接戦を制して5大会ぶり2度目の優勝を果たした
Jリーグ創設の1993年以降では最多となる5度優勝の鹿島アントラーズは、2016年度の天皇杯以来となる国内ビッグタイトル獲得を果たしたいところでしょう。AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25で準優勝と大健闘した川崎フロンターレは、2大会ぶり3度目の優勝を狙います。同じく1993年以降の天皇杯で6度も決勝の舞台に立ちながら、あと一歩のところで涙をのんできた広島は、今度こその強い思いを抱いています。そのほかのJ1、J2勢も虎視眈々と頂点をうかがっているはずです。
決勝は11月22日(土)、国立競技場での開催が予定されています。約6カ月にわたる戦いでは、下位カテゴリーのチームが上位のそれを倒すジャイアントキリングをはじめ、数々のドラマが期待されます。異なるカテゴリーのチームが一堂に会する本大会は、それぞれの思いがピッチ上で交錯し、1回戦から目が離せない戦いが続くでしょう。
約半年にわたる戦いを勝ち抜き、日本一に輝くのはどのチームか。1回戦から目が離せない
SPECIAL
「SPECIAL」とは:
サッカーに、代表に、JFAに、もっと興味を持ってもらいたい。JFA.jpがお届けするスペシャルコンテンツ。
【1回戦】5月24日(土)、25日(日)[予備日:5月28日(水)]
【2回戦】6月11日(水)[予備日:6月18日(水)]
【3回戦】7月16日(水)[予備日:7月23日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月6日(水)[予備日:8月13日(水)]
【準々決勝】8月27日(水)[予備日:9月10日(水)]
【準決勝】11月16日(日)
【決勝】11月22日(土)
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