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【Match Report】なでしこジャパン、日中戦で引き分け 3位で大会を終える

2025年07月17日

【Match Report】なでしこジャパン、日中戦で引き分け 3位で大会を終える

東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国に参加中のなでしこジャパン(日本女子代表)は7月16日(水)、水原のSuwon WC StadiumでFIFAランキング17位の中国女子代表との第3節に臨みました。

同ランキング7位の日本は4-3-3の布陣で、第2節から5人の先発を変更。GK平尾知佳選手、最終ラインは右から山本柚月選手、高橋はな選手、石川璃音選手、嶋田華選手が並び、アンカーに北村美羽選手、インサイドハーフには成宮唯選手、滝川結女選手が入ります。前線で吉田莉胡選手、樋渡百花選手、中嶋淑乃選手が3トップを形成しました。

雨が降り続く中、この試合で勝利すれば優勝が確定する日本は、山本選手のクロスや成宮選手の積極的なアクションでチャンスを作ります。22分には成宮選手の縦パスから樋渡選手がシュートを放ちますが、これは中国のHaiyan Wu選手にカットされました。逆転優勝を狙う中国も日本ゴールを目指しますが、高橋選手と石川選手を中心にDFラインを高く設定し、中国の攻撃を防ぎました。

ニルス・ニールセン監督は後半から菅野奏音選手を投入すると、菅野選手の高い技術を生かした配球で攻撃を組み立てます。55分には菅野選手が蹴った左CKのボールから樋渡選手がシュートを放ちますが、これもブロックされ得点になりません。その3分後、中国のKun Jin選手からシュートを受けますが、これはGK平尾選手がキャッチしました。日本は後半途中から3バックに変更し、高橋選手が最前線へ。途中出場の塩越柚歩選手とゴールを狙います。攻守の切り替えが一層早くなった90+2分には、高橋選手が相手のミスを突いてシュートしますが、わずかゴール右に外れ、その2分後の高橋選手のシュートも枠を捉えることができず、日中戦は0-0で引き分けました。

この後に行われた試合で、韓国女子代表がチャイニーズ・タイペイ女子代表を2-0で下し、韓国、中国、日本が勝点5で並びましたが、大会レギュレーションにより、当該チーム間の対戦での得点数が最も多い韓国が優勝しました。

日本は3位となり、試合後に行われた表彰式で石川選手がベストDF賞に輝きました。

監督・選手コメント

ニルス・ニールセン 監督
非常にタフないい試合だったと思います。終盤にもゴールチャンスがあったので、勝てる可能性はあったと思いますが、それが得られず残念です。今回のチームは国際経験が少ない選手が多いチームでしたが、全選手が国際舞台を経験しましたし、そのパフォーマンスには満足しています。23人のうち15人の選手は私が監督に就任して初めてともに戦いましたが、全員が最後まで戦い抜く本当に素晴らしいメンタリティーを表してくれました。チャンスを多く作り、終盤には惜しいものもありました。今回のチームのキャプテンである高橋はな選手は、非常に素晴らしいリーダーシップを発揮してくれたことを、最後にひとつ付け加えたいと思います。

DF #5 高橋はな 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
チーム全員で表彰台に立ちたかったというのが率直な感想です。(優勝の韓国は)個人の力強さがあり、組織的な部分は強さを感じました。でも過信ではなく日本が戦えなかったわけではないので、戦えた部分をより発揮できるようにしていきたいです。韓国の勝負強さは、逆に言うと最後に追いつかれた日本の弱さだと思うので、今後も自分がやるべきことに集中していきたいです。もちろん優勝したかったですが、初めての国際舞台という選手もいたので、すごく大きな経験になったと思います。これを自チームやWEリーグに持ち帰り、ここで得たものを念頭にプレーを続けるかは選手に懸かっています。使命感と言うと大げさかもしれませんが、日本女子サッカーにとって今回は大切な時間でした。

DF #21 石川璃音 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
中国には高さという強みがあり、最終ラインから蹴ってくる狙いも警戒して臨みました。(高橋)はなさんが相手の20番に対応して、自分が引き込まれるシーンは少なかったので、そこはよかったと思います。ロングボールには一旦下がって対応しようと話していましたが、全員が下がりすぎないでセンターフォワードに必ず1人がプレスに行こうとも話していました。そこはチャレンジ&カバーできたと思います。期間は短かったですが、監督のサッカーに初めて挑戦する選手も、それを表現できたのはすごくよかったです。また一人一人がレベルを上げ、女子サッカーを盛り上げたいです。ベストDF賞は、はなさんと声をかけ合ったり一緒に組んだ仲間がいたから獲れたと思います。

MF #7 北村美羽 選手(ジェフ千葉レディース)
セカンドボールを拾うことや、ボールが頭を越えた後の対応を特に意識して臨みました。攻撃面では日本もロングボールが増えてしまったので、もっと自分がパスを引き出す動きができたらよかったです。自分は最初の一歩が遅くなってしまい、動き出しは相手の方がよかったと思います。疲れもありましたが、それは相手も同じなので、そこはもっと上げていかないといけない部分です。初戦は比較的ボールを持てましたが、速い相手に対してはいいポジショニングだけではなく、積極的にボールを触ってリズムを作り、攻撃を落ち着かせる部分を出せればよかったです。大会を通してまだまだだと感じたので、スウェーデンに行っても上を目指して頑張りたいと思います。

東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国

大会期間:2025年7月7日(月)~7月16日(水)
会場:水原(韓国)/Suwon WC Stadium、華城(韓国)/Hwaseong Sports Complex
女子出場国:日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国
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