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大阪成蹊大が3度目のファイナルで日本一をつかみ取る! 第18回 全日本大学フットサル大会

2022年08月29日

大阪成蹊大が3度目のファイナルで日本一をつかみ取る! 第18回 全日本大学フットサル大会

大阪府岸和田体育館で開催された第18回 全日本大学フットサル大会は、8月28日(日)に大会最終日を迎え、3位決定戦と決勝戦が行われました。

東京国際大学サッカー部(関東1/埼玉)と多摩大学フットサル部(関東2/東京)という関東大会の決勝と同一カードとなった3位決定戦では、関東大会決勝で3-5と敗れていた多摩大が、自分たちの力を見せつけました。8分にカウンターから荒木辰文選手のパスを受けた峰嶋歩夢選手が先制ゴールを挙げると、13分には大野大選手が立て続けに2点を連取。18分にも藤本毅選手の左サイドの突破から最後は荒木選手が追加点を決め、第1ピリオドだけで4-0と大量リードを奪いました。

ハーフタイムに東京国際大は、境大輔監督が檄を飛ばし、選手たちも気持ちを切り替えてピッチに戻りましたが、多摩大の守備が堅く、なかなかゴールに迫ることができませんでした。試合終盤に東京国際大は、GKも攻撃参加して数的優位をつくろうとした中で、ボールを失い、菅原現生選手にダメ押しゴールを許しました。結局、このまま試合は終了。多摩大が大差を付けて関東大会決勝のリベンジを果たすと共に、前回大会の優勝に続いて3位に入賞しました。

共に初優勝を目指す大阪成蹊大学フットサル部(開催地/大阪)と北海道大学エスペランサ(北海道)による決勝戦は、大阪成蹊大の強さが際立つ一戦となりました。大阪成蹊大は「2時間くらいしか眠らなかった」という佐藤亮監督をはじめとするスタッフ陣が、徹底的に北海道大の準決勝の多摩大戦を分析。映像をスカウティングビデオにまとめ、選手たちに対して、相手の長所である速攻とセットプレーへの警戒を高めるように促しました。

事前準備が奏功した大阪成蹊大は、終始、試合の主導権を握ります。3分には、リーグ戦ではセカンドチームながらも、今大会で登録メンバーに抜擢された1年生の山縣隼夫選手が「縦パスも良かったのですが、後ろから相手が来ていたが分かったので、その勢いを利用して、そのまま反転ができると思った」と、状況を冷静に分析したプレーを選択。反転で相手をかわすと、背後からのチェックにも動じずに強烈なシュートを放ちます。「コーチングスタッフに『GKの肩口か股下が狙い目だ』と言われていたので、思い切って上を狙った」という山縣選手のシュートが決まり、大阪成蹊大が重要な先制点を奪いました。

さらに6分にも大阪成蹊大は、チームの司令塔である元U-20フットサル日本代表の橋本澪良選手が、相手のお株を奪うセットプレーからのゴールを決めて2-0とリードを広げます。守備でも素早い帰陣とセットプレー時の厳しいマンツーマンディフェンスで、決定的な場面をつくらせませんでした。そして18分には、佐藤監督が「分析して、やろうとしていた通りの形」というCKからの酒本洸斗選手のボレーシュートが決まり、大阪成蹊大が第1ピリオドを3-0とリードして折り返します。

ハーフタイム、優勝にぐっと近づき、やや緩みが出ていた大阪成蹊大でしたが、佐藤監督がチームを引き締め直し、第2ピリオドに臨みます。勢いをもって前に出てこようとする北海道大の攻撃をしっかりと対応した大阪成蹊大は、22分に自陣から長い距離を運んだ山口達暉選手が、自らシュートを決めてリードを広げると、30分にも波状攻撃から山口選手が加点して、勝利を決定的なものとしました。

36分にも菊地尚斗選手のゴールを加えて、6点リードとした大阪成蹊大は、終盤に1年生GK横田翔選手らを起用して、全国大会の経験を積ませます。最後まで守備の集中を切らさずに北海道大を完封した大阪成蹊大が、見事に初優勝に輝きました。なお、優勝した大阪成蹊大はフェアプレー賞も受賞しています。

監督・選手コメント

FP #9 藤本毅 選手(多摩大学フットサル部)
悔しいというのが正直な気持ちです。この大会で優勝することを目標に4年生は4年間やってきたので、すごく悔しいですが、最後は勝って終われたので、そこは良かったです。昨夜、みんなで話し合って、3位決定戦に向けて勝ちに行こうと一丸になれました。それでモチベーションを高く臨むことができたと思います。このメンバーでできる最後の試合だったので、自分たちの流れで試合を運べたので良かったです。後輩たちには、僕たちが取れなかった全国優勝を成し遂げてほしいと思います。

佐藤亮 監督(大阪成蹊大学フットサル部)
大会を終えてみると、この大会の大きさをあらためて感じます。選手の成長もそうですし、こういう大会を経て、成長するんだなと感じました。今大会は(大会が中止になり)出られなかった先輩の分も楽しんでやろうと話してやりましたが、そういうものが出て良かったと思います。今回は、相手の対策を含め、やるべきことをやって取れたタイトルだと感じています。用意したものが、すべてはまった決勝だったので、監督として初めての感覚です。

FP #6 中村魁 選手(大阪成蹊大学フットサル部)
岡山県作陽高校時代の全日本U-18フットサル選手権では佐藤亮監督のいた帝京長岡高校に負けて、その時から大学では日本一になると決めていました。その亮さんと一緒にタイトルが取れたことが一番うれしいです。今日は決勝ということで、みんな本当に気が引き締まっていましたし、亮さんをはじめスタッフ陣がつくってくれたスカウティング映像でやるべきことを確認できたことでしっかり対策できました。今後は決まっていませんが、将来的にはFリーグでプレーしたいと思っています。

GK #1 高橋祐基 選手(北海道大学エスペランサ)
最後に決勝で負けた悔しさしか残っていません。カウンターでも、セットプレーでも、相手に対策されていることは感じました。それでもチャンスはつくれていたので、第1ピリオドに1点も取れなかったのが敗因だと思います。僕たちはうまい選手の集まりではなく、こういう舞台にいるような選手ではないのですが、大学に入ってフットサルを頑張って、こういう舞台に来られて本当にうれしかったです。後輩たちには、北海道8連覇もそうですし、全国優勝を成し遂げてほしいと思います。

8/28 決勝ハイライト
8/28 決勝フルマッチ

第18回 全日本大学フットサル大会

大会日程:2022年8月26日(金)~2022年8月28日(日)
大会会場:大阪/岸和田市総合体育館

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