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U-18日本代表 充実したトレーニングマッチを終える!

2021年08月29日

U-18日本代表 充実したトレーニングマッチを終える!

Jヴィレッジでトレーニングキャンプを行っているU-18日本代表は、8月28日(土)、2日前に行われたいわきFCとのトレーニングマッチに続き、仙台大学とのトレーニングマッチ(45分×3本)を実施。接戦を繰り広げ、1-1の引き分けで試合を終えました。
いわきFC戦の翌日、反省点をトレーニングやミーティングでしっかり振り返ったあとに試合を迎えた日本。相手となる仙台大学は東北随一の強豪チームです。多くのJリーグ下部組織出身選手が所属しており、ベストなメンバーで試合に臨んでくれました。
まず1本目は、お互い緊張感ある中、積極的にゴールに向かいます。3分、CKからFW千葉寛汰選手がニアに飛び込み惜しいヘディングシュートを放ちますがクロスバーに弾かれます。11分には、右サイドの連携から、MF永長鷹虎選手のパスを受けたDF本間温士選手が速いクロスを上げますが僅かにFW陣には合いません。リズムを掴みかけた日本でしたが、その後は相手に押し込まれ厳しい時間が続きます。スルーパスを狙い過ぎてミスを繰り返し、初戦の疲れも重なり切り替えスピードも遅くなり、相手への圧力も弱くなり、仙台大学に次々とチャンスを与えてしまいます。34分には、決定的なシュートを許しますが、辛うじてGKバーンズアントン選手が右手で弾き防ぎます。37分にも、ロングパスを背後に通され、GKとの1対1を迎えますが、再びバーンズ選手が体を張ります。必死に耐えるも、41分左サイドをパス交換から崩されると、クロスを合わされ先制点を許します。1本目は劣勢な状況のまま、0-1で終了します。
2本目、反撃に出たい日本ですが、序盤は相手に崩されて決定機を許しますが、追加点は許さず耐える時間が続きます。攻撃面では60分、一気にカウンター攻撃を仕掛け、MF山崎太新選手のパスを受けたDF松田隼風選手がワンタッチでクロスを上げ、千葉選手が合わせますが相手GKに防がれます。65分には、右サイドを破られて、ゴール前混戦の中、何度もポストに辺り、相手のシュートミスも重なり、何とか耐えしのぎます。飲水タイムでGKを除きメンバーを全員変更した日本は流れを一転させます。改めて攻守の切り替えからボールを素早く奪い、ポジションチェンジを重ね、シンプルにボールを前へ繋いでいくとチャンスが生まれます。84分には、MF甲田英將選手のロングシュートが相手GKのファンブルを誘い、詰めたFW福田師王選手が狙いますが、惜しくも外れます。序盤苦しみながらも、後半一気に攻撃に転じるも、決めきれず、2本目はスコアレスドローで終了します。
最後の3本目は、追いつきたい日本が立ち上がりから積極的に仕掛けます。そして98分、DF小澤晴樹選手からの鋭いパスを受けた甲田選手が巧みに1人相手を交わし駆け上がり、福田選手に繋ぎ、クロスを貰ったMF中村仁郎選手が落ち着いて決めて同点ゴールを奪います。101分にも、甲田選手のパスを受けた福田選手が決定機を迎えますが、シュートは相手GKのファインセーブに合います。その後は、お互い気迫あるプレーを発揮し、お互い勝ち越しゴールが生まれず時間だけが流れます。終盤、最後の攻勢に出る日本は134分、右サイドで粘りボールを残すと、DF尾崎優成選手がクロスを上げ、押し込むだけでしたが、福田選手には僅かに合わず、絶好の決定機を掴めず、試合はそのまま1-1で終了し勝利を逃しました。今回SBSカップドリームユースサッカーに参加し大会を通して強化を図る予定でしたが、急遽スケジュールを変更しトレーニングキャンプを実施。2試合を1勝1分で終えましたが、夏を超えて成長が見える選手の発掘など大きな成果が見える一方、来年に控えるAFC U20アジアカップ予選、に向けて、個人、及びチームの課題はまだまだ多く、世界を意識したより高いレベルの判断力、技術力、フィジカル、メンタル面の向上がより必要と考えさせられるトレーニングトレーニングキャンプとなりました。船越監督からも言われた「日常(常識)変えてあらゆる面での基準を高く持つ」ことで、選手たちは成長していきます。

監督・選手コメント

船越優蔵 U-18日本代表監督
2023年に開催予定のFIFA U-20ワールドカップを目指すチームとして、U-18日本代表候補として今年3回目のトレーニングキャンプを行いました。当初は静岡県で開催されるSBSカップに参加する予定でしたが、静岡県にも緊急事態宣言が発出され急遽、福島県のJヴィレッジで行われることになりました。まず、現在のコロナ禍の中、また急遽の予定変更にもかかわらず快く選手を派遣してくださった所属チーム、いわきFC、仙台大学、Jヴィレッジ関係者の皆様には心より厚く御礼申し上げます。
今回のトレーニングキャンプでは改めて日本代表アイデンティティーや世界と戦う代表の基準を再確認してスタートしました。
サッカーの本質は意識しつつ、「思考を止めない、判断するための判断材料を多く持つ」事を選手全員に求め、このトレーニングキャンプ期間中は常に頭をフル回転して生活する事を求めました。
いわきFCとの試合ではフィジカルで勝る相手に押し込まれる時間もありましたが時間の経過と共に自分たちが主導権を握れるようになり、3-0で勝つことができました。中1日で迎えた試合は前試合で出た課題を修正しようと挑みましたが連戦の疲労の中、なかなか思うようなプレーができず、ハードな日程の中で、新たな課題を選手・スタッフともに感じることができました。危機感を持ちながら、今後の活動に繋げていきたいと思います。

GK バーンズアントン 選手(大成高)
様々な地域に緊急事態宣言が出されている中で、今回のトレーニングキャンプに参加させてもらえることに感謝しています。Jヴィレッジのような素晴らしい環境は当たり前ではないということを改めて感じました。1試合目のいわきFC戦に関しては、フィジカルが強い相手にも物怖じせず戦えたと思います。チームとして無失点で終えることができ、個人としても入りから最後まで集中できていた良い試合だったと思います。本日の仙台大学戦は相手にボールを支配される時間が長く自分たちのサッカーがなかなかできない試合になりました。個人的には自分の強みであるシュートストップが発揮できたが、無失点で抑えるべき最後の数分で失点を許してしまい、さらに厳しい状況にさせてしまいました。このトレーニングキャンプで学んだこと、見つかった課題を所属自チームに持ち帰り、成長してまた選んでいただけるように努力します。

DF 尾崎優成 選手(ヴィッセル神戸U-18)
今回、U-18日本代表の活動に選出させていただけたことを非常に嬉しく思います。各地域で緊急事態宣言やまん延防止対策が出されている中でこうして代表活動ができることに喜びを感じると共に、いろいろな方のサポートがありサッカーができていることに感謝したいです。初日からインテンシティが高い練習が出来ていて、コミュニケーションを取りながらだんだんお互いの特徴を知ることが出来ました。ミーティングでは代表は世界と戦う場所であること、誇りと責任を持つことなど日本代表として戦うメンタリティを学んでいます。前回のいわきFCとの練習試合では短い時間の中で自分の特徴であるビルドアップの部分や声で味方をコントロールすることで、チームにあまり良い影響を与えることができませんでした。本日の試合ではミスを怖がらずに積極的な姿勢で試合に挑めたことで上手く出せた部分もありました。しかし、もちろん結果と共に課題も多く残りました。サイドバックでスペースに動き出す回数が少ないこと、スプリントの回数が少なく走力をもっとつけないといけないなどと自分が今までチームでは見えなかった課題を見つけることが出来たのは大きな収穫だったと思います。このトレーニングキャンプを通して出来た部分、課題となかった部分を所属チームに持ち帰り、自分で分析してトレーニングから改善していかなければいけないと思いました。そして、船越優蔵監督も言われていた日常を大切にすること、世界を意識して戦うことを心に刻み自分の成長スピードをもっと上げていきたいと思いました。また、日本代表のエンブレムをつけられるようチームに戻ってもさらに成長します。

MF 山根陸 選手(横浜F・マリノスユース)
新型コロナウイルスの影響でSBSカップドリームユースサッカーは中止になりましたが、その中でもこうしてトレーニングキャンプを開催していただき、関係者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。そして今この厳しい状況の中、全力でサッカーに注げる環境は当たり前ではなく、非常に恵まれていると改めて実感しています。本日の仙台大学戦は、まずチームとして前半は全体的にスピード感、切り替えなど根本的な部分が欠けていました。僕自身もっと力を出さないといけないと感じました。前半の守備はなかなか奪いどころを作れなくてボールを持たれる時間が続きました。ハーフタイムを挟んで自分たちから、はめに行けるシーンが増えましたが、ピッチ上で選手同士がコミュニケーション取りながら改善する必要があります。個人的にはボランチとしてコーチングの質と量がまだまだだと感じています。攻撃ではチームとしてボールは持てるけど、うまくスイッチが入るシーンが少なかったです。テンポや距離感が後半に入ってからは少し良くなったと思いますが、最初からできないといけないです。自分としては効果的な縦パスは少なかったし、疲れてきた時にイージーなミスも出ました。守備ではもっとインテンシティを上げる必要があるし、もっとボールを奪える選手にならないといけないと感じました。船越優蔵監督のミーティングでも毎回アドバイスを貰いますが、僕たちが戦う相手は世界なので、もっと基準を上げてタフでないといけません。チームに帰っても、この基準を日常から意識して取り組み、今回トレーニングキャンプで感じた自分のできることできないことを整理しながら伸ばしていきます。

MF 安部大晴 選手(V・ファーレン長崎U-18)
このコロナ禍の中でできるキャンプというのはたくさんの方々のサポートがあるからできるキャンプだと思うのでまずは感謝して全力でプレーしようという気持ちで臨みました。1試合目はチームとしては、切り替え、攻撃、守備で自分達がやろうとすることが出来たと思います。本日の試合は入りが悪く、相手の思うように試合を運ばれそのまま失点という形になったので試合の入りやプレレーが切れた後に思い切り割り切ることや、みんなでもう1回集中していかないといけないなと思いました。その中でも良い面も改善しないといけない面も出たので、そこはみんなとコミュニケーションをとっていきたいです。個人としては、2試合を通じて、まず全力で自分の力を出せました。攻撃面では、ビルドアップなどは相手の出方を見てポジションをとりながら出来たと思います。でも、最後のゴール前の質のところで後1本パスを通せばといった所でミスだったりしてしまう面があったので、もっともっと1つにこだわっていかないといけないなと思いました。守備では常に声をかけ続け、チームがきつい時にボールを奪ったり、遅らせたりといった面を改善していかないといけないなと思いました。球際で負けないところ、ゴール前で体を張って守るところなどは、少しは出来たと思いますが、ゴール前の質、ボールを奪いきる力は所属チームに帰ってもっと突き詰めていき、質を上げて帰ってこようと思います。

FW 福田師王 選手(神村学園高)
今回のU-18日本代表活動に呼ばれて大変嬉しく思います。コロナ禍の中での厳しい状況の中、とてもいい環境で活動が行われるので関係者の方々に心から感謝申し上げたいと思います。前回のいわきFC戦では、ボールを収めることや背後に抜ける回数が少なく、攻撃の起点となることができませんでした。本日の仙台大学戦では、前回課題であった攻撃の起点になることを意識して試合に臨みました。前回の試合よりは改善できましたが、FWとしての結果を残すことができませんでした。ボールを持っていないオフでの動き、個人で打開する力やプレースピードの速さなどの課題も新しくできました。所属チームに戻り、課題を一つ一つ改善してもっと強く上手く、結果を残せる選手になれるように誰よりも頑張ります。

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