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なでしこジャパン 攻守で積極的なプレーを見せる

2021年03月22日

なでしこジャパン 攻守で積極的なプレーを見せる

なでしこジャパンは21日(日)、トレーニングキャンプ5日目を終えました。15日間の長丁場となる今回の活動の3分の1を終え、生活のリズムもつかみ、唯一オープンに接触できるピッチ上のコミュニケーションを積極的に取ろうとする選手たちの姿勢が見られます。また、多くの選手が9月に開幕を迎えるWEリーグに所属し、移籍した選手もいることから、例年とは違う始動を迎えましたが、ここまでは順調にコンディションを上げてきている様子です。

この日のトレーニング途中に、攻撃陣と守備陣に分かれて実戦におけるポジションを意識したトレーニングを行いました。攻撃陣はゴール前を崩したイメージからのシュート、守備陣はセンターバックを中心としたビルドアップに取り組みました。その後は再び合流し、両ゴール間の距離を短くしたゴール前の攻防トレーニングとなりました。3対2から3対3、4対3から4対4といったように、数的に不利な守備から同数の攻撃に転じるアグレッシブな攻防が目まぐるしく繰り返されます。そして最も重要な、ゴール前で積極的にシュートを打つシーンも徐々に増え、守備の選手もミドルシュートを決めるなど、見応えのあるメニューでこの日のトレーニングを終えました。

夜は広瀬統一フィジカルコーチからコンディショニングについてレクチャーがありました。世界と戦う上で重要となる体を作るために、トレーニングはもちろんのこと、栄養と休養が同じくらい大事であることが説明されました。個々人が意識すれば日常生活の中から体を変えることができることを強調し、東京オリンピックに向けて限られた時間でもう一段意識を高めて生活することを再認識した時間となりました。

選手コメント

GK スタンボー華 選手(大宮アルディージャVENTUS)
コロナの影響もあって今年1回目の活動になりましたが、今年最初の活動に呼ばれたことは本当に嬉しいです。レベルが高い環境でサッカーできるのはとても楽しくて、今シーズン移籍して環境が変わった中で、チームに持って帰れるものを何かしら見つけていたいと思っています。前の所属チームでは阿吽の呼吸でなんとなく感覚でできていたプレーが通用しなくなって、感覚じゃないプレーを増やしていかないといけないと考えるようになりました。なぜこういうことが起こるのか、この現象を起こさないために味方をどう動かすのか、もっと細かいところまで考えてプレーしないといけないと、この短い期間ですが肌で感じることができました。同じポジションで池田選手と山下選手と初めて活動を共にしますが、毎日発見しかないです。2人とも上手すぎて、もはや人間じゃないなと思うほどです。日本を背負って戦ってきた2人は経験も自信もありますし、立ち居振る舞いとか、やはり違うなぁと思いながら隣で見ています。GKの大きな仕事であるシュートストップが、今の自分にとって一番戦える武器で、それに加えて元気の良さや声の大きさが持ち味だと思うので、そうしたところで2人に迫っていきたいです。コロナの影響で年始2回の代表活動が中止になり、自分はチームを移籍してまだチームに慣れない中で、どうなっていくのかという不安も少しありましたが、今回高倉監督に呼んでもらえたことは嬉しかったですし、今ここでないと学べないことを全部しっかりと吸収して帰りたいという思いで臨んでいます。コロナ禍で接触は減りましたが、言葉にして相手に伝えることはできますし、話せる時にしっかりと伝えることは意識しています。鹿児島の方やたくさんの方の協力のおかげでサッカーができているので本当に感謝しています。戦うフィールドは違いますが、医療従事者の方々にもしっかりと感謝の気持ちを持ってプレーしていきたいと思います。

DF 北村菜々美 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
昨年から連続して代表に呼ばれるようになり、最初に比べて緊張もだいぶなくなってきて、少し自信が付いてきた部分もありますが、今回の活動ではまだ自分の良さが出せていないので、練習していく中でもっとアピールしたいと思っています。自分の良さを出すために、今は前に比べて話すこともできるし要求もできてきているので、たくさんボールを要求して、自分の見せ場を作ってサイドからの攻撃を増やしていきたいです。今年から所属チームも変わり、ベレーザという代表選手が多い環境の中で練習してきているので、今まで以上にコミュニケーションは取りやすくなりました。ベレーザは個々が強いので、自分もそこを伸ばしていきたいと思っています。年齢が下の選手も入ってきて、自分は一番下ではなくなりましたが、とはいえまだ下であることは変わりません。自分より年齢が下の選手が自分と同じように緊張しているのを見て、そういう選手のお世話もできるようにならないといけないと感じています。コロナ禍で、対策の一環として部屋を行き来できないので、なかなかコミュニケーションが取りにくいのですが、治療やケアの時間を有効的に使うようにしています。

FW 菅澤優衣香 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
昨年のSheBelieves Cup以来の代表活動で、選手はそれぞれチームを移籍したり環境の変化もあるので、そうした話をしながらコミュニケーション取りながらいいトレーニングができていると思います。今年はWEリーグが9月に開幕するということで、これまでとコンディションの作り方がだいぶ違います。今はまだ自分のコンディションがそこまでではないので、東京オリンピックにしっかりうまく調整していこうと思います。4月に国際親善試合が2試合控えていますが、FWとしてしっかり点を取って結果を出すことと、チームの勝利に貢献したいですし、代表チームで自分に求められている自分のプレーを改めて確認できる試合にしたいです。若い選手や新しいメンバーもいる中で、連係面ではまだ多少のズレがあったりはしますが、皆レベルが高いので、この5日間でそのズレも少しずつ修正できていると思います。コロナ禍で、ピッチ上のコミュニケーションが主になっているので、ひとつのプレーでズレが出たらその場でしっかりとコミュニケーション取るようにしています。

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