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一般社団法人 日本障がい者サッカー連盟の設立を発表 ~障がい者サッカー7団体を統括する連盟が誕生~

2016年04月02日

一般社団法人 日本障がい者サッカー連盟の設立を発表 ~障がい者サッカー7団体を統括する連盟が誕生~

障がい者サッカーの7競技団体を統括する一般社団法人 日本障がい者サッカー連盟が4月1日(金)に設立されました。公益財団法人日本サッカー協会(JFA)は2015年4月に障がい者サッカー7競技団体とともに障がい者サッカー協議会を設置し、統括する団体設立に向けて取り組んできましたが、一年の準備を経てこの日を迎えることとなりました。

同連盟は同日、第一回理事会をJFAハウスで開催。その後、日本サッカーミュージアム ヴァーチャルスタジアムで設立発表会を行いました。

設立発表会には、初代会長となった北澤豪氏と各競技団体からの選手、またご来賓としてスポーツ庁鈴木大地長官、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会および日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長、田嶋幸三JFA会長が出席しました。

会の冒頭で7競技団体を紹介する映像を放映した後、北澤会長が挨拶に立ち、「誰もが、いつでも、どこでも、サッカーを通して、明るく、楽しく生活できるような環境を作らないといけない。サッカーならどんな障害も乗り越えていけると信じています。大切なことは日常を変えていくことだと思います。楽しく、みなさんが混ざり合いながら社会を築いていけるよう、日本サッカー協会とともに取り組んでいきたい」と強い決意を語りました。

鈴木スポーツ庁長官は、「スポーツ庁として、障がい者スポーツの大会に多くの観客が来るように呼びかけて、障がい者スポーツの大会が満員になるように取り組んでいきたい」と話し、鳥原会長も「日本の障がい者スポーツの最も大事な課題は競技団体の体制強化だと考えています。競技団体ごとに行うのは一定の限界があるなかで、障害の有無にかかわらず、同じ競技をする団体が一緒になってやっていくというのは一番望ましい形。そういう意味で、7団体を統括する団体を設立し、JFAに加盟することになったのは、大きな第一歩で非常に意義深いことだと思います」と語りました。最後に田嶋JFA会長が、「JFAはグラスルーツ宣言で、”FOOTBALL FOR ALL“を掲げ、すべての人たちが安心、安全にサッカーを楽しめるようにすることを目指しています。サッカーの力を信じ、今後もこの障がい者サッカー連盟をサポートしていきたいと考えています。様々な障がい者の方がサッカーに関わり、楽しんでいけるサッカー界にしたい」と挨拶しました。

来賓挨拶のあとにはSAMURAI BLUE(日本代表)の長谷部誠選手、川島永嗣選手、香川真司選手から設立を祝うビデオメッセージが流され、最後に連盟に加盟する7つの競技団体から選手が登壇し、今後の期待を一言ずつ話して設立発表会は終了しました。

コメント

ろう者サッカー 河野翔 選手(東京都聴覚障害者連盟サッカー部)
私は8年前から日本代表選手として活動しています。ろう者サッカーの認知度は低く、代表活動の範囲も限られています。本日、日本障がい者サッカー連盟が設立したことで、これを機にろう者サッカーのことをもっと知ってもらいたいと思っています。この7つの障がい者サッカー団体の代表選手が、サッカー日本代表と同じユニフォームを来て、日の丸を背負って世界と闘う日がやってくることを期待しています。
今年6月にはイタリアでろう者サッカーのワールドカップが行われます。2018年には日本でもアジア大会が行われる予定です。この大会に向けて、また聴覚障がい者サッカーの発展や障がいを持つ子どもたちに夢を与えるためにも、精一杯の努力を続けていきたいと思います。

ブラインドサッカー 川村怜 選手(Avanzareつくば)
このような連盟が立ち上がったことを非常に嬉しく思いますし、本当に感謝しています。これをきっかけに、それぞれのサッカーの魅力がもっともっと世の中に浸透していくことを願っています。同じサッカーをする身として、そして世界のサッカーに挑戦する身として、サッカー日本代表と同じユニフォームを着て世界で闘いたいという気持ちを強く抱いています。

CPサッカー 谷口泰成 選手(ESPERANZA)
今日はここに立ててすごく嬉しいです。これからもっとCPサッカーを知ってもらえるようにがんばっていきたいと思います。

ソーシャルフットボール 原田洋行 選手(Espacio)
連盟の設立にあたって「ついにこの日が来たか」という思いです。日本ソーシャルフットボール協会は設立してまだ2年目の団体ですが、7つの団体が協力してこの連盟を作らせていただいたことに感謝しています。今年2月には大阪でイタリアとペルーを招いて精神障がい者の初めての国際大会が開かれました。そこでサッカーを通して友情を深め、がんばることを学びました。7つの団体それぞれがこういう思いを持っていると思います。団体が8つ、9つと増えていくような活動を連盟には期待しています。

知的障がい者サッカー 内堀嗣円 選手(横浜F・マリノスフトゥーロ)
2018年の知的障がい者サッカーワールドカップ・ロシア大会に向けて、新しい"西ジャパン"(知的障がい者サッカー日本代表)を背負って、GKとしてスタメンを取れるように頑張っていきたいと思います。

アンプティサッカー エンヒッキ松茂良ジアス 選手(FCアウボラーダ)
私の国籍はブラジルです。5歳のときから切断障がいを持っていて、18歳のときにアンプティサッカーのブラジル代表になり、その時にサッカーブラジル代表のユニフォームを着ました。自分が経験したからこそわかりますが、やはりA代表のユニフォームを着ると気持ちが変わります。障がい者サッカー連盟が新しくできたことによって、それぞれの団体の日本代表選手たちも一つになって、世界一になれればいいなと思います。

電動車椅子サッカー 北沢洋平 選手(レインボー・ソルジャー)
連盟設立を機に、さらなる競技の普及を期待しています。障がい者サッカーはまだ知名度が低いスポーツなので、大会でも観客が家族や身内がすごく多く、サッカーだけを観に来る方々が少ないのが現状です。選手としてはたくさんの観客の中でプレーできることが嬉しいことなので、この連盟を通じて、もっともっと電動車椅子サッカーをたくさんの人に知ってもらうことができたら嬉しいですし、多くの方々に試合会場に足を運んでいただきたいと思っています。電動車椅子が持っているスピード感や駆け引きの魅力を皆さんに伝えていきたいと思っています。同時に連盟を通じて皆さんに感動や勇気、希望を与えるように頑張っていきたいと思います。

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