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デフフットサルワールドカップ、男子7位、女子6位で大会を終える

2015年12月02日

デフフットサルワールドカップ、男子7位、女子6位で大会を終える

11月19日からタイのバンコクで開催されていた「2015 Deaf Futsal World Cup」の決勝戦が28日に行われ、男子はイラン、女子はロシアが優勝し、大会が閉幕しました。決勝戦の会場であるナショナルスタジアムは地元タイを応援する人々で満員となりましたが、タイが惜しくも負け、イランが2連覇を達成。女子もロシアが2連覇を果たしました。

デフフットサル日本代表は、男女ともに世界王者や世界ランク上位国との対戦が続く厳しい組み合わせでしたが、グループリーグを突破し、男子は11カ国中7位、女子は13カ国中6位で、ベスト8以上の結果を残すことができました。

今大会では、運営スタッフも多く配置され、チームバスへのポリスエスコートで渋滞を回避するなどスムーズな大会運営が図られました。音響も充実しており、この大会が聴覚障がい者だけに向けられたものではなく、障がいの有無にかかわらず、みんなで盛り上がることができるよう配慮されていることが感じられました。近い将来、日本でも開催したいと関係者に思わせるような、すばらしい大会となりました。

監督・選手コメント

川元剛 監督(デフフットサル男子日本代表)
大会期間中、皆様からのご声援が本当に力となりました。結果としては3勝2敗1分で、ラスト1秒での失点により勝ち点を失った試合もありました。今大会でベスト4に入ったチームと日本代表との大きな違いは、【デフで1番を目指す日本のマインド】と【(健常者の)ナショナルチームを目指す4強のマインド】です。表現が正しくないかもしれませんが、デフフットサル日本代表は【障がい者スポーツ】、ベスト4チームは【スポーツ】と感じました。障がいの有る無しは関係なく、観ている人をファンに出来るのか。支援なのか応援なのか。こうした部分が、結果として「あと一歩及ばず」になった気がしています。ただ、選手達は出せる力を全て出し切ってくれました。この悔しさを忘れず、4年後にベスト4に名を連ねるべく、闘いはもう始まっているのだと思います。ご声援ありがとうございました。

船越弘幸 選手(デフフットサル男子日本代表キャプテン)
予選リーグは2勝2敗1分で、順位決定戦では勝つも7位で終わるという振るわない成績でした。結果を期待し、応援してくださった方々には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。対戦したイラン、ロシア、アルジェリア、スイス、ノルウェー、ブラジルはどの国も日本同様に各地区予選を勝ち抜いたチームですし、際どい試合の連続でした。日本が負けたイラン(2連覇)とロシア(世界ランク1位)は今大会ベスト4に入っています。イランには残り2分まで3-4、ロシアには残り1秒まで4-4と接戦でしたが、最後の最後にベスト4の壁の高さに屈してしまいました。

日本が世界のベスト4に入る資格は十分にあると実感しましたし、今日から4年間のメンバー個々の意識の持ち方や取り組み方次第だと思っています。これで日本代表の戦いは終わりではなく、今日からが本当のスタートラインだと思って、これからの日々を一生懸命過ごしていきます。これからも暖かく、そして厳しく見守ってくれたら幸いです。

山本典城 監督(デフフットサル女子日本代表)
目標としていたメダル獲得には届きませんでしたが、日本のかたちとして、組織力やスピード、攻守の切り替えの早さなどがデフフットサル女子の世界レベルでも通用することを示せたと思います。現地や日本からたくさんの方々に応援いただいたことに感謝します。

折橋菜奈 選手(デフフットサル女子日本代表キャプテン)
世界大会を振り返り、日本はまだまだ上へ行けると思いました。前大会の優勝チームであるロシアと戦い、我慢の時間帯が多くなると思いましたが、攻撃の時間も思っていた以上に作ることができました。今まで勝つことの出来なかったヨーロッパ強豪国のスペインに逆転勝ちできたのも、とても自信になりました。他の試合でも、大きな点差をつけられた試合はなく、最後まで粘り強く戦えること、そしてヨーロッパ勢相手でも対等に戦えることを強く感じました。ここまで来れたのはたくさんの人々の応援とサポートがあったからだと思っています。本当にありがとうございました。今後もデフフットサル日本代表をよろしくお願いします。

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