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スポーツ救命ライセンス講習会をJFAハウスで開催

2023年01月17日

スポーツ救命ライセンス講習会をJFAハウスで開催

日本サッカー協会は1月7日(土)にJFAハウスでスポーツ救命ライセンス講習会を開催しました。Jリーグクラブ関係者などが更新のために14名、また新規に12名が参加しました。

更新受講者は実技と試験を実施しました。新規受講者はスポーツの現場で起こりうる熱中症・脳振盪(のうしんとう)等の現象に対する対応を講義で学び、実技では更新受講者と合同で、人形を使っての胸骨圧迫、AED(自動体外式除細動器)の使用を確実に行い、搬送される役回りを体験するなどしてバックボード(担架)による全身固定・搬送を繰り返し行いました。受講生は積極的に講師に質問するなど、知識を深めていました。

日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。

※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。

講師コメント

上村公介 医師(JFAスポーツ救命部会)
今回は新規・更新コースが並行して行われました。講義ではスポーツ中の心臓突然死、脳振盪、熱中症を中心に行いました。実技ではAEDを用いた心肺蘇生法とバックボートを用いた頭頸部外傷の搬送を行いました。受講生の方々もどのようにすれば安全かつ迅速に対応できるかなど考えながら熱心に取り組んでくださいました。
講師として参加させて頂きましたが、毎回、新たな発見や学びがあり、救命は日々の準備や復習が重要だと再確認できました。受講された方々も現場に戻り、定期的に搬送の練習などをしていただければと思います。

受講者コメント

鍜治亮輔 アスレティックトレーナー(大宮アルディージャ)
スポーツ救命ライセンス講習会を通じて、選手の安全を守るための救命処置について、知識・実技の再確認及び新たな知見を得ることができました。私自身、過去の選手対応における苦い経験から、一次救命処置には大変関心があり、他講習会にも参加して技能のブラッシュアップを図ってきましたが、JFAが主催する本講習会においてはサッカーに則した実践的な救急法を学ぶことができ、これまでの活動で感じていた疑問も、各分野のプロフェッショナルである上村公介医師・山名慧医師に直接ご質問をさせていただくことで解決できました。
特に、実技講習においては、私のグループは福島理文医師にご担当いただき、サッカーにおける様々な状況を想定した上での一次救命処置を行い、他の救命講習会にはない応用力が求められ、非常に学びの深い講習内容でした。
瞬時の判断による適切な処置が、選手の生命を大きく左右する可能性があるということを肝に銘じて、チームのメディカルスタッフとしてより一層努めてまいります。

吉田成仁 アスレティックトレーナー(帝京平成大学)
今回「スポーツ救命ライセンス」講習会を更新講習として受講しました。普段からスポーツ現場で活動するにあたっては、EAP(Emergency Action Plan:緊急時対応計画)の作成や心肺蘇生法の手順などについて見直しを行いますが、実際に自身の体を動かして心肺蘇生法や搬送法を実技として実施する機会は多くありません。不測の事態に対して、スピードと丁寧さを大切にしながら対応にあたるために、講習会などで継続的に、身体を動かして、研鑽を積み続けることの大切さを再認識しました。また、講習会の中では、講師の先生から様々な状況が提示され、それぞれの状況に合わせて柔軟に対応するためのトレーニングにもなりました。あまり経験することのない事柄であるからこそ、今後も定期的に講習会に参加して、様々な想定を経験することで、想定外の事態に対して少しでも適切に対応できるようになりたいと思います。また、選手やスタッフ、周りの人々に対して、これらの知識や技術を伝えることも、万が一の事態に対応できる人数が増え、命が救われることに繋がると思いますので、普及・啓蒙にも役立てるようにしていきたいと思います。

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