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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐女子サッカーの取り組み(鹿児島県サッカー協会)

2015年11月16日

都道府県サッカー協会取り組み紹介‐女子サッカーの取り組み(鹿児島県サッカー協会)

各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。

今回も引き続き女子サッカーの取り組みを紹介いたします。

※以下の寄稿記事は、JFAnews2015年10月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。

女子サッカーの取り組み~鹿児島県サッカー協会

宇都隆 女子委員長
『中学生年代の普及・強化に向けて ~「忠元桜8人制女子サッカー大会」~』

鹿児島県では他県同様、中学生年代の女子選手の育成に苦慮しています。U-12年代については、4種の協力もあり、女子選手の割合が他県と比較して高くなっています。しかし、中学生年代になると急にサッカーから離れてしまいます。特に本県は女子のクラブチームが少ないため、活動の多くを中学校の部活動に依存しており、男子の中で女子は1人、2人といった状況が見られます。

現在、中学生年代では県内に女子サッカー部が2校、クラブチームが4チームあります。クラブチームといっても、小学生年代から社会人まで多様な世代が集まったチームではなく、小学生でサッカーをしていた選手が集まってチームをつくるものの、高校生年代になると消滅してしまうような状態です。現在は、前委員長の松田昭廣さんが企画した事業を継続して、何とか彼女たちがサッカーを続けていけるよう環境整備に尽力しています。

その事業とは、本県の北部にある過疎化の進む伊佐地区において実施している、3種の女子選手による「忠元桜8人制女子サッカー大会」です。大会を創設して5年、奄美大島地区や熊毛地区からの参加もあるなど、大会の認知度が上がるとともに参加選手も増えてきました。普段は男子に交じってプレーしている女子選手たちが、地域の指導者に引率されて即席のチームをつくり、同年代の同性の選手と試合をすることが、サッカーを続ける要因のひとつになっていると感じています。また離島チームにとっては、この大会が女子サッカー選手だけで戦える唯一の大会になっています。丸一日船に乗って朝、鹿児島本土に着き、2日間試合をして、また1日かけて離島に戻る。「ああ、彼女たちは本当にサッカーが好きなんだな」とつくづく感じさせられます。また、本大会では試合終了後必ず、使用したボールやグッズの抽選会(じゃんけん大会)を行っています。さらに、引率した父兄に対しては地元の焼酎を懸けたじゃんけん大会を企画して、大会が盛り上がるようさまざまな工夫をしています。

2020年度には本県で国民体育大会が開催されます。そこで女子サッカー競技が開催される霧島市が女子サッカーの認知を図ろうと、新しくチームを立ち上げたり、さまざまな女子サッカー大会を開催すべく動き始めています。爆発的に女子の競技人口が増えることを期待するのではなく、女子選手が継続的にサッカーをプレーできる環境が徐々に増えていくことが、将来の女子サッカー選手の増加につながると信じて、走り回っている毎日です。

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