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第22回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 日ノ本学園高校が3大会ぶり2度目の優勝

2014年01月17日

第22回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 日ノ本学園高校が3大会ぶり2度目の優勝

高校女子ナンバーワンチームを決する戦いが、ついに最終日を迎えました。決勝戦は、日ノ本学園高校(兵庫)と藤枝順心高校(静岡)が激突。日ノ本学園は夏のインターハイとの二冠を懸けて、準決勝で劇的な逆転勝利をおさめた藤枝順心は第15回(2006年)大会ぶりの優勝を目指しました。

日ノ本学園高校が3大会ぶり2度目の優勝

観客席から大声援がピッチに注がれる中、キックオフの笛が鳴ります。立ち上がりは、両チームとも集中した出足を見せます。10分、日ノ本学園は左サイドを中井仁美選手が駆け上がってゴール前へパス、林咲希選手がニアに走り込みますが藤枝順心の守備陣がシュートを許しません。15分には、杉田妃和選手のインターセプトから藤枝順心がゴールに迫ります。一進一退の攻防が続いた28分、日ノ本学園の林選手が藤枝順心のディフェンスラインでの横パスを奪ってゴールを狙うも、決定的なチャンスはものにできません。藤枝順心は日ノ本学園の攻撃をしのぎながら、攻撃ではパスを回して相手の隙を狙います。すると前半終了間際の45分、ゴール前で河野朱里選手のパスを受けた杉田選手が、相手の守備をかわして左足シュート。これがゴールネットに突き刺さります。藤枝順心がここまで無失点の日ノ本学園から先制点を奪いました。

日ノ本学園高校が3大会ぶり2度目の優勝

藤枝順心の1点リードで迎えた後半、日ノ本学園が猛攻を仕掛けます。59分、林選手のゴール前へのパスを後半から投入された八坂芽依選手が後ろに流して、小島和希子選手がゴールに流し込みます。その2分後には、林選手の右クロスを八坂選手が中に落とし、入江未希選手が逆転ゴールを奪います。一気に形勢逆転に成功した日ノ本学園は、その後、藤枝順心の追撃を許しません。66分、矢沢未稀選手のロングフィードから裏に抜けた八坂選手がゴール前にパスを送ると、池尻選手が落ち着いて押し込み3点目を奪います。77分には万屋美穂選手の左サイドからの折り返しを池尻選手が決めて4-1。対する藤枝順心も最後までゴールを目指しましたが、追加点を奪うことはできず。逆転勝利を飾った日ノ本学園が、3大会ぶり2度目の栄冠に輝きました。なお、日ノ本学園はフェアプレー賞も受賞しました。

日ノ本学園高校が3大会ぶり2度目の優勝

日ノ本学園高校が3大会ぶり2度目の優勝

日ノ本学園高校が3大会ぶり2度目の優勝

今大会は来年、舞台を兵庫県に移して開催します。地元・日ノ本学園の連覇なるか。今後も、サッカーに情熱を燃やす女子高校生たちの戦いに注目が集まります。

監督・選手コメント

田邊友恵監督(日ノ本学園高校)
全国制覇できて嬉しいです。一戦一戦しっかりと戦ってきた結果だと思います。
藤枝順心の中盤3人とうちの3人は2年生対3年生だったので、そこで負けなければ絶対に負けないからと選手には伝えて、3年生を信頼して任せました。(二冠について)私がというよりも3年生が、夏のインターハイ2連覇と冬の選手権を制することが、昨年の成績を超えることだという強い意識を持っていたので、その思いをサポートしてきました。本当に各地から良い選手を預かっているので、そうした選手たちの持っているものを邪魔しないよう心掛けて、選手自身で判断することを重視してきました。私もまだ経験が浅いので選手と一緒に成長していきたいと。いろんな個性のある選手たちがそろったチームで優勝でき、私自身も勉強になりました。

小島和希子選手(日ノ本学園高校)
自分がシュートを決めて勝利に貢献したいと思っていました。ボールを失う場面もあり、ルーズボールをもっと拾えればという思いもありました。昨年は常盤木学園に負けて悔しい思いをしたので、今日は勝てて良かったです。

入江未希選手(日ノ本学園高校)
(得点王について)小島(和希子)と池尻(茉由)とは、互いにどれだけ得点できるか勝負しようと最初から言っていたので、(得点ランキング)上位を3人で占めることができて良かったです。前半は、雰囲気にのまれて押されている場面があったのでハーフタイムにみんなで話し合いました。支えてくれた方々への恩返しが少しはできたと思うので、それが嬉しいです。

多々良和之監督(藤枝順心高校)
悔しい思いです。選手たちは一生懸命戦いましたが、うちにとっても集大成となるゲームで、ここまで大崩れしたのはここ1年で初めてです。でも次につながる敗戦だと思います。選手には決勝戦に入る前、優勝するのと準優勝するのとでは天と地の差があるよと伝えました。選手たちはその意味を身をもって感じたのではないかと思います。慰めの言葉よりも、この敗戦をしっかりと正面から受け止めなさいと伝えました。選手にはこの敗戦を次の成長の糧にしてもらいたい。準優勝してみないとその悔しさは分かりませんし、それを実感できたのは大きな意味があると思います。

奥川千沙選手(藤枝順心高校)
すごく悔しいです。自分たち3年生は大学でもサッカーを続けるので、今回の悔しさをバネにして、良い負けだったと言えるようにしたいです。今日は自分たちの守備や攻撃で相手の良いところを消して、自分たちの良い部分を出していこうと話して臨みました。みんなに悔いだけは残してもらいたくなかったので、自分が持っているものを全て出せるように声だけは絶やさずにやろうと。3年生は4人しか出ていなくて、1・2年生が頑張ってくれて底上げもしっかりできています。来年の順心にも期待しているので、楽しみにしたいと思います。

杉田妃和選手(藤枝順心高校)
自分ができることは、やり切れたと思います。前半は自分たちのサッカーが最初からできなくて、蹴ってしまう場面が多かったのですが、自分が点を取る前は落ち着いてボールを回せるようになっていました。後半もそうできれば良かったのですが、相手に流れを持っていかれてしまって、すごく悔しい思いがあります。今日は本当に点がほしかったので、ゴールが入った瞬間は嬉しかったです。3年生と最後の試合だったので、思い切って悔いがないようにしようという思いで戦いました。自分ができることは精いっぱいやれたと思うので、悔いは残っていないというと少し違いますが、出し切れたことは良かったと思います。

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