JFA.jp

JFA.jp

EN

日本代表

年代・カテゴリーを選ぶ

表示したいカテゴリーを
以下から選択してください。

1.年
  • 2024年
  • 2023年
  • 2022年
  • 2021年
  • 2020年
  • 2019年
  • 2018年
  • 2017年
  • 2016年
  • 2015年
  • 2014年
2.年代別
  • SAMURAI
    BLUE
  • U-24
  • U-23
  • U-22
  • U-21
  • U-20
  • U-19
  • U-18
  • U-17
  • U-16
  • U-15
  • 大学
  • フットサル
    (男子)
  • U-25フットサル
    (男子)
  • U-23フットサル
    (男子)
  • U-20フットサル
    (男子)
  • U-19フットサル
    (男子)
  • U-18フットサル
    (男子)
  • フットサル
    (女子)
  • U-18フットサル
    (女子)
  • ビーチサッカー
  • eスポーツ・サッカー
ホーム > 日本代表 > 最新ニュース一覧 > 【キリンチャレンジカップ2017 プレビュー第2回 MF編】激化するポジション争い その競争力が日本代表の進化を生む

ニュース

【キリンチャレンジカップ2017 プレビュー第2回 MF編】激化するポジション争い その競争力が日本代表の進化を生む

2017年09月26日

【キリンチャレンジカップ2017 プレビュー第2回 MF編】激化するポジション争い その競争力が日本代表の進化を生む

約1年に及んだアジア最終予選を戦い抜き、2018FIFAワールドカップロシアの出場権を獲得したSAMURAI BLUE(日本代表)。本大会が行われる来年6月に向けて、SAMURAI BLUEはいよいよ次のステージへと歩を進める。その口火を切るのが、10月6日(金)豊田、10日(火)横浜で行われるキリンチャレンジカップ2017だ。

JFA.jpでは、アジア最終予選を戦ったSAMURAI BLUEの選手たちの声を通して、ワールドカップに向けたそれぞれの思いをポジション別に全3回の連載で紹介する。

第2回 MF編

6大会連続ワールドカップ出場を決めた今回のアジア最終予選におけるキーワードを挙げるなら、こうなるだろうか。

覆す――。

初戦で敗れたチームはワールドカップに出場できない、というジンクスを覆し、予選でオーストラリアに勝ったことがない、という負の歴史を覆した。

それだけではない。最終予選はメンバーやシステムを固定して成熟を図るべき、というチーム作りにおける常識をも覆し、10試合を戦い抜いた。

「臨機応変に、柔軟に対応していくサッカーだということが、はっきりしてきましたね」と振り返るのは、中盤の軸として、キャプテンとして、今予選でも頼もしい働きを見せた長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)だ。

「相手によってフォーメーションも変えるし、メンバーも、やり方も変える。プレッシャーの掛け方ひとつ取っても試合ごとに変わりますし、柔軟性というのが戦術の中にあると思います」

引いて守ってカウンターを狙ったゲームもあれば、ハイプレスを仕掛け、アグレッシブに攻め込んだゲームもあった。最終予選に招集された選手の人数は実に44人。10試合すべてのスタメンが異なるのは初めてで、歴代最多となる30人の選手がピッチに立った。

それだけに、「誰ひとりとしてワールドカップに行ける切符は、まだ掴んでいない」という長谷部選手の言葉は、偽らざる本音だろう。

なかでも、競争が最も激しいのが、ミッドフィールドだ。「2人のボランチ」と「1人のトップ下」の3席、あるいは、「2人のインサイドハーフ」と「1人のアンカー」の3席に対し、アジア最終予選で招集された選手は実に15人にのぼる。他のポジションと比べ、倍率は最も高い。

今や不動のレギュラーとの印象がある山口蛍選手(セレッソ大阪)でさえ、「自分は走って戦う選手だけど、コンディションが悪くて、それができなければベンチになってもおかしくない」と危機感を隠さない。山口選手自身、初戦のUAE戦は90分間ベンチで過ごし、第4戦のオーストラリア戦からレギュラーの座をもぎ取った。

負傷の影響もあり、ワールドカップ出場を決めたオーストラリアとの第9戦をベンチから見守った香川真司選手(ボルシア・ドルトムント)も「ここから1年の取り組み方が、僕にとっての集大成を飾るうえで重要になってくる」と、ポジション奪還に向けて燃えている。

一方、第8戦のイラク戦で台頭し、続くオーストラリア戦でダメ押しゴールを決めた21歳の井手口陽介選手(ガンバ大阪)は、「自信をもってやれば、代表でも絶対にできると感じた」と自信を深め、「リオオリンピック世代がもっと活躍するようになるといい」とさらなる世代交代を宣言している。この競争力こそ、今の日本代表のベースになっているのは、間違いない。

最終予選を突破した今、チーム作りはヴァイッド・ハリルホジッチ監督の言う「第3段階」に入り、いよいよ世界との対戦を迎える。10月にはハイチ代表、ニュージーランド代表を招いてキリンチャレンジカップが行われ、11月には海外遠征を計画中だ。

「監督は強い相手とやる時のほうが、戦術的に面白いことをするんじゃないか、という期待を個人的に持っています。残りの1年でもっと大胆なチャレンジをするんじゃないかって勝手に想像している」

そう語るのは、長谷部選手だ。イメージにあるのは、ハリルホジッチ監督が2014FIFAワールドカップブラジルで率いたアルジェリア代表だろうか。アルジェリア代表もワールドカップでは4試合すべてでメンバーやシステムを変え、ラウンド16で優勝するドイツ代表を追い詰めた。相手を徹底的に分析し、相手の弱点を突くハリルホジッチ監督のスタイルは、たしかに強豪と対戦するのに向いているかもしれない。

もちろん、今後の課題もある。予選を戦ったうえで、常に相手に合わせて受け身で戦うことの危険性を訴えるのは、香川選手である。

「相手の良さを消すだけでなく、攻撃においても、守備においても、自分たちからアクションをもっと仕掛けていくことが必要になってくるんじゃないかと思います。そういうメンタリティを強く持てるかが大事かなと思いますね」

山口選手の言葉からは予選に出場し続けた者としての責任感がうかがえる。

「前回は予選から戦っていなかったので、課題とかは全然見えていなかったけど、今回は予選を通じて戦えたので、良い面、悪い面は分かっています。うまくできたところは引き続きやればいいけど、試合中にもっと臨機応変にできるようにしたいですね」

最終予選のラスト2試合では、ともに25歳の柴崎岳選手(ヘタフェCF)と小林祐希選手(SCヘーレンフェーン)が代表復帰を果たした。サウジアラビア戦で先発出場した柴崎選手が「今後、ゴール前での精度とアイデア、崩しのバリエーションを増やしていきたいと思います」と意気込めば、出番のなかった小林選手も「(井手口選手や山口選手と)同じようなことはできると思っている」と自信を覗かせた。

また、右ウイングでの起用が続く本田圭佑選手(CFパチューカ)も、トップ下やインサイドハーフといった中盤中央でのプレーを希望している。負傷が回復すれば、清武弘嗣選手(セレッソ大阪)も再び招集される可能性が高く、ポジション争いがさらに激化するのは間違いない。その競争力をベースに進化していく日本代表と、中盤の選手たちのパフォーマンスに注目したい。

キリンチャレンジカップ2017 チケット情報

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー