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【Match Report】フットサル日本代表 ラウンド16でブラジルに2-4で敗れて大会を終える

2021年09月24日

【Match Report】フットサル日本代表 ラウンド16でブラジルに2-4で敗れて大会を終える

フットサル日本代表は23日(木)、FIFAフットサルワールドカップリトアニア2021のラウンド16ブラジル戦に臨み、2-4で敗れてベスト16で大会を去ることになりました。

グループステージを1勝2敗とし、グループEの3位で勝ち上がった日本のラウンド16の相手は、グループDを全勝し、1位で勝ち上がったブラジルです。現在は世界ランク2位ですが、過去5大会優勝の実績を誇り、今大会グループステージで挙げた18得点は全チーム中最多、そして2失点は全チーム中最少と、まさに「代表の中の代表」(ブルーノ・ガルシア監督)たる戦い振りで勝ち上がっています。グループステージ3試合で6得点と得点ランク1位につける#11Ferrao選手を中心とした破壊力ある攻撃陣をいかに止めるかが鍵となります。

日本のスタメンはパラグアイ戦に続きGKにピレス・イゴール選手、フィールドプレイヤー(FP)に清水和也選手、逸見勝利ラファエル選手、西谷良介選手、そしてオリベイラ・アルトゥール選手がピッチに立ちました。歴史を変える一戦は清水選手のキックオフで始まりました。

日本は1分、清水選手が左サイドでボールを受けると、ブラジルのプレスが甘いところを見逃さず、前を向いて思い切りよくこの日の日本の最初のシュートを放ちます。その後も同じような形で清水選手がシュートを放つなど、序盤は前線でボールを受ける清水選手を中心にシンプルに攻撃を組み立てます。日本の生命線である集中した守備で高い位置からブラジルを追い込み、奪った後はフィニッシュまでつなげるプラン通りの展開を見せます。すると4分、GKピレス選手からのパスを右サイドで受けた星翔太選手が中央にターンして左足を振り抜くと、キャッチにいったブラジルGK Guitta選手の手を弾いてゴール。交代して最初のプレーで決めてみせたキャプテンが新しい歴史を大きく手繰り寄せます。

しかし直後の5分、この日もブラジルの攻撃の中心となっていたピヴォの#11 Ferrao選手がお返しとばかりに鋭いターンからから左足を振り抜いてゴール。あっという間に試合を振り出しに戻します。

ここからは拮抗した試合展開が続きます。「凄まじい個の力」(西谷選手)で押し込むブラジルに対し、室田祐希選手の切り替えの早いカウンターや清水選手のピヴォ攻撃を起点として追加点を狙います。ブラジルの攻撃は、ピヴォに当てて勝負、あるいはアラでの1対1ととてもシンプルですが、強いフィジカルを相手にした局面でのバトルや、抜け目ない駆け引きを続けてくる相手に対して神経をすり減らしながら、体も頭も疲労がたまる展開となります。
第1ピリオドも終盤を迎えた残り22秒のところで、ブラジルのワンツーから抜け出されるもGKピレス選手がペナルティエリアの外まで飛び出して果敢にスライディング。ピンチを防ぎます。

集中した守備を分析どおりに実行。エラーなく完遂し、攻撃でもチャンスを生み出していた日本でしたが追加点とはならず、第1ピリオドは1-1で折り返します。

同点で迎えた第2ピリオド、日本は我慢の時間が続きます。序盤は攻撃が噛み合わず、なかなかリズムを生み出すことができませんが、前線からのプレスは第1ピリオドから引き続き効いており、ブラジルが慣れていない裏への攻撃も効いています。守備の時間が続くも、これが日本の真骨頂と言わんばかりに全員で最後までやらせません。ブラジルのカウンターに対しても失点は許さず、ゲームは拮抗したまま進みます。

しかし31分、自陣深くからのワンツーで抜け出されてGKピレス選手と1対1をむかえます。GKピレス選手が対応するも、ひとつずらされて失点してしまいます。そして38分にも、相手深いところから大きなワンツーで抜け出されて、裏を取られて失点。

これ以上離されるわけに行かない日本は、残り2分に入ったところでオリベイラ選手をパワープレーにすると、38分、パスワークから逸見選手が中央に持ち込んでシュート。これはブロックされるものの、いち早く詰めていた西谷選手が左足で豪快に叩き込んで1点差とします。日本がボールを持つと、日本の追い上げに期待する会場からは拍手が鳴ります。

しかし反撃もここまで。試合終了直前にはオウンゴールで差を広げられて結果は2-4というスコアでした。

この結果、フットサル日本代表の9年ぶりのワールドカップはベスト16で終了しました。

JFAフットサルダイレクターコメント

小西鉄平
FIFAフットサルワールドカップ2021リトアニア大会はベスト16という結果で大会を終えることになりました。
まずは大会期間中に多くの激励や叱咤をくださったサポーターの皆さん、またフットサル日本代表OBやFリーグ関係者、メディア関連の方々、各地域でフットサルを支えている方々からもたくさんの応援を頂けたことは我々チームに大きなパワーと勇気を与えてくれていました。
また2ヶ月間という長期にわたる活動にスタッフや選手を送り出してくれたクラブやご家族の皆様へこの場を借りて、感謝の気持ちを伝えさせていただきます。本当にありがとうございました。

今大会の我々の戦いについては、アンゴラ戦では普段は起きないようなプレーからの失点もありましたが、我々の持ち味である適切なタイミングと意図を持った守備と高い質の共通理解から行われる攻撃のオープニングやセットプレーで大事な初戦を勝利することができ、続く第2戦のスペイン戦前半ではブルーノ監督が率いてきた5年間で最高と言えるパフォーマンスを見せてくれました。そしてベスト16のブラジル戦はスペイン戦をさらに上回る試合をすることが出来たと思います。ワールドカップという世界最高の舞台でこのようなプレーを全世界に示すことが出来たことは本当に誇らしいことです。
ですが良い戦いや誇らしい姿勢は示せたもののあと一歩二歩、相手を追い詰めることが出来なかったことも事実です。
もう一点決めきれなかったことや些細なズレがボディブローのように効いて、最終的に劣勢に追い込まれてしまうことなどは顕著に挙げられる課題の一つなのではと思います。

この事実から目を逸らさず、次のステップ(ベスト8以上)へ進むためにも今大会の振り返りや分析、何が必要で不要なのかをフットサル委員会、技術部会、そしてFリーグの皆さんと会話し、議論をし、抽出した具体的なアクションを代表の強化、育成環境の整備、指導者養成の質と量の向上、そしてより多くの子どもたちにフットサルやサッカーを楽しめる環境を創出するためにも地域の皆さんとも連携しながら進めていく必要があると強く感じています。
引き続き協力し合いながら、目標に向かって突き進んでいきましょう。

監督コメント

ブルーノ・ガルシア 監督
本当に素晴らしいゲームでした。ゲームプランに描いていたように、最後まで接戦を演じるということを完遂できました。しかし最後は強大な相手のタレントの力で僅かな隙を逃さずに決められてしまいました。私たちにも多くのチャンスはありましたが、相手にはそうした武器があり、ディテールのところでこのような結果になりましたが、ゲームプランに関してはほぼ完璧な流れでゲームを進めることができたと思います。試合の中身については帰国後に冷静に振り返る必要はありますが、大会を通じて高いパフォーマンスを発揮することができたことは、元の日本があるべき姿に立ち戻るという以上に、大きな前進を見せることができた試合になったと思っています。今日対戦した相手の殆どは、世界有数のリーグの屈指の強豪クラブで活躍している選手で、そうした選手たちが集まった代表チームとの対戦でした。今日の試合で我々が見せたパフォーマンスというのは、この5年間で積み上げてきたもの、選手と私たちの共同作業の成果として確認できましたし、大きなステップアップができたと感じています。この5年間は本当に素晴らしいものでした。最後の2年間は世界情勢が特殊なものになり、18か月もの間、試合をすることができなかったり、難しい状況ではありましたが、それに対しても皆が柔軟に対応しながら仕事を進めながらここまで来られたことを踏まえて、本当に素晴らしい5年間だったと思っています。

選手コメント

#7 FP 室田祐希 選手(エスポラーダ北海道)
スペインともブラジルとも、いいところまでは戦えていたので、あと本当に少しの差なのか、それが実は大きな差なのかわかりませんが、ひとつのチャンスをものにしてくる勝負強さは違いかなと感じました。ワールドカップまでは連日2部練習が続き、長く感じましたが、試合に入ったら本当にあっという間でした。今日の試合、特に後半はドリブルで仕掛けることができたのですが、前半から、もっと言えばグループステージから、自分の良さであるドリブルでもっとチャンスメイクしたかったと思いました。日本の良さであるアグレッシブに前からプレスにいくところは親善試合を含めて全てできたと思っています。個人的にはもっとやらなければダメだなという思いが強いです。もう29歳ですし、守備面だけでなく、攻撃面でももっとできたとも思いますが、そんな余裕はありませんでした。ただ、やれることはやったつもりなので、後悔のような気持ちは一切ありません。

#9 FP 清水和也 選手(コルドバ・パトリモニオ/スペイン)
本当に悔しいです。やるべきことはやりましたが、自分たちの目標に届かなかったことについては純粋に力不足を感じています。チャンスの数も全然違いますし、彼らは僕のポジションでもあるピヴォをしっかり使って攻撃を組み立てて、最後のところで体を張って耐えしのいでいたという状態だったので、逆に自分のところではブラジルを押し込むことができず、自分のすべき仕事ができていなかったと感じています。セット内で、ピヴォには必ずボールを入ると話した上で攻撃を組み立てました。チャンスをものに出来ていればまた違っていたのかなとも思いました。ただ、惜しいシーンをいくつ作っても勝てはしないので、仕留められるようにならなければいけないと感じました。最初のプランは良かったかもしれませんが、それを40分間やり続けられたかというとそうでもないので、そこはやはり日本の課題だと思っています。

#10 FP 逸見勝利ラファエル 選手( SLベンフィカ/ポルトガル)
今日の試合、とても惜しかったです。本当に残念です。アンゴラ、スペイン、パラグアイ、ブラジルと、強豪を相手に皆本当に全力で頑張ったと思います。今日の試合はもちろん勝ちたかったですが、間違いなく日本のレベルは上がってきています。2012年のワールドカップでブラジルと対戦したときは、ボールポゼッションもできなければチャンスも作れず、ブラジルの強さを感じた経験を思い出しました。今日は1-1で迎えたハーフタイムに、勝てるぞ、絶対に勝つぞと思うことができました。ただ、最後は本当に惜しいところでやられてしまいました。スペインもそうでしたが、彼らのようなレベルの相手にミスをすると、そこを逃さず、必ず得点に結びつけてくるところが彼らの強さであり、今後日本が身に着けなければいけないポイントだと思います。ただ、日本のレベルは本当に上がってきていると感じた試合でした。

#11 FP 星翔太 選手(名古屋オーシャンズ)
個人的には2度目のワールドカップでしたが、多くの選手は初めてでどういう大会かわからなかったと思います。どれくらい難しい大会かも分からない中で、これだけ接戦を演じられたことは自信を持っていいと思うし、みんながFリーグで戦ってきた成果だと思うので、胸を張って帰国したいと思います。今年引退を決めている僕にとって、この試合が日本代表最後の試合です。中には僕以外にもそうした選手はいるかもしれないですが、選手を続ける間は、今日この瞬間味わった気持ちや、経験したことを伝えていってほしいです。それがこのピッチに立った選手の責任であり、日本代表エンブレムを着けて戦う者の責任だから、絶対に下を向かずに、頭を上げて前を向いて、すぐ3年後に控える次の大会でもっといい結果を目指して頑張って欲しいです。今の自分に満足せず、絶対に妥協しないで行動し続けてほしいです。最後に、ありきたりな言葉になりますが、このメンバーで戦えて良かったです。

#14 FP 西谷良介 選手(名古屋オーシャンズ)
このワールドカップ、あっという間でした。もう少しこのメンバーでやりたかったというのが本音ですが、結果が全てです。世界は近いようで遠いとあらためて感じました。大会前の遠征中から、強豪国を相手にしても自分たちのストロングポイントは絶対に通用すると確信していました。Fリーグにもブラジル人選手が多いですが、彼らは走られると嫌がるのは知っていたので、そこは突いていこうと思っていました。ただ、守備でパワーを使いすぎて、なかなか攻撃に転じられず、そこをどうにかしないといけないと感じた試合でした。ブラジルは、スペインとは違って組織が強いわけではないのですが、個の力は凄まじいものがありました。秩序や規律というのは日本人が長けている点でストロングポイントですが、それだけではだめで、組織を壊す個の強さを身につけていかなければいけないと感じました。

FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021

大会期間:2021/9/12(日)~2021/10/3(日)

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