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ニュース

なでしこジャパン、3-2の勝利でカナダ女子代表を相手に2連勝

2014年10月29日

なでしこジャパン、3-2の勝利でカナダ女子代表を相手に2連勝

国際親善試合vsカナダ女子代表 第2戦
2014年10月28日(火)    現地時間19:00キックオフ   試合時間 90分(45分ハーフ)
BC Place(カナダ/バンクーバー)

なでしこジャパン(日本女子代表)  3-2(前半1-0、後半2-2)   カナダ女子代表

得点
33分   永里亜紗乃(なでしこジャパン/日本女子代表)
59分   Sophie SCHMIDT (カナダ女子代表)
76分 大儀見優季(なでしこジャパン/日本女子代表)
90+1分   Sophie SCHMIDT(カナダ女子代表)
90+2分   鮫島彩(なでしこジャパン/日本女子代表)

スターティングメンバー
GK: 福元美穂
DF: 有吉佐織、岩清水梓、熊谷紗希、上尾野辺めぐみ
MF: 阪口夢穂、田中明日菜、岩渕真奈、永里亜紗乃
FW: 髙瀬愛実、菅澤優衣香

サブメンバー
GK: 山根恵里奈
DF: 近賀ゆかり、鮫島彩、川村優理
MF: 安藤梢、宮間あや、川澄奈穂美、宇津木瑠美
FW: 大野忍、大儀見優季

交代
HT   菅澤優衣香 → 大儀見優季
HT   岩渕真奈 → 大野忍
68分   髙瀬愛実 → 宮間あや
73分   岩清水梓 → 川村優理
83分   永里亜紗乃 → 鮫島彩
87分   田中明日菜 → 宇津木瑠美

マッチレポート

なでしこジャパンの2014年を締めくくる一戦は、中2日でのカナダ女子代表との2戦目。FIFA女子ワールドカップ2015の決勝が行われるスタジアムには14,328人の観客が集まりました。

日本は第1戦とスターティングメンバーを9人変えて臨みます。GKには福元選手、ディフェンスラインは右から有吉・岩清水・熊谷・上尾野辺の各選手。中盤はコンディションを考慮してスタメンを回避した宇津木選手に替わってボランチを阪口・田中の両選手とし、サイドハーフは右に岩渕選手、左に永里選手、前線は髙瀬選手・菅澤選手のコンビで試合をスタートさせます。前半、日本はドリブルやパスを細かくつないでチャンスを作り出そうとしますが、カナダも長いボールを使って攻撃の糸口を見出そうとします。先制点は33分、コーナーキックからでした。上尾野辺選手が蹴ったボールを相手選手がヘディングでクリア、こぼれたところを永里選手が左足で力強く振りぬき、代表初ゴールを決めてみせます。43分、カナダはロングボールをシンクレア選手が落とし、レオン選手がシュートするもバーの上。このまま前半を1-0で折り返します。

後半から試合はスピーディーな展開へ。58分、セットプレーからボールを奪われ、打たれたシュートが日本選手に当って角度を変え、同点とされます。68分、髙瀬選手に替わって宮間選手がピッチへ。後半から入った大野選手、大儀見選手とともに攻撃を仕掛けていきます。76分、相手のクリアミスに上手く合わせたのは大儀見選手。2-1で日本が再びリードします。83分には鮫島選手が途中出場で左サイドハーフのポジションに入り、直後から積極的に前線に絡んでいきます。試合がさらに動いたのはアディショナルタイム。カナダの選手が打ったシュートをブロックするもクリアを決められ、2-2に。すると試合終了間際、相手ディンフェンダーのボールを奪った鮫島選手がそのまま抜け出し、GKと1対1に。これを冷静に決め、試合終了。3-2で劇的な勝利を収めました。

カナダ女子代表との2連戦を2勝で終えたなでしこジャパン。7ヶ月後に迎えるFIFA女子ワールドカップに向けて課題と収穫を手にし、選手たちは次の代表活動まで各クラブで準備を進めます。

 

監督・選手コメント

佐々木則夫 監督
来年のFIFA女子ワールドカップ決勝が開催されるスタジアムということもあってか、ファンタスティックな展開になりました。両チームの勝とうという強い意欲が内容に表れました。カナダは攻守にパワーがあり、非常に成長しているチームです。チームとして、また選手個々で、その間合いやコンタクトプレーが勉強になったと思います。この2試合のなかで反省点も多かったですが、体験できたことに意味がありますし、これを来年のワールドカップにつなげていきます。
スタジアムでは、多くの日の丸を掲げて応援していただきました。素晴らしい環境、素晴らしいピッチで試合を行い、努力を重ねて再びこの地に戻ってきたいという思いを強くしました。

永里亜紗乃 選手(1.FFCトゥルビーネ・ポツダム/ドイツ)
今日の試合はチャンスだと思っていましたし、自分自身にプレッシャーをかけてもいました。
(得点シーンは)あの場面でもたついていたらピンチを招くので、ボールが来たらダイレクトで打とうと思っていました。ずっと海外でやってきて、ああいうシュートを何度も見てきましたし、イメージは持っていました。代表初ゴールという意識はそんなにありません。
全体としてはもう少し落ち着いてプレーすべきところもありましたし、縦に抜ける場面があれば攻撃の幅がもっと広がったと思います。今後は、まずチームで結果を出すことが大事です。

鮫島彩 選手(ベガルタ仙台レディース)
宮間選手から前線で残っていていいから、という言葉がありました。相手のミスがあったからですが、ああいったシーンはなかなかありません。ボールを持っている間が10秒くらいに感じられて、左右どちらで打とうか考えながらシュートを打ちました。
カナダ女子代表との2連戦は、1戦目と2戦目では役割が違いましたが、サイドバックで出場した1試合目を終えてまだまだだな、と感じました。下がるタイミングやビルドアップなど課題が出てきたので、これを収穫と捉えて、コンディションを上げながらトライしていきたいと思います。

宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
交代出場だったので、みんなより元気なぶん、チームを助ける働きをしなければと思って入りました。3得点目に関しては、最後に一本チャンスがあると信じて鮫島選手を前線に残していました。足の速さを活かして、完璧な仕事をしてくれました。ほかの得点もいいかたちからの得点でしたが、こうした工夫が自分たちで出来たことは良かったです。失点に関してはセットプレーからのもので、これを経験できたことで、今後修正を図っていければと思います。

大儀見優季 選手(チェルシーレディースFC/イングランド)
決めなければいけない場面で得点を決めるのが自分の役割ですので、そういう意味で決められて良かったです。
(永里選手の得点について)彼女がこの試合にかける思いを知っていましたし、個人的にも嬉しかったです。海外に出て苦しい思いをしてきたなかで、やっと結果に結びついたと思います。 

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