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高円宮U-18サッカーリーグ2014
高円宮U-18サッカーリーグ2014
2014/4/6(日)〜2014/12/7(日)

チーム紹介

コンサドーレ札幌

これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り

過去3年間で13選手をトップチームへ輩出し、2012年にはJユースカップを制するなど、現在ではこの年代における日本屈指の強豪チームの一つとなっている札幌U-18。今大会はここまで勝ち星が伸びないスロースタートになっているが、「ここから巻き返していきたい」と主将のMF倉持卓史選手が意気込むように、夏場のホーム連戦を機に上位進出を目指していく。

そんな札幌U-18が主に練習を行うのは札幌市東区にある札幌サッカーアミューズメントパーク。日本サッカー協会2002FIFAワールドカップ記念事業推進委員会の“サッカーを中心としたモデル的スポーツ環境整備事業”の助成補助金を受けて建設された天然芝、人工芝のグラウンドを複数有するサッカー施設だ。練習がある日の夕方は専用のマイクロバスが選手寮から出発し、札幌駅北口などで選手をピックアップしてグラウンドに向かう。

「札幌U-18ではサッカーだけでなく、挨拶なども含め、社会生活の部分も鍛えてもらっています」とFW平川元樹選手が言うように、チームでは人間教育の部分にも大きな力が注がれているが、その活動の主たる目的はやはりトップチームで活躍できる選手を数多く輩出することだ。

「選手の個の力を伸ばしていくことを重視しています。将来、どの監督のもとでプレーすることになっても信頼を得られるような、しっかりとした力を持つ選手になっていってほしい」。そう話すのはチームを率いる四方田修平監督。「ゲーム形式のメニューを中心にしていくことで、選手が自分で考える、選手が自分で判断をするシチュエーションを多く設定している」と、日々のトレーニングにおける基本概念についても説明してくれた。

2011年には高円宮杯プレミアリーグチャンピオンシップにも進出しており、今年も優勝を目標に掲げるなど、やるからには常に頂点を目指していく。しかし、そこを絶対的な目的としないところが札幌U-18のスタンスである。「プレミアリーグで重要な試合があったとしても、選手にトップチームから練習参加要請があれば、そちらを優先させる」と四方田監督。目の前の試合で勝利を追い求めながら、視線は必ずその先も見据えている。

そんな札幌U-18だが、練習には高校生だけでなく中学生も数人混ざっていた。これについて尋ねると「U-15所属の選手でも、力のある選手は上のカテゴリーに引き上げることでより適正なレベルでプレーをすることができる。こうしたことができるのもクラブチームのメリットでもあるので、今後も積極的にやっていきたい」と、札幌の石井亮アカデミーグループ・グループリーダーが説明してくれた。よりスケールの大きな選手を育成していくために、様々な手段に日々、チャレンジしている。

クラブとしては2012年にJリーグ最優秀育成クラブ賞を受賞している。そのU-18は今日と明日、そして数年後を常に同一視野に置きながら「躍動感のあるサッカーを見せていきたい」(四方田監督)と野心にあふれている。


  • 札幌U-18が主に練習場としている札幌市東区の札幌サッカーアミューズメントパーク。夏場は、週中には札幌市清田区にある白旗山サッカー場を使うことも

  • 札幌サッカーアミューズメントパークの人工芝グラウンド。ナイター照明も完備されている。初夏の札幌は涼風が吹き、7月上旬でも夕方以降はほどよく肌寒い

  • 専用のマイクロバスで練習場に到着した選手たち。すでにトレーニングウェアに着替え済みの選手もいれば、学校の制服姿の選手も。平日ならではの光景だ

  • 練習中に飲むドリンクボトルを用意する選手。奥では練習前に歯ミガキをする選手も。万全の準備でトレーニングに挑む

  • 着替えなどを済ませてグラウンドに向かう選手たち。笑顔を向けてくれる選手が多いことからも、サッカーを楽しんでいる様子が分かる

  • まずは体幹を鍛えるトレーニングから。この時点ではすでに笑顔は消え、どの選手も真剣そのもの

  • 中央に映っているのはGK種村優志選手。2種登録選手としてトップチームにも登録されており、昨季は天皇杯でベンチ入りも果たすなど、貴重な経験を積んでいる一人だ

  • プレーが止まったタイミングで指示を送る四方田修平監督(左端)。「個の力を伸ばしていきたい」と日々、意欲的に指導にあたっている

  • 練習が終わるころには時計の針も21時近く。専用バスに乗り込んで帰宅していく選手たち。明日も授業と練習が待っている
監督・選手コメント

四方田修平 監督
現代サッカーではよりアスリート性が高まっており、その中でしっかりとプレーをしていくには、より素早い判断、そしてその判断をプレーにつなげていく技術力が必要になります。そうしたものを高めていきながら選手個々が持つ特徴を伸ばし、どんな監督からも信頼を得られるような選手になってほしいと考えながら指導に当たっています。

MF 5 倉持卓史 選手
この札幌U-18では、攻守ともに大枠での約束事や規律がありながらも、一つひとつのプレーには選手個人の判断が尊重されていて、すごくやりがいを感じながらサッカーができています。ただし、個人が自由にプレーするということは同時に、それと同じだけの責任もそこにはあると思っていますから、中途半端ではなく、しっかりとしたプレーを心がけています。

FW 9 平川元樹 選手
プレーを通じて選手としてだけでなく、人間としても成長をさせてもらっていると感じます。U-12から札幌のアカデミーでプレーしていますが、このU-18ではより戦術的なプレーを指導してもらっているので、技術的な部分だけでなく、頭の中も鍛えてもらっていると思っています。そうしたものをしっかりと身に付け、トップチームに昇格できるように頑張っていこうと思います。

GK 1 種村優志 選手
2種登録選手としてトップチームにも登録されているのですが、昨年秋には天皇杯でJ1チームとの試合でベンチ入りをさせてもらうという、いい経験ができました。試合には出られませんでしたが、あの経験が今季のプレミアリーグにもすごく生きていると感じています。今後も多くの経験をすることで、GKとしても人間としても成長できるように全力でやっていきます。

チームWebサイト

http://www.consadole-sapporo.jp/youth/
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