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両監督が流通経済大学と流経大ドラゴンズ龍ケ崎の歴史を語る 天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会

2018年05月23日

両監督が流通経済大学と流経大ドラゴンズ龍ケ崎の歴史を語る 天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会

天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会が5月26日(土)に開幕します。今回は、一つの大学から2チームが出場する流通経済大学(アマチュアシード)の中野雄二監督と流経大ドラゴンズ龍ケ崎(茨城県代表)の手呂内勝政監督に、天皇杯出場の経緯、チーム成り立ちの歴史などを聞きました。流通経済大学はグルージャ盛岡(岩手県代表)、流経大ドラゴンズ龍ケ崎は山形大学(山形県代表)とそれぞれ27日(日)に対戦します。

――同じ大学から2チームが天皇杯に出場するというのは、過去を振り返ってみてもかなり珍しいケースです。

中野 今回については、いろいろな条件が重なった幸運もありました。第一に、天皇杯のベストアマチュアシードの枠が大学チームに与えられて、それが全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の優勝校になった。第二に、流通経済大学が昨年度のインカレに優勝できた。

第三に、流通経済大学に社会人チームが存在した。そして最後に、茨城県内の最大のライバルである筑波大学に、流経大ドラゴンズ龍ケ崎(以下ドラゴンズ)が勝った。茨城県予選の決勝でドラゴンズが筑波大に勝つとは、ほとんどの人が思っていなかったでしょう。

手呂内 決勝では2-1でリードしていたのに後半終了間際に追いつかれて、延長戦で筑波大に逆転されたときは、正直「もう終わった」と思いました。でも、その1分後に追いついて、延長後半に追加点を挙げ、結果、4-3で勝ちました。

中野 ドラゴンズの選手たちは日頃から流経大のトップチームの選手と対戦していますから。トップの選手をリスペクトしながらも、「絶対に負けたくない」という思いがある。だから、球際や攻守の切り替えはトップより泥臭く、厳しく取り組めている。試合では筑波大がドラゴンズの力を引き出してくれたのかもしれません。

――流通経済大学と流経大ドラゴンズ龍ケ崎の成り立ちと編成を教えてください。

中野 まず「流通経済大学」は大学のチーム、いわゆるトップチームです。2001年に「竜ヶ崎フットボールクラブ」というチームができて、社会人リーグに参加しました。

手呂内 最初は茨城県の3部リーグからスタートしました。

中野 竜ヶ崎FCは「クラブ・ドラゴンズ」と改名し、県リーグから関東2部リーグまで昇格しました。そして2014年に地域予選を勝ち抜いて全国社会人選手権大会に出場。さらにこの大会で準優勝をしたことで、全国地域チャンピオンズリーグへの出場資格を獲得し、そこで3位になったのでJFLに昇格。2015年からは「流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎」としてJFLで戦っています。

手呂内 つまりドラゴンズは関東1部を飛ばしてJFLに行ったんです。昇格したときのチームには、当時大学1年生だった守田英正(川崎フロンターレ)などがいました。

――チーム編成はどのようにしているのですか?

中野 トップチームは、その時に流経大で一番力のある選手で構成されています。ドラゴンズの選手は基本的には3年生以下の選手で構成されていて、トップではポジションが重なってしまう選手たちを入れます。トップで出場機会に恵まれないなら、JFLで年間30試合の公式戦を経験させるという考え方です。

手呂内 JFLで大人とサッカーをやるということは、大学生の選手にとって大きな経験になりますから。

――茨城県予選を兼ねている茨城県サッカー選手権大会の準決勝ではトップチームとドラゴンズが対戦、4-2でドラゴンズが勝利しました。

中野 非常に難しい試合でした。トップチームは選手の半分くらい入れ替えました。出場が決まっていたことと、リーグ戦最中という選手のコンディションを考えてのことで、決してドラゴンズを勝たせようと画策したわけではありません。正直、それでも勝てると思っていました。

手呂内 トップチームの選手というのは、ドラゴンズの選手にとってみれば“格上”です。彼らを破らないと、トップに呼ばれないということは、常々考えていることでしょう。中野監督の前でいいプレーをすれば、これ以上ないアピールになる、というのは意識していたと思います。それも結果につながったのだと思いますね。

――トップチームとドラゴンズは、過去の茨城県予選でも対戦経験はあるのでしょうか。

中野 4年前の対戦は、当時ドラゴンズにいたジャーメイン良(ベガルタ仙台)に決勝ゴールを決められて、3-2で負けました。その後、試合で活躍した1年生のジャーメインや渡邉新太(アルビレックス新潟)をドラゴンズからトップチームに移したら、夏の総理大臣杯に優勝して大学日本一になりました。

手呂内 あの時は、チームは本当に生き物だと思いました。

中野 でも、それができるのが流経大の強みです。決められた登録規定内ではありますが、選手のコンディションに合わせた移籍ができる。逆にいえば、誰にも確定されたポジションはない。そこに競争の原理が働くから、次から次へと新しい選手が出てくるのだと思います。

【1回戦】5月26日(土)、27日(日)
【2回戦】6月6日(水)
【3回戦】7月11日(水)
【ラウンド16(4回戦)】8月22日(水)
【準々決勝】10月24日(水)
【準決勝】12月16日(日)
【決勝】12月24日(月・振休)

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