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浦和、横浜FM、神戸がアジアNo.1を目指してACL16強対決へ

2022年08月16日

浦和、横浜FM、神戸がアジアNo.1を目指してACL16強対決へ

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022東地区のノックアウトステージが8月18日(木)に始まります。春のグループステージを勝ち抜いた浦和レッズ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸の日本勢3チームを含めた8チームが埼玉に集結し、アジア最強クラブの座を目指して8月25日(木)の準決勝まで一発勝負の対戦に臨みます。

グループごとにタイやマレーシア、ベトナムで集中開催された東地区グループステージが5月1日に終了し、約3カ月半の中断を挟んでの再開です。コロナ禍を考慮してノックアウトステージも集中開催方式を採用し、一戦必勝方式で18日(木)、19日(金)のラウンド16から、22日(月)の準々決勝、25日(木)の準決勝までを実施し、来年2月19日と26日に行われるホーム・アンド・アウェイ方式での西地区との決勝に臨むチームを決定します。

ラウンド16の顔ぶれは、日本から進出した浦和、横浜FM、神戸のほかには、2度の大会優勝経験のある全北現代モータースと2年連続16強進出の大邱FCの韓国勢、リオデジャネイロ・オリンピックでU-23日本代表を率いた手倉森誠監督の下で初の8強入りを目指すBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)、ノックアウトステージ初進出の傑志(香港)とジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)です。

16強対決の組み合わせは、18日(木)に大邱と全北現代が浦和駒場スタジアムで、神戸と横浜FMが埼玉スタジアム2002で対戦。19日(金)にはパトゥムと傑志が浦和駒場スタジアムで、浦和がジョホールと埼玉スタジアム2002で対戦します。

両日とも、浦和駒場スタジアムの試合は17:00、埼玉スタジアム2002の試合は20:00キックオフの予定。準々決勝以降の試合はすべて埼玉スタジアム2002で行われ、組み合わせはラウンド16終了後の20日(土)に組み合わせ抽選会で決定します。

浦和は初の16強入りしたジョホールと対戦

浦和が対戦するジョホールは地元マレーシアで行われたグループステージでは地元のファンの声援を受けて戦い、4勝1分1敗で川崎フロンターレを押さえて1位で突破。初の16強入りを果たしました。

しかし7月下旬、メキシコ出身のベンハミン・モラ監督が個人的な理由により辞任。かつてアルゼンチンのニューウェルズ・オールド・ボーイズを率いたエクトル・ビドグリオ監督が後任に就いたばかりですが、新指揮官の下で国内リーグでは8月1日から3戦3勝で、チームは14戦無敗を維持してリーグ首位に立っています。

リーグ戦では14試合39得点7失点で、リーグ最高得点および最小失点の攻撃力と守備力を誇り、ブラジル出身FWバーグソン選手(17得点)とFWフェルナンド・フオレシティエリ選手(12得点)がリーグ得点ランク1位2位を占め、ビジャレアルやセルタ・ビゴなどでプレーしたナチョ・インサ選手や、オーストラリア出身のDFシェーン・ロウリィ選手らが最終ラインを固めています。

ジョホールは浦和とは初顔合わせですが、2019年グループステージでは鹿島アントラーズを相手にホームで1-0と勝利した実績もあり、侮れません。

浦和は、2017年以来通算3度目のアジア制覇を目指してグループFを2位で突破。直近8月13日のリーグ戦では磐田に6-0と大勝して7位に浮上し、10日のJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦でも名古屋グランパスに3-0の勝利を収めて4強入りで、チームの状態は右肩上がりです。

負傷で戦列を離れていたFWキャスパー・ユンカー選手やDFアレクサンダー・ショルツ選手、DF酒井宏樹選手らが復帰。MF伊藤敦樹選手やFW小泉佳穂選手らも好調で、FWダヴィド・モーベルグ選手はチーム最多8得点をマークしています。

モーベルグ選手は、「選手個々が成長していて、それがチームの好調につながっている」とチームの現状に手ごたえを覚えているようです。

横浜FMと神戸はJクラブ同士の対戦

横浜FMと神戸は、互いを良く知る相手との対戦となりましたが、Jリーグでの現状は対照的です。

横浜FMはベトナムでのグループHを4勝1分1敗の首位で突破して2020年大会以来となる16強入りで、初のベスト8進出をかけて神戸戦に臨みます。

今季のJリーグでは常に上位に位置し、現在はリーグ首位。8月13日に予定されていたリーグ戦は台風の影響で中止になりましたが、今大会を前に7月末から続いていた連戦から少し解放される機会となりました。

8月7日のリーグ戦では昨年王者の川崎に敗れたものの、攻守の切り替えの速い、攻撃的なサッカーが健在で、24試合でリーグ最多の51得点の得点力は相手には脅威です。FWレオ・セアラ選手は10得点でリーグ得点ランクトップに立ち、7月のEAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会で日本代表デビューを遂げたFW西村拓真選手は8得点、FWアンデルソン・ロペス選手が7得点を挙げています。

FW宮市亮選手は負傷で長期離脱を余儀なくされましたが、ポルトガルのモレイレンセからFWヤン・マテウス選手を獲得し、アジア初制覇へ向けて戦力補強も抜かりありません。

一方、2020年大会ベスト4の神戸は、コロナ禍の影響で3チーム編成となったグループJを2勝2分の首位で突破しましたが、Jリーグでは思うような結果を出せずに降格圏に低迷。グループステージを勝ち抜いたミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が6月下旬に契約解除となり、現在は吉田孝行監督が指揮を執っています。

日本代表のFW大迫勇也選手、FW武藤嘉紀選手が負傷から復帰し、夏の移籍でブラジルのフラメンゴからDFマテウス・トゥーレル選手を期限付きで獲得。さらに韓国の江原からMF小林祐希選手、同じく仁川からFWステファン・ムゴシャ選手、鳥栖からMF飯野七聖選手が加わり、戦力はアップしています。得点チャンスも増えて、直近13日のアウェイの札幌戦ではMF汰木康也選手の2得点で快勝し、順位もリーグ最下位から降格圏脱出にあと一歩という16位に上げました。

汰木選手は「ACLはタイトルが懸かった大きなゲーム。全力で獲りにいく」と意気込んでいます。

両者のJリーグでの通算対戦成績は、3月の今季の対戦(2-0)を含めて横浜FMが26勝12分9敗でリードしています。

2大会優勝の全北は大邱と

2016年大会以来で通算3度目の優勝を目指す全北現代は、同じKリーグの大邱と対戦します。全北はグループステージでは3勝3分で横浜FMに次いで2位で突破し、ベスト8入りした昨年に続いて16強進出ですが、韓国勢同士の対戦では過去あまり良い記録がありません。一発勝負だった昨年は準々決勝で蔚山現代に延長の末に敗れ、ホーム&アウェイで行われた2018年も準々決勝で水原三星ブルーウィングスに敗れました。大邱とはACLでは初対戦ですが、今季のKリーグでは2月、6月に対戦してどちらも1-1で引き分けています。

国内リーグ優勝9回を誇る全北は、8月13日の仁川ユナイテッドとのリーグ戦を1-3で落としたものの、現在順位表では2位につけ、韓国FAカップでも4強に進出。ブラジル出身FWグスタボ選手、イングランドでのプレー経験もあるガンビア出身FWモドゥ・バロウ選手、韓国代表MFペク・スンホ選手、元韓国代表でJリーグでも活躍したMFキム・ボギョン選手らが攻撃をけん引しています。

対する大邱は、今回が3度目のACL出場で2年連続の16強進出です。

今季のKリーグでは一時は6位まで順位を上げたものの、現在は12チーム中9位。6月下旬の6月28日に1-1で引き分けた全北戦以降は5分5敗と勝ち星がなく、8月13日の蔚山現代戦まで4連敗中と苦戦しています。

ところが、ACLを前にチームは突然監督交代を発表。今季からチームを率いていたブラジル出身のアレクサンドル・ガマ監督が成績不振の責任をとって8月14日に辞任し、当面はアシスタントコーチのチェ・ウォングォンが監督代行を務めることになりました。

チームはFWセシーニャ選手、FWゼカ選手、MFペニャ選手のブラジル人トリオを中心に、韓国U-20やU-23代表経験のあるMFコ・ジェヒョン選手やモンテネグロでのプレーを経て今季加入したDF鈴木圭太選手を擁しています。初の8強入りへ、監督交代の影響が気になるところです。

パトゥムは初の8強入りへ傑志と対戦

タイ強豪のパトゥムは、タイのチームとして2年連続の16強進出で初の8強入りを目指して、ノックアウトステージ初進出の香港リーグ王者の傑志と対戦です。

今年2月から指揮を執る手倉森誠監督の下で、パトゥムは日本チーム不在のグループGをメルボルン・シティ(オーストラリア)や全南ドラゴンズ(韓国)を押さえて3勝3分の首位で突破しました。

5月に終了した国内リーグでは優勝したブリーラム・ユナイテッドに勝点2差及ばずに2位で終了しましたが、新シーズを前にした8月6日のタイ・チャンピオンズカップではブリーラムに勝利を収めて、幸先の良いスタートを切っています。

チームはブラジル出身でジョホールでも活躍したFWジオゴ選手、広島や清水などでもプレーしたFWティーラシン・デーンダー選手らタイ代表選手も多く、シンガポール代表FWイクサン・ファンディ選手、元ベネズエラ代表DFアンドレス・トゥーネス選手らを擁しています。

対する傑志は国内リーグ優勝11回を誇る香港の強豪ですが、ACLでは今回が3回目の挑戦で初の16強入りです。グループステージ最終戦で、すでに突破の決まっていた神戸に終了間際に追いついて引き分けに持ち込み、2位チーム中の上位3チームに入る粘り強さを発揮しました。

韓国や中国リーグでも活躍し、ACL出場も9回を数える元モンテネグロ代表FWデヤン・ダムヤノビッチ選手は、神戸との最終戦でも得点を挙げて自身の持つACL得点記録を42に伸ばし、パトゥム戦でも得点を挙げて記録更新を狙っています。

チームにはスペイン出身MFラウル・バエナ選手やブラジル出身のFWクレイトン選手、MFミカエル選手、トルクメニスタン出身MFルスラン・ミンガゾフ選手ら国際色豊かな顔ぶれが揃っています。

一発勝負の熱戦は8月18日から埼玉を舞台に始まります。

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