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「クラブにおけるロール(役割)の重要性とは?」SMC本講座・Session4が終了

2013年11月21日

「クラブにおけるロール(役割)の重要性とは?」SMC本講座・Session4が終了

11/15~18の日程でスポーツマネジャーズカレッジ(SMC)のセッション4が開催されました。

今回のセッションも盛りだくさん。「クラブ論」プレゼンテーションから、事業計画・財務管理、コミュニケーションスキル、ファシリテーションスキルなど多様で奥深いアクティビティ、講義が続きました。

まずは「クラブ論」プレゼンテーション。これまでに学び、気付いたことを自身の言葉でまとめ、編集し、現時点における「理想のクラブ」を語っていただきました。同じ講義を受講していてもその受け止め方や感じ方はそれぞれ異なるもの。今回のプレゼンテーションでもその発表方法や内容は十人十色であり、各受講生は「自身の足りないところがわかった」、「皆の考えが参考になった」など多くの刺激を受けた様子でした。

そして2日目は沢田アシスタントダイレクターによる「遊読のススメ」からスタート。目標である「半年で読書100冊」を達成するため、効果的、効率的な読書法を学びました。4冊を一度に読むという、一見すると人間離れしたようなチャレンジを終えたこのセッション以降は、読後レポートの提出数が加速度的に増えるかも?

さらに午後からは遠藤誠氏(Endo Consulting Office代表)による事業計画・財務管理の講義。「お金」をテーマに損益計算書(活動計算書)や貸借対照表といったいわゆる「決算書」の理解から、戦略的な事業計画の策定までを講義・実践を通して学びました。お金や数字というものに日頃あまり馴染みのない人にとっては、この時間がすごく長いものに感じられ、体力的にも精神的にもつらい中ではありましたが、講師の醸しだす和やかな雰囲気のもと、何とか最後まで学び切ることができました。

3日目も引き続き遠藤講師にご担当いただきます。ここでは前日とは打って変わって「コミュニケーションスキル」を学ぶ場に。普段の何気ない癖や仕草が相手の気持ちを遠ざける原因になっていることに気付かされたり、その一方で、相手の可能性を引き出す質問、聴き方、雰囲気づくりなど、なんとな~く知っていたつもりのものが改めて明確に理解されるなど、現場や職場に戻ったあとすぐに実践できる学び・気づきを多く得られたのではないかと思います。

3日目の午後には畑喜美夫氏(広島県立安芸南高等学校教諭)による「ボトムアップ理論」の講義。今や多くのメディアで取り上げられ、様々な場面で実践されてきているこの理論は、生徒たちが自ら考え、判断し、実行するそのプロセス全てによって彼らの能力を引き出し、人間としての成長を促すというものでした。
この理論を実践する際のファーストステップである、「挨拶・返事・後片付け」は「サッカーはすべてでうまくなる」という畑先生の理念を色濃く体現したものであるといえるでしょう。
学校だけでなく様々な場面で適用出来るというこのボトムアップ理論。まずは脱いだ靴や持ち物をきっちり揃えるところから始めましょう。

さて最終日となる4日目のテーマは最近特によく聞かれるようになった「ファシリテーションスキル」。日本ファシリテーション協会のフェローを務められている徳田太郎氏をお招きし、ファシリテーターとして備えるべきスキルについてお話いただきました。
前日のコミュニケーションスキルと合わせて、人と人の関係を構築する上で重要とされるこの「ファシリテーションスキル」は、「共有」・「共感」・「共鳴」・「共創」を4つのステップとして展開されるということを学びました。
そして理論としてしっかり学んだあとはワークショップでいざ実践!講義冒頭に行った同じ内容のワークショップの時とは打って変わってスムーズに皆の合意が得られました!・・・と行きたいところでしたがそこはやはり人と人との関係。なかなか簡単に皆が満足する結果とはなりませんでした。しかしながら、改めて合意形成の難しさを理解し、その達成に向けて検証を重ねることの意義を確認できたことは非常に意義深いことではなかったのではないかと思います。

今回は事業計画や財務管理といったいわゆるビジネススキルとともに、コミュニケーションスキルやファシリテーションスキルという「ロール(役割)」にスポットを当てた内容のカリキュラムでした。それぞれのメンバーに主体性を発揮する場があることがクラブの活性化につながる、言い換えればそれぞれに「役割」があることがクラブの求心力になるということが言えるのかもしれません。自身だけでなく周りのメンバーが輝くために何ができるのか。今回のセッションを通じてそのヒントを得られたのではないかと思います。

さて、ハードな日程のセッション4が終了し、いよいよ後半戦に突入です。まだまだ道のりは過酷ですが日に日に強まる仲間との絆を大切にし、残りの日々を乗り切っていただきたいと思います!皆さんもそんな受講生の活躍にぜひご注目ください!

「クラブにおけるロール(役割)の重要性とは?」SMC本講座・Session4が終了

受講者コメント

本間勇輔さん
(事業計画・財務管理を学んで)これまで税理士の言葉からいつも逃げていましたが、内容を理解しやすい講義でこれからの税理士への対応が楽しみです。

清水達哉さん
(コミュニケーションスキルを学んで)非常に楽しく話を聞くことができ、また実践することができました。クラブでの会議は数字(実績)に関する議題が多く、硬い表情になってしまいがちなのでここから改善していきたいと思います。

大沼久一さん
(ファシリテーションスキルを学んで)まさに今、自身のクラブで必要としていたスキルであり、また新たな気づきを得ることもできました。さらには第三者的な立場としての視点も経験することができてよかったと思います。

「クラブにおけるロール(役割)の重要性とは?」SMC本講座・Session4が終了

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