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アカデミー堺 JFAアカデミー堺の特徴をいかして ~JFAアカデミー堺 スタッフ通信Vol.1

JFAアカデミー

2018年07月26日

アカデミー堺 JFAアカデミー堺の特徴をいかして ~JFAアカデミー堺 スタッフ通信Vol.1

JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。

JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。

JFAアカデミー堺の初回のレポートを担当するのは、加藤賢二チーフコーチです。

J-GREEN堺との共存

JFAアカデミー堺のチーフコーチを担当している加藤賢二です。今年で3年目になり、JFAナショナルトレセンコーチ女子担当のサブチーフを兼任しています。

JFAアカデミー堺は現在、5期生から7期生までの36名が在籍し、常駐スタッフ6名で運営されています。JFAアカデミー堺が活動の拠点としている堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンター(J-GREEN堺)は日本有数の規模を誇る、サッカー練習場を中心としたスポーツ施設です。天然芝のグラウンド5面、人工芝11面、フットサルコート8面の他にクラブハウスやロッカールームがあるほか、宿泊施設のドリームキャンプは290名収容でレストラン、会議室、コインランドリーなどを備えています。JFAアカデミー堺の選手が生活する寮は、このドリームキャンプ内の一区画を専有使用しています。過不足なく行き届いた寮の生活環境と充実したトレーニング施設はJFAアカデミー堺が誇りとするところです。

週末帰省

2006年に開校したJFAアカデミー福島と2012年に開校したJFAアカデミー堺との大きな違いは、堺は週末帰省型というJFAアカデミー熊本宇城や今治と同じスタイルを取っていることが挙げられます。そしてJFAアカデミー熊本宇城が男子中学生だけであるのに対し、JFAアカデミー堺は女子中学生だけです。

また中高一貫で6年間のJFAアカデミー福島に対し、JFAアカデミー堺は中学校の3年間であるという点がもう一つの違いになります。月曜日から金曜日までアカデミーで生活し、週末や夏休みなどの長期休暇中は地元の所属チームで活動します。JFAアカデミー堺としての(公式戦などの)チーム活動はありませんが、アカデミーでの日常の学びを実践する場は、それぞれの選手が所属するチームとなります。このスタイルは、主に週末しか活動しないアカデミー生を受け入れてくれている所属チームの理解がなくては成り立ちません。

アカデミー生は全員、堺市立月州中学校に通っています。こちらも堺市の協力がなければできないことです。JFAアカデミー堺の常駐スタッフ6名のうち、総務兼選手管理とアスレチックトレーナーは大阪府サッカー協会からの派遣を受けています。寮生活の運営も大阪府サッカー協会のお世話になっており、このようにアカデミーは日本サッカー協会と大阪府サッカー協会、また堺市がしっかりと連携と取りながら運営されています。

毎週末の帰省では、自宅とJFAアカデミー堺との往復にかなりの時間をかけている選手もいます。保護者の方々がサポートに大変な労力を要していることは想像に難くありません。また、「アカデミー活動=チーム活動でない」という点をデメリットと捉え、危惧される指導者がいることは私にも理解できる点はあります。しかし、多感な時期の中学生にとっては週末に家族の元に帰って家族の顔を見ること、所属チームで別の仲間とサッカーをして刺激を受けること、別の指導者から指導を受けること、アカデミーで学んだことをいかにして発揮するのかを考えながらプレーすることのメリットは非常に大きいと感じています。

女子サッカー発信の拠点に

J-GREEN堺の施設の特性上、一年を通して様々なサッカーの活動が行われています。女子サッカーの活動に限っても、なでしこリーグ、皇后杯、なでしこジャパンやアンダーカテゴリーの代表チームのトレーニングキャンプ、育成年代のナショナルトレセンやエリートプログラム、関西地域のリーグ戦やカップ戦、なでしこ広場などの普及活動、そして指導者養成、審判の育成など多岐に渡ります。海外からも多くのサッカー関係者が来阪し、J-GREEN堺を利用しています。育成年代の代表チームなどがキャンプで来日する際には、我々JFAアカデミー堺がトレーニングマッチを行うことが多く、年間で5〜6試合の国際親善マッチを経験することができます。試合以外での時間で海外の選手や指導者と交流する機会も年々多くなっています。ここ数年、多くの海外の指導者から、アカデミー生の立ち居振る舞いに対して高い評価をいただけるようになりました。今後はこの好機をさらに活用し、JFAアカデミー堺が日本の中学生年代の女子サッカーの様々な基準となれるような活動をし、さらにそれを国内外に発信しできるような立場になっていきたいと考えています。

これからのJFAアカデミー堺

今年の3月までに1期生から4期生まで47名がJFAアカデミー堺を巣立って行きました。多くは現在、全国の高校の女子サッカー部に在籍し、それぞれの所属チームでサッカーと勉強に励んでいます。全国大会で活躍する選手も少なくありません。キャプテンという大役を受けている選手が多くいることは我々の小さな誇りです。アンダーカテゴリーの代表キャンプに選出される選手も増えてきました。その中にはアカデミー在籍中に、ナショナルトレセンやエリートプログラムの活動に招集された経験がなかった選手もいます。

そして1期生は、今年4月から大学一年生の年になっています。アカデミー在籍時、サッカーはもちろん人間的な教育も重視し、将来、社会をリードする人材の育成を目指してきました。JFAアカデミー堺の卒校生が活躍の場をサッカーというフィールド以外にも広げていくにはもう少し先の話ですが、その時に常にポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間になっていてほしいと思います。JFAアカデミー堺での3年間が、その選手の人間性を形作る一部分に少しでもプラスの影響が与えられるような関わりを持ちたいというのが私の願いです。

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