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ツネログコラム#16「天皇杯決勝の所感/育成年代に求めたいゴールへの意欲」

2025年12月25日

ツネログコラム#16「天皇杯決勝の所感/育成年代に求めたいゴールへの意欲」

皆さん、こんにちは。

11月22日、国立競技場で行われた天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会決勝は、FC町田ゼルビアが3-1でヴィッセル神戸に勝利して初優勝を飾りました。

町田は立ち上がりの先制点、そして2点目にかけてもエンジンの掛かりが早く、初めてのタイトルにかける気持ちがヒシヒシと伝わってくるような試合展開でした。選手たち、ファン、サポーターの応援の後押しを受けながら、最後まで高い集中力を見せました。一方、準優勝の神戸もリーグ3連覇を逃がしたとあって天皇杯2連覇に対する意気込みは強く、後半スタートからの畳みかけを見ても気迫を感じました。

この伝統ある天皇杯を私もガンバ大阪の選手、また監督として経験していますが、さまざまなカテゴリーとの試合、リーグ戦と並行して戦うマネジメントなど決勝までたどり着くのは簡単な道のりではありません。決勝の舞台までしっかり勝ち抜いてきた両チームには敬意を表したいと思います。天皇杯決勝にふさわしい素晴らしい戦いでした。

天皇杯決勝を元日に戻すという案については引き続き協議していきます。個人的には元日のお昼はサッカーがある、天皇杯がある、という世界を続けていければと思っています。元日は天気のいい日が多く、大気も澄んでいます。ピリッと張り詰めた空気の中でサッカーができる喜びを、サッカーに触れる喜びを、サッカーファミリーの皆さんに再び感じてもらえたらなという思いです。

天皇杯決勝と同日に釜本邦茂さんのお別れの会が都内で開かれました。釜本さんの若かりし頃の映像が流れ、「ゴールしか見ていなかった」という言葉もありました。日本のサッカーがさらに強くなっていくには、ゴールを奪うことへのすさまじい意欲というものが抜け落ちてはならないのだと、あらためてその思いを強くした次第です。

また、カタールで開催されたFIFA U-17ワールドカップにおいて、日本は準々決勝でオーストリアにO-1で敗れました。チャンスを何度もつくっていただけに最後までゴールを奪えなかったことは残念で、釜本さんの言葉がより心に響きました。それでもグループステージを首位で通過し、ラウンド16で朝鮮民主主義人民共和国とのPK戦を制して14年ぶりに8強入りを果たすなど、よく戦ってくれました。次のカテゴリーで今回の悔しさをぜひ晴らしてほしいと思います。

そして最後に、FIFAワールドカップ26の組み合わせが決まり、SAMURAI BLUE(日本代表)はオランダ、チュニジア、欧州プレーオフB組の勝者(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニア)と同じグループFに入りました。私も森保一監督とともにワシントンD.C.での組み合わせ抽選会に出席しましたが、簡単じゃないグループだなというのが率直な感想です。オランダは個の特長を持った選手が揃う強豪であり、チュニジアは守備がしっかりしている印象。欧州のプレーオフで上がってくるチームも当然ながら強いでしょう。1、2位で勝ち上がればブラジル、モロッコのいるグループCとのラウンド32が待ち受けています。グループステージ+ノックアウトステージの戦いを勝ち抜いていくにはやはり総合力が求められます。戦力の拡大と充実を図っていくとともに、本大会に向けて欧州勢との強化試合、暑熱対策などの準備も進めていきます。「最高の景色を2026 FOR OUR GREATEST STAGE」を合言葉に、皆さんと一緒に歩みを進めていきたいと思います。

2025年12月

公益財団法人日本サッカー協会 会長
宮本 恒靖

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