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ツネログコラム#14「SAMURAI BLUEアメリカ遠征の収穫/殿堂で感じたなでしこの原点」

2025年10月28日

ツネログコラム#14「SAMURAI BLUEアメリカ遠征の収穫/殿堂で感じたなでしこの原点」

皆さん、こんにちは。

SAMURAI BLUE(日本代表)のアメリカ遠征は1分け1敗という結果になりました。0-0で引き分けたメキシコ代表との初戦は、レベルの高い相手に対してプレー強度、プレッシングのはめ方、チャンスの創出など全てにおいてポジティブな面が目立ちました。オークランドからコロンバスに移動した中2日でのアメリカ代表との2戦目は先発メンバーを全員入れ替えて臨んだ中、今度は相手に全て上回られてしまうような試合内容。0-2での敗戦でした。勝てなかったこと、得点が奪えなかったことは残念でしたが、来年のFIFAワールドカップ26の開催地の一つであるアメリカで試合ができたことは大きな収穫となりました。

西部のオークランドから東部のコロンバスへは飛行機で4時間半掛かり、3時間の時差が生じます。できるだけ選手たちの疲労を取るべく、チャーター機の中でも電気器具を使ったリカバリー、疲労回復を目的とした食事の摂取などといった本番を想定したシミュレーションができました。私も代表チームと一緒に移動しましたが、選手、スタッフは本大会への意識を持って取り組んでくれていました。いろいろと試したディテールの部分がどのようにパフォーマンスに直結したのか、今後はそのフィードバックをもとにディテールをさらにブラッシュアップしていければいいと思っています。これからベースキャンプ地の選定を含め、包括的に本大会への準備を迅速に進めていきます。

今年度殿堂入りした元日本代表の井原正巳さん、元日本女子代表監督の鈴木保さん、元日本女子代表の半田悦子さん、木岡二葉さん、高倉麻子さん、野田朱美さんの掲額式典がJFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」で行われました。

日本代表が初めて出場した1998 FIFAワールドカップフランスでキャプテンを務めた井原さんにはダイナミックなイメージをずっと持っていました。映し出された当時の写真、映像を目にした際、高校生のころ井原さんのプレーをよく見ていたことを思い出しました。ロングキックのフォームも真似して取り入れたものです。井原さんの偉大な足跡をたどりながら、自分の原点を思い起こす時間ともなりました。

そして、鈴木さん、半田さん、木岡さん、高倉さん、野田さんは、なでしこジャパン(日本女子代表)の創成期を支えてくれた皆さんです。

笑顔あふれる現役時代の写真が特に印象的でした。野田さんの話では「たとえ状況が良くなくとも、笑顔でプレーすれば相手にプレッシャーを掛けられる」という教えが所属先の読売サッカークラブ女子・ベレーザ(当時)にあったということ。それが代表チームにも浸透していき、今のなでしこジャパンにおいてもしっかりと受け継がれている気がしています。

先輩たちの苦労があって今があります。ぜひ選手の皆さんにも「なでしこの原点」を知ってもらうとともに、そのマインドを胸に刻んでほしいなと思います。

2025年10月

公益財団法人日本サッカー協会 会長
宮本 恒靖

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