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学習サポートの充実に向けて 〜JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.13

2020年12月11日

学習サポートの充実に向けて 〜JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.13

JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー熊本宇城のレポートを担当するのは墨屋孝GKコーチです。

学習サポートの役割

JFAアカデミー熊本宇城でゴールキーパーコーチをしている墨屋です。私が昨年から担当している学習サポートの様子について紹介したいと思います。
JFAアカデミー熊本宇城では毎日最低1時間の学習をスケジュールに組み込んでいます。選手たちはその日の下校時間、トレーニング、入浴、夕食、洗濯、所属チームや家庭との連絡、学校の準備などを踏まえ、22時の消灯時間までの限られた中で各学年が開始時間を決めて行っています。
私の役割は選手たちの学習内容、取り組み方を観察し、成績の経過を分析して選手個人や学年単位の学習をサポートしていくことです。約1時間の学習を充実した内容にするため、私からの提案だけでなく選手の意見も取り入れて選手の自主性を促し、学習への取り組みが自分の特徴を発見することや、新たな興味や関心を持つきっかけになればと考えています。学ぶ姿勢こそ成長するための原点であり、どうすれば日常の学習活動を充実させる事ができるのか試行錯誤しながら日々奮闘しています。

学習係の取り組み

現在、アカデミー生が通う宇城市立小川中学校は2学期制で、前期、後期に中間テストと期末テストが実施されています。日常での学習に対する取り組みを確認する位置づけとしてだけでなく、アカデミーでは様々な取り組みをしています。
各学年の学習係は、定期テストの実施日、テスト範囲が分かるとすぐに準備に取り掛かります。各教科のワーク、授業で配布されたプリントから仲間と話し合って対策問題を作成し、何日前にテスト対策を行うのか作戦を立てます。学習係は試行錯誤を繰り返してきた経験を活かし、今では問題のレベル、作成枚数、実施するタイミングも約8割のアカデミー生から高評価を得ています。
また、定期テストの時だけでなく、学習係は毎週の学習サポートで実施する課題プリント(通称スミナビ)の企画・作成にも関わり、学習係が問題のレベル、枚数、提出期限を決め、実施後の回収まで行っています。このような日常における学習係の行動は約9割のアカデミー生から高評価を得ており、学習活動の中心としての働きが認められていると感じています。学習係の取り組みに対しては選手全員から振り返りアンケートを行い、日々より良い環境作りに努めています。

個人の目標設定

個人では定期テスト前に学年順位、偏差値の目標を設定しています。過去の自分を振り返り、何をどこまで頑張れば達成できるのか見通しを持って準備を行うためです。学習時間が足りなければ時間を延長して深夜まで勉強に励む選手、朝早く起きて勉強をするなど、集中できる時間帯だけでなく暗記方法なども含め自分にとって効果的な学習方法を探し出すことも重要です。そして結果と向き合い、自分の理想と現実に違いがあれば別の手段を考える必要があります。目標を達成するために努力したことが自分の特徴を知ることにもなり、更に力を伸ばすための手助けになればと考えています。

今後に向けて

アカデミーの学習担当として、毎週作成しているスミナビには学校の授業で習ったことだけでなく時事問題などにも取り組んでおり、情報化社会の中で正しいことを収集する力にもつなげたいと考えています。また、学年別では受験対策を実施したり、学習能力別に補習を開くこともあります。私がこれらの学習サポートを通して選手たちに伝えたいことは、学ぶ価値や意味、そして学ぶ面白さであり、自分の好きなことから興味を持ち、何かを知りたい、調べたい、そして他の分野とのつながりを見つけ新しい世界に広げていくことなのです。
選手たちが何事にも全力で向き合う中で、勉強にも絶対に手を抜かなかったと自信を持ってアカデミーを卒校してくれることを願っています。

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