新潟県
club F3が劇的逆転ゴールで接戦を制し、全国大会初出場を決める
club F3 2-1(前半0-1、後半2-0) 吉田サッカークラブ
JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会 新潟県大会の決勝が11月3日(土)、長岡ニュータウン運動公園で行われました。気温19℃、秋晴れの爽やかな気候の中で行われた決勝は、共に全国大会初出場を目指す吉田サッカークラブ（吉田SC）とclub F3（F3）の対戦となりました。
吉田SCは決勝までの5試合で14得点4失点と準決勝の水原サッカー少年団戦も含め、1点差の試合を3試合勝ち切る攻撃力を武器に、F3は決勝までの4試合で10得点2失点と準決勝の長岡JYFC戦では0-0のPK戦を制する粘り強い守備力を武器に勝ち上がってきました。
試合は開始早々から吉田SCがチャンスを作ります。エースFW田中結羽選手をターゲットにF3のDFラインの背後をシンプルに狙い、そのこぼれ球を外山重哉選手ら中盤の選手が回収し、F３陣内でのプレー時間を増やしていきます。それに対して、F3はGK長谷川寛選手、DF高杉京介選手を中心に体の張ったディフェンスで得点を許しません。しかし17分、左サイドでDFからのパスを受けた吉田SC田中選手がハーフウェーライン付近から相手DF2人をかわしてペナルティエリア内に侵入し、中に折り返したパスを走り込んできたキャプテン鈴木龍太郎選手が落ち着いてゴールに流し込み、先制します。前半は1-0で吉田SCリードで終了しました。
後半、同点に追いつきたいF3は、深井康貴選手をFWからMFにポジションを下げ、中盤でボールを奪えるようにして、攻撃に繋げていきます。23分、吉田SCゴールに迫るF3はコーナーキックを獲得します。深井選手が蹴ったボールに、高杉選手、斎藤瑛太選手と長身選手がニアに飛び込み、ファーサイドでフリーとなった宮川敦弥選手がダイレクトで合わせ、同点に追いつきます。後半の早い時間帯に追いついたF3が、積極的な守備からボールを奪い、本来の持ち味のショートパスで攻撃のリズムを作っていきます。それに対して、吉田SCはDF保科巧選手を中心に守り、田中選手、鈴木選手がカウンター攻撃を仕掛けていきます。両チームとも、ゴール前まではいきますが、なかなか決定機を作ることができず、延長戦に突入かと思われた39分、F3西野倖選手が右サイドで一度は奪われたボールを奪い返し、バイタルエリアにパス、そのパスを斎藤選手が思いきりの良いシュートでゴールに突き刺し、劇的な逆転ゴールを奪います。試合はそのまま2-1でF3が新潟県大会初優勝の栄冠に輝きました。
監督・選手コメント
松原有弘 監督（club F3）
チーム創設14年目にして初めての全国大会出場権を獲得しました。県大会では強豪チームとの試合が続きましたが、粘り強く戦い優勝することができました。選手の頑張りはもちろんですが、チームに関わってくださった皆さん全員で勝ち取った優勝だと感じております。全国大会では新潟県代表として１つでも上を目指し、全力で戦い、全力で楽しんできます。
長谷川寛 選手（club F3）
僕は、県大会の決勝前に体調を崩してしまい、監督やチームメイトに心配や迷惑をかけてしまいました。試合では万全の状態でのぞめずに、相手チームに先制点を許してしまったことがとても悔しかったです。全国大会では、体調管理をしっかりして、万全の状態で無失点を目指して頑張りたいです。
近藤佳奈 選手（club F3）
怪我人も多くベストなコンディションで県大会を勝ち抜くのはとても大変でしたが、今、出せる力を全員で出して一勝ずつ積み上げて優勝することができました。club F3が初めて全国大会に出場します。今までclub F3を支えてくれた方々の為にも一つでも多く勝ち上がれるように頑張ります。
深井康貴 選手（club F3）
県大会で初めて優勝することができました。勝ち進むうちにピンチもありましたが、みんなで球際に勝ち、素早く攻撃して得点したので乗り越えることができました。全国大会では声を掛け合い、みんなで攻守の切り替えを早くして勝ちたいです。小学生最後の大会なので楽しくサッカーをやりきりたいです。
| 優勝 | club F3 |
|---|---|
| 準優勝 | 吉田サッカークラブ |
| 3位 / 4位 | 水原サッカー少年団 / 長岡JYFC U-12 |
| 努力賞 | 水原サッカー少年団 |
| グッドマナー賞 | 長岡JYFC U-12 |
準優勝：吉田サッカークラブ
3位：水原サッカー少年団
4位：長岡JYFC U-12
