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日本サッカー殿堂

掲額者

諸橋 晋六MOROHASHI Shinroku
特別選考 2014年第11回日本サッカー殿堂入り
諸橋 晋六
1922年7月13日 東京都生まれ

東京高等師範学校附属中学校でサッカーを始め、フォワードとして活躍し、上智大学、三菱商事でもプレーを続けた。1954年、財閥解体を経て新たに創設された三菱商事でサッカー部を再建。自ら主将を務め、活動を軌道に乗せた。55年には、三菱日本重工業所属で元日本代表選手の津田幸男氏らとともに「三菱サッカーリーグ」を結成。三菱グループ内のサッカー熱を高め、三菱サッカー発展の礎を築いた。三菱という大企業グループがサッカーを取り入れたことは、サッカーの社会的価値を示す意味でも大きな影響力を与えた。

1986年より三菱商事取締役社長、92年より同会長を務め、95年には2002年FIFAワールドカップ日本招致委員会副会長に就任。官民一体の取り組みを提言し、自らも商社の人脈やネットワークを生かし、世界を歴訪して日本開催を訴えるなど、大会の招致に尽力した。

また、日本のサッカーの普及と人気の定着にも力を注いだ。三菱商事ロンドン支店赴任中の1967年、当時の篠島秀雄日本サッカー協会副会長(三菱化成工業社長)に英国のサッカー番組『Match of the Day』を紹介。「日本サッカー界のためになる」と説得し、篠島氏とともに日本国内での放送実現に奔走。番組は、三菱グループの後ろ盾を得て、68年、日本初の定期的な海外サッカー番組『三菱ダイヤモンドサッカー』と銘打ち、スタート。20年にわたって、欧州各国リーグ戦や国際親善試合を中心に1,000回近く放送された。70年からはFIFAワールドカップを放送するなど、同番組は日本の若者に世界トップレベルのサッカーを伝える役割を果たし、日本のサッカーの発展に寄与した。

1990年 藍綬褒章、2001年 勲一等瑞宝章受章、2013年 叙従三位

2013年没
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