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第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会 JFAアカデミー福島が初優勝

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2016年07月31日

第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会 JFAアカデミー福島が初優勝

U-15年代の女子チーム日本一を決する「第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会」は7月30日(土)に決勝を開催し、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15(関東2/千葉)とJFAアカデミー福島(東海1/静岡)が対戦しました。

決勝

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15 0-2(前半0-0、後半0-2) JFAアカデミー福島

ともに勝てば初優勝となる大一番は序盤から拮抗した展開が続きました。最終ラインからのビルドアップを狙ったJFAアカデミー福島に対し、ジェフは「自分たちはチャレンジャー。走る・戦うのがチームの特徴」と中尾萌々選手が語るように、前線からのプレスで応戦。まずは6分にJFAアカデミー福島が高い位置でのスローインから伊藤めぐみ選手がこの試合最初のシュートを打つと、ジェフも14分に中盤でボールを奪った甲斐碧海選手から一気にゴール前に進出するなど鋭い攻撃で見せ場をつくりましたが、互いにゴール前での迫力を欠き、ゴールネットを揺らすことができません。

思うような攻撃ができないままハーフタイムを迎えたJFAアカデミー福島でしたが、「みんなに元気があった。声を出していたし、笑顔も多かった」(門脇真依選手)と落ち込む様子はありません。後半の開始直後に、「準優勝で終わった昨年と違って、みんなポジティブだったので、点が入りそうな気がしていた」という富岡千宙選手の予感が的中します。33分、玉川実奈選手が自陣左でボールを奪うと素早く縦パスを展開。門脇真依選手、渡部麗選手とつないだボールをゴール前に送ると、最後は「チームのために決めるしかないと思った」という岩井蘭選手が合わせて試合を動かしました。

JFAアカデミー福島は先制点を奪ったものの、以降はジェフの流れに。38分に大澤春花選手がゴール前でフリーでのシュートを打つと、ここから「この大会で飛躍的に成長した」と池田祐樹監督も称する堀越柚依選手が何度も突破を図ります。相手の攻撃を跳ね返しても、セカンドボールが拾えず苦しい時間が続いたJFAアカデミー福島でしたが、「最後を笑顔で終わるためにこの一年間やってきた」(岩井)と日本一にかける思いの強さを発揮し、同点弾を与えません。逃げ切り勝利が見えた60+2分にはJFAアカデミー福島に再びチャンスが到来。「前の2試合、点を決められなかったので、決勝では絶対に決めると思っていた」という門脇真依選手がペナルティーエリア右からシュート決めて、ジェフを突き放しました。直後にタイムアップを告げるホイッスルが響きわたり、JFAアカデミー福島の初優勝が決定。なお、試合後の表彰式では3位決定戦を制したINAC神戸レオネッサU-15にフェアプレー賞が贈られました。

監督・選手コメント

池田祐樹 監督(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
エース(黒古ひとみ選手)が準決勝から発熱で欠場していたので、相手に主導権を握られる苦しい展開を予想していましたが、後半は自分たちの展開に持ち込み、選手たちはよく頑張ってくれたと思います。1回戦で負けた昨年から、決勝の舞台を目指して一年間やってきましたが、本当にここまで連れてきてもらえてうれしい。監督孝行な選手たちです。全国制覇を目標にしてきたので、悔しいと思いますが、なにも恥じることはないので胸を張って千葉に帰ります。

中尾萌々 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
こんなにいい舞台でこのメンバーで試合ができて楽しかったです。1回戦で負けた昨年から、リベンジするために一人ひとりが考えて行動することを心がけて行動をしてきました。そのおかげで、今大会はいい雰囲気で試合に挑め、強いチームと対戦しても、前からの守備とジェフの特徴である走る・戦うプレーを発揮できました。今日、得た収穫をこれから後輩たちに活かしてほしいですし、自分たち3年生はこの経験をバネにして、次のステージにつなげていきたいです。

見汐翔太 監督(JFAアカデミー福島)
普段ずっと見守ってくれている保護者、遠くから気にしてくれるスタッフなど、さまざまな方がサポートしてくださっているので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ジェフは力のあるチームだと分かっていましたが、自分たちがやってきたことを続ければチャンスをつくれると思っていました。激しいプレスに苦しみましたが、自分たちのスタイルを崩さず、耐えることができたから後半の良い入りにつながりました。準備していたクロスから先制点を獲れたことも大きかったです。

岩井蘭 選手(JFAアカデミー福島)
昨年の決勝は暑さにやられて、力を出し切れませんでした。悔しさをバネにしてきた今年は元気があるチームを目指してきたのですが、今日は粘り強くチームみんなで勝つことができたと思います。決勝点を奪えたのは色んな人が支えてくれたから。多くの人がパスを繋いでボールを運んでくれただけでなく、スタンドからの声援や、試合に出られない選手のサポートのおかげでゴールを決めることができました。

3位決定戦

INAC神戸レオネッサU-15 1-0 (前半1-0、後半0-0)ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ

第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会

2016年7月23日(土)~2016年7月30日(土)
J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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