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【Match Report】SAMURAI BLUE、アイスランド代表に1-0白星でFIFAワールドカップへ
2026年06月01日

SAMURAI BLUE(日本代表)は5月31日(日)、東京の国立競技場で行われた「キリンチャレンジカップ2026 ひとつになるから強くなる。」でアイスランド代表と対戦。小川航基選手(NECナイメヘン)のゴールで1-0と勝利を収め、FIFAワールドカップ2026前の国内最後の試合を白星で飾りました。
カナダ、アメリカ、メキシコで行われるワールドカップの初戦を約2週間後に控えて、「チーム全体のコンディションを上げることが狙いの一つ」として、出場時間の少ない選手やケガ上がりの選手の起用に言及していた森保一監督ですが、先発はその思惑がうかがえる構成となりました。
3-4-2-1のシステムでGKに鈴木彩艶選手(パルマ・カルチョ)、最終ラインに2024年6月以来の代表戦となった冨安健洋選手(アヤックス)、吉田麻也選手(LAギャラクシー)、板倉滉選手(アヤックス)を並べ、足首の負傷から復帰して約3か月半ぶりの実戦となった遠藤航選手(リバプールFC)と田中碧選手(リーズ・ユナイテッド)をボランチに配置。ウィングバックには左に中村敬斗選手(スタッド・ランス)、右に堂安律選手(アイントラハト・フランクフルト)、1トップに上田綺世選手(フェイエノールト)、その後ろのシャドーの左に伊東純也選手(KRCゲンク)、右に久保建英選手(レアル・ソシエダード)を起用しました。また、この試合限定で招集された吉田選手が2022年ワールドカップ以来となるキャプテンマークを巻いて臨みました。

日本は序盤から左サイドを中心とした仕掛けを試み、前半8分にはボールを奪取した板倉選手から中村選手、久保選手とつなぎ、リターンパスを受けた中村選手が切り込んでシュートを狙います。
前半13分、約3年半ぶりの代表戦でハイボールの処理や前線へのフィードなど果敢なプレーを披露していた吉田選手が途中交代。スタジアムを埋めた62,212人の観客の大きな拍手の中、両チームの選手が作った花道をハイタッチで通り抜け、遠藤選手にキャプテンマークを引き継いでピッチを後にしました。

その後、日本は交代出場した伊藤洋輝選手(バイエルン・ミュンヘン)を3バックの左、板倉選手を中央に配して試合を再開しますが、5-4-1で守備ブロックを固めるアイスランドにパスコースを消されるなど、思うような形を作れずに攻めあぐねる時間が続きます。
それでも前半36分にFKの流れから久保選手が遠めから狙い、その2分後には右サイドを突破した久保選手のクロスに中村選手がヘディングで合わせますが、いずれも相手GKに止められます。さらに、前半アディショナルタイムには、久保選手からのパスを受けた中村選手がペナルティエリア左に切り込んで折り返し、攻め上がった冨安選手がこれに合わせる決定機を作りましたが、枠を捉えることができません。
アイスランドは今回のワールドカップ出場はならなかったものの、ロングボールを織り交ぜた攻撃や組織された守備を披露。前半31分にDFロイ・トマソン選手がミドルシュートを放ち、前半44分にはMFダール・ダン・ソルハルソン選手がミドルレンジから狙いましたが、これはGK鈴木選手が阻止しました。
スコアレスで前半を終えて、日本は後半開始から4人を入れ替え、瀬古歩夢選手(ル・アーヴルAC)をボランチに、左右のウィングバックに長友佑都選手(FC東京)、菅原由勢選手(ヴェルダー・ブレーメン)、1トップに小川選手を投入すると攻撃が活性化します。51分、左CKに板倉選手がボレーで狙う場面を作り、5分後には長友選手がシュートを放ち、63分には小川選手が右足を振り、直後には久保選手のスルーパスに反応した中村選手が抜け出してシュートを放ちます。

日本は73分に後藤啓介選手(シントトロイデンVV)、塩貝健人選手(VfLヴォルフスブルク)、渡辺剛選手(フェイエノールト)を投入。塩貝選手と小川選手の2トップに瀬古選手を中盤の底に1枚で起用して、攻め手を増やす形に変更します。さらに、その10分後には谷口彰悟選手(シントトロイデンVV)、佐野海舟選手(マインツ05)、GK早川友基選手(鹿島アントラーズ)をベンチから送り込みます。
すると87分、待望のゴールが生まれます。守備を固める相手に、焦れずに左右にボールを回しながら機をうかがっていた日本は、谷口選手が右サイドへ展開。パスを受けた菅原選手がゴール前にクロスを送ると、小川選手が相手DFの間の狭いスペースに飛び込んでダイビングヘッドで合わせ、ゴールネットを揺らしました。相手は本大会でも採用される新しい交代時間のルールで、一人少ない時間帯でした。

試合終盤は反撃を仕掛けるアイスランドがFKやCKで日本ゴールに迫り、押し込まれる時間が続きましたが、GK早川選手が鋭い反応を見せてゴールを守り、日本が勝利を収めました。昨年11月のガーナ戦から5試合連続の無失点勝利です。
試合後にはワールドカップに臨む日本代表の壮行セレモニーが行われ、森保監督が「大和魂を持って、日本人の誇りを持って、世界に挑みます。日本一丸の共闘をお願いします」と呼びかけ、遠藤選手も「このメンバーでみんなの思いを背負って戦っていきたい。どんなことがあっても最後まで戦い抜きます。みんなで最高の景色を見ましょう」と宣言。8大会8度目の大会出場で、初のベスト8進出とそれ以上の「最高の景色」を目指す決意表明をしました。

日本代表は6月2日(火)に日本を発ち、メキシコのモンテレイでの事前合宿を経て大会中の本拠地とするアメリカのナッシュビルに入り、最終調整を行います。出場が48チームとなった今大会で、日本はグループFで6月14日(日)日本時間15日(月)にオランダと、20日(土)日本時間21日(日)にチュニジア、25日(木)日本時間26日(金)スウェーデンと対戦。各組上位2位以内と3位の中で上位8チームがノックアウトステージに進出します。決勝は7月19日(日)、日本時間20日(月)です。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
この試合に向けて選手たちのコンディション調整が難しい中、選手たちが日々コンディションを上げながら、コーチから与えられる情報や役割などを理解して戦術を共有し、与えられた時間の中で最高の準備をしてくれました。アイスランドも良いチームで、タフな試合になり、こじ開けるのもなかなか難しく、相手のカウンターなどで押し込まれる場面もピンチもありましたが、こういう難しい試合を無失点に抑えながら、攻撃に移って得点を奪うことを忘れずに焦れずに戦えた。これからワールドカップに向けて、こういう試合もあると思うので、自分たちが崩れずに最後に得点を奪って勝ちに持っていくという、ワールドカップ前の予行演習になりました。
11人の交代枠を使ってシステムを変えて戦う中、チームが崩れずに戦えたところは、全体の戦術理解という意味で、我々がこれまでやってきたことを選手たちも理解して試合を全うして勝つことができました。その点で収穫だったと思っています。ただ、ワールドカップについては、まだまだ上げていかなければいけない部分があります。コンディション、戦術の部分を、与えられた時間の中でしっかりと準備をして本大会に向かいたいと思っています。遠藤選手と冨安選手についても、しっかりパフォーマンスを見せてくれました。ですが、彼らの持っている最高のプレーからすれば、まだまだ上げていけます。今日の試合で上がっていくと思いますし、残りの準備期間でも上げていけるように、チームでサポートしたいと思います。
DF #15 冨安健洋 選手(アヤックス/オランダ)
フルでやろうと思えばやれたかなと思います。まだやれるという感覚で交代でしたが、しっかりとずっと練習もできていたので、そこの積み上げはあると思っていました。堂安選手や久保選手のところを、クオリティがある選手たちなのでもう少しシンプルに使ったり、もっと気持ちよくプレーさせることができればよかったと思います。シュート場面は、とりあえず枠に入れたいという気持ちで、決められたら良かったですが、ワールドカップで決められたらいいなと思います。
DF #22 吉田麻也 選手(LAギャラクシー/アメリカ)
本当に楽しかったです。10分だからフルスロットルでできたというのもありますが、相手の戦い方も分かっていましたし、自分の良さを出すためにどうすればいいかも考えていました。あの時間のなかでいろいろなことを出すのは難しいですが、やるべきことに集中しました。
MF/FW #6 遠藤航 選手(リバプールFC/イングランド)
(試合の)半分をやれたことは自分にとってすごく大事な時間でしたし、チームとしては最後に点を取って勝ち切れたことはよかったです。内容的にはもちろん誰も満足していませんが、しっかり勝って(本大会のある)向こうに行けますし、僕以外にも試合に出ていなかった選手が試合を重ねたことが大事だと思います。これから2週間、さらにいい準備をチームとしてやっていければいいと思います。
MF/FW #8 久保建英 選手(レアル・ソシエダード/スペイン)
(吉田選手が出場して)懐かしさを感じられてよかったですし、セレモニーをしてチームに貢献してきた偉大な選手を送りだす場を作れたのは日本サッカー界にとって良い一歩で、すばらしいことだと思います。なおかつ、試合が緩むことなく勝ちで終われて、今日は「いいことずくめ」でした。苦しいゲーム展開で勝ち切ることができて、ルールの改正の部分でも相手にルーズな部分があると、それを自分たちのチャンスにもできるということも分かって、本当にいいテストマッチになったと思います。
MF/FW #10 堂安律 選手(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
こういう試合は本戦でありそうだなという感じで試合していました。相手が僕にマンツーマン気味でついてくる状態で少しやりづらさは感じていましたが、前半失点ゼロで、やられなければ後半は空いてくると予測しながら挑んでいました。悪い流れの時もありましたが、失点しなかったのも成長の一つだと思います。ただ、オーガナイズしてくる相手には、誰かが違うポジションに変更するなど大胆さも必要だと思います。チュニジアともそういう試合が想定なのではと考えていたので、(本戦に向けて)いい練習になったと思います。
MF/FW #13 中村敬斗 選手(スタッド・ランス/フランス)
前半いい形を作れて崩してチャンスもあったので、決めきりたかったシーンもありましたが、パスと(シュートと)迷って中途半端になった感じです。後半は少し後手を踏むところや相手にチャンスも与えるところがありました。僕には久々の試合で試合勘も少しなかったので、今日試合ができたのは大きいです。ここで絶好調ではなく、本番まで時間もあるので、そこでピークに持っていけたらいいと思います。
アルナル・グンラウグソン アイスランド代表監督
かなり良い試合ができたと思います。最初の15分、日本がポゼッションで支配していましたが、その後は自分たちのペースもつかみ、堅実な守備で少ないながらも鋭い攻撃を仕掛けることができました。非常に優れたチームを相手に、我々のチームがこのような難しい場所に来てこれだけのパフォーマンスを見せたことに満足しています。吉田選手は素晴らしいキャリアを持った日本のレジェンドでリスペクトすべき選手です。今日のプレーを見ても、なぜ10分でピッチを去るのか不思議でした。彼のセレモニーに参加できたことをうれしく思っています。
2026年5月31日(日) 19:25 キックオフ(予定) vs アイスランド代表
会場:東京/国立競技場
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