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西野監督、スイス戦は「本大会へ大事なテストマッチになる」

2018年06月08日

西野監督、スイス戦は「本大会へ大事なテストマッチになる」

2018 FIFAワールドカップロシアへ調整続けているSAMURAI BLUE(日本代表)の西野朗監督は6月7日(木)、スイスのルガーノで行う国際親善試合スイス代表戦を翌日に控えて公式会見に臨み、「本大会へ向けた大事なテストマッチになる」と話して、チームの現状を把握したい意向を示しました。

6大会連続6度目のワールドカップ出場へ向けて、チームは6月2日(土)からオーストリアのゼーフェルトで、19日(火)の初戦コロンビア代表との対戦に焦点を当てて、調整を重ねて来ています。

西野監督は「オーストリアの合宿で、選手のコンディションも日に日に上がっていて、チームとしての方向性、本大会へ向けた戦い方など、チームの中で共通理解を持って着実に戦えているところがある。それを明日、素直に出してもらいたい」と期待を口にしています。

西野監督の初陣となった5月30日(水)のキリンチャレンジカップ2018ガーナ代表戦では、新たに3バックのシステムも試して0-2で敗れましたが、チームの戦い方のオプションを増やことを主眼に、意欲的に取り組んできました。欧州へ来てからは従来から採用してきた4バックも採用しています。また、以前から取り組んできた「縦に強く速い」攻撃の意識と、ボールポゼッションを掛け合わせた攻撃の融合を考えています。

西野監督は、「縦に強く速い、という攻撃の意識と圧力間違いなく必要。自分たちがボールを保持した中で、そういう状況も狙っていく。それがマッチしていけば、選手に染みついている縦への意識は状況やタイミングで変わっていくと思う」と説明しています。

FIFAランク61位の日本に対して6位という強豪のスイスは、相手へのプレッシングが厳しい、組織だったプレーで知られていますが、本大会を想定すれば十分起こり得る状況として西野監督は歓迎。「スイスのオーガナイズされたプレッシングは非常にレベルが高い。そういうプレスにもポゼッションを求めながら入れるのか。自信を持ってポゼッションした上で入れるのか、アグレッシブにトライしたい」と語りました。

スイスも日本と同様、今回のワールドカップに臨むための調整中で、ロシア大会ではスイスはブラジル、セルビア、コスタリカと同じグループE。日本はグループHで前出のコロンビアに続いて、セネガル、ポーランドと対戦します。スイス戦の後、12日(火)にオーストリアのインスブルックでパラグアイ代表と国際親善試合を行う予定です。

西野監督は「明日とパラグアイ戦を見て、チームがコロンビア戦に入るベストな形を、限られたこの2試合とトレーニングで考えていきたい」としています。

なお、日本のスイスとの対戦成績は2007年9月の中立地での対戦での4-3勝利を含めて、1勝1分けです。

スイス戦はスタジオ・コルナレドにて現地時間、6月8日(金)19:00キックオフの予定です。

監督・選手コメント

SAMURAI BLUE(日本代表) 西野朗 監督
スイス代表と試合を組んでいただいたこと、スイス協会とチームにまず感謝したいと思います。オーストリアに入って、高地ということもあって当初は選手のコンディションが若干揃わないところもありましたが、一日一日と良いコンディションに整うようになりました。決して悪くない状態でこちらに乗り込むことができたので、明日の試合を楽しみにしています。本大会へ向けて大事なテストマッチなので、明日と12日(火)の試合は大事に戦いたいと思っています。明日の試合でも試したいシステムやメンバー編成があります。そういう点を含めて、大会へ向けての重要な試合です。チームの方向性、本大会へ向けての戦い方など、チームの中で共通理解を持って着実に戦えているところがあるので、それを素直に明日の試合で出してもらいたいと思っています。

FP #21 酒井高徳 選手(ハンブルガーSV)
スイスはFIFAランキングも上ですし、実力もあってスペインとも引き分けていて、そこと同等に戦えるチームだと思うので、僕らには大事なテストになります。そこで、自分たちが話し合ってやりたちと決めたことを、失敗を恐れずに出すことが大事です。どんな戦術でもやり方でも、結局最後に勝敗を分けたり自分たちのリズムに持って行けるのは、勝負に出るところでの一歩を出せるかどうかだと思います。本番に向けて完成度を高めることが大事なので、チャレンジするところはチームとして意識しないといけないと思います。

FP #17 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)
スイス戦には様々なテーマあると思っています。個人的には結果がほしいです。久しく勝ってないですし、勝つことは大きな自信になるので、勝利を求めたいというのはあります。それとともに、(本大会)初戦のコロンビアはいろんなバリエーションを持っているので、どう出てくるかははっきりと想定はできませんが、スイスと似たような4-2-3-1などでやってくることも多いですし、4-3-3もあります。その点でもいいテストになると思うので、大会初戦を想定してやりたいと考えています。

FP #10 香川真司 選手(ボルシア・ドルトムント)
攻守においてやることをやったので、そこはチームとして明日やれればいいと思っています。途中出場にしろ、スタメンにしろ、常に良い準備をしていつ出ても良いプレーができるように、自分に言い聞かせています。あと2試合あるので、チームとして良い戦いができれば、自ずとペースができてくると思います。そこはまだ築けていないところがあると思うので、試合を通して、そういう自信や手応えを感じられればいいと思います。

ヴラディミル・ペトコビッチ スイス代表監督
チームにけが人もなく明日の試合に入れるのはうれしいことです。当地での事前合宿も順調でポジティブな手応えを得ているので、良い形でロシア大会へ向かうことができると思います。日本はとても興味深い対戦相手です。ディシプリンや戦術眼で欧州的な要素も持ち、非常に良く走って動くフィジカルもあり、質もある。その相手に、我々は我々のゲームをして良い試合にしたいと思っています。

  • 槙野智章 選手(浦和レッズ)インタビュー

  • 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)インタビュー

  • 武藤嘉紀 選手(1.FSVマインツ05/ドイツ)インタビュー

スケジュール

6月3日(日) PM トレーニング
6月4日(月) PM トレーニング
6月5日(火) PM トレーニング
6月6日(水) PM トレーニング
6月7日(木) PM 公式練習
6月8日(金) 19:00 国際親善試合 vs スイス代表(Stadium Cornaredo)
6月9日(土) PM トレーニング
6月10日(日) PM トレーニング
6月11日(月) PM 公式練習
6月12日(火) 15:05 国際親善試合 vs パラグアイ代表(Tivoli Stadion)
6月13日(水) AM トレーニング
6月14日(木) PM トレーニング
6月15日(金) PM トレーニング
6月16日(土) PM トレーニング
6月17日(日) AM トレーニング
6月18日(月) PM 公式会見・公式練習
2018 FIFA World Cup Russia
6月19日(火) 15:00 第1戦 vs コロンビア代表(Mordovia Arena)
6月20日(水) PM トレーニング
6月21日(木) PM トレーニング
6月22日(金) AM トレーニング
6月23日(土) PM 公式会見・公式練習
6月24日(日) 20:00 第2戦 vs セネガル代表(Ekaterinburg Arena)
6月25日(月) PM トレーニング
6月26日(火) AM トレーニング
6月27日(水) PM 公式会見・公式練習
6月28日(木) 17:00 第3戦 vs ポーランド代表(Volgograd Arena)

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

2018FIFAワールドカップロシア

大会期間:2018年6月14日(木)~2018年7月15日(日)
グループステージ
第1戦 6月19日(火) 21:00[日本時間] vs コロンビア代表
第2戦 6月25日(月) 0:00[日本時間] vs セネガル代表
第3戦 6月28日(木) 23:00[日本時間] vs ポーランド代表

大会情報はこちら

 

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