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神戸が福岡を下し、首位で第1クールを折り返す 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST第5節

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2018年05月07日

神戸が福岡を下し、首位で第1クールを折り返す 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST第5節

ピックアップマッチ

ヴィッセル神戸U-18 2-0(前半0-0、後半2-0)アビスパ福岡U-18

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグWESTは5月5日(土・祝)、6日(日)に第5節が行われ、首位を走るヴィッセル神戸U-18(兵庫)はアビスパ福岡U-18(福岡)とホーム・いぶきの森球技場にて対戦しました。

序盤から主導権を握ったのは神戸でした。MF船越大夢選手(#8)と山内翔選手(#7)が中心となってボールを動かしながら福岡を押し込んでいきます。ただ、福岡の集中した守りに阻まれ、なかなか効果的な崩しには至らず。「ボールを持てている分だけ、かえって焦れてしまっていました」とFW原尊選手(#10)が振り返ったように、なかなか思うような展開に持ち込めません。

対する福岡はしっかりと守備から入る試合運び。「昨季は18試合で52失点を記録してしまっているので、今季はそれを半分にすることをチームとしての目標に掲げています」と語る藤崎義孝監督が鍛えてきた守備陣が、期待に応えて神戸の攻勢をしのぎました。「まずは0-0のままいけたらいいということは事前に話していて、まずはそのとおりにいけていました」とDF桑原海人選手(#6)は前半の守備面に関して手応えがあったと振り返ります。

福岡は攻撃も「相手の裏を狙って、押し下げる」(藤崎監督)という狙いが明確で、26分にはFW庄司一輝選手(#11)の巧みなスルーパスからMF松田知己選手(#12)が抜け出し、ドリブルからの折り返しを、パス&ゴーの原則そのままに走り込んでいた庄司選手が合わせる前半最大の決定機もつくり出しますが、ここは神戸GK多久美景紀選手(#1)に阻まれてしまい、結局前半はスコアレスのまま折り返しを迎えました。

ハーフタイム、神戸の野田知監督は「ボールは持てているけれど、みんな足元で受けるようなサポートばかり。もっと背後への動きを増やそう」と話し、特に動き出しの部分を修正して後半に臨みました。「前半はゴールに直結するプレーが少なすぎましたが、後半は改善できました」と原選手が胸を張ったように、試合の後半からは、より神戸の良さが際立つようになっていきます。

しっかり体を張ってくる福岡の守備をいなしながら、徐々にゴールへ向かう回数を増やしていった神戸の攻撃が結実したのは73分のことでした。右サイドから複数人が絡んでいく攻撃でボールを受けた山内選手が、「とっさに判断した」という絶妙のスルーパス。これを同じく絶妙のタイミングで背後に動き出していた原選手が右足でのシュートを突き刺します。「なかなか点が取れていなかったので決められて良かったです」と笑顔で振り返る10番の一発が試合を動かしました。

こうなると、試合の流れは完全に神戸に。84分にも交代出場のFW重野祥輝選手(#14)が豪快なドリブルシュートを突き刺して、2-0と差を広げます。福岡の反撃もDF小林友希選手(#4)と右田楓選手(#5)のセンターバックコンビを中心とする神戸守備陣がシャットアウト。これには藤崎監督も「真ん中の二人(小林選手と右田選手)の壁が厚かった」と脱帽の様子でした。

2-0で福岡を破った神戸は首位をキープしたまま、中断期間を迎えることとなりました。一方の福岡は1勝1分3敗の8位という戦績で中断期間を迎えます。

監督・選手コメント

野田知 監督(ヴィッセル神戸U-18)
最初のうちは福岡の勢い、元気があって難しい部分がありました。得点場面は原選手の動き出しが良かったですし、そこに出てきたパスも良かったと思います。ハーフタイムには動き出しの部分と、「もっと守備で厳しく奪いに行こうよ」という部分を話しました。これで首位確定ということでその点では良かったと思っていますが、選手には「これで満足なんてするな」という話をしておきたいと思います。中断期間もあらためて目指すサッカーを突き詰めていこうと思います。

MF #7 山内翔 選手(ヴィッセル神戸U-18)
前半から相手を押し込んではいましたが、最後のところが課題でした。アシストの場面は良い感じにボールが来たてのでとっさの判断で原選手に出しました。決めてくれてうれしかったです。(プレミアリーグでは)自分としてもまだまだできていないところがありますし、満足はしていません。球際で戦うところ、守備の部分に関しては1年生のころから自分の課題として自覚して取り組んできました。

藤崎義孝 監督(アビスパ福岡U-18)
70分過ぎくらいまで狙いとしたことはやれていたと思いますが、もう少しボールを持つ時間を長くできないといけないとあらためて感じました。神戸も人に強く当たってくる中で、もっとオフ・ザ・ボールのところで外せるようにならないといけないですし、ファーストタッチではがす部分にももっと取り組みたいですね。プリンスリーグではアバウトでも良かった部分が、このプレミアリーグではそうはいきません。この感覚を経験し続けるためにも、残留という目標は絶対に果たしたいと思います。

DF #6 桑原海人 選手(アビスパ福岡U-18)
失点の場面は、パスを出した選手に食い付きすぎてしまってやられてしまいました。プレミアリーグは自分たちよりレベルが上の相手ばかりで、本当にタフです。自分はトップチームの練習にも参加させてもらいましたが、やっぱり判断の質がまるで違いますし、パスを出す振りをして別のプレーを選択するといった駆け引きの部分でも差を感じました。このプレミアリーグを通じて感じた課題をもっと改善していきたいと思います。

その他の試合結果

京都サンガF.C. U-18 1-0(前半0-0、後半1-0)阪南大学高校
サンフレッチェ広島F.Cユース 0-1(前半0-1、後半0-0)東福岡高校
名古屋グランパスU-18 1-2(前半0-2、後半1-0)セレッソ大阪U-18
米子北高校 2-4(前半0-3、後半2-1)ガンバ大阪ユース

ホームで阪南大学高校(大阪)と対戦した京都サンガF.C. U-18(京都)は、後半に竹島京介選手(DF #2)のゴールが生まれ、3連勝。京都が2位をキープしました。東福岡高校(福岡)は、25分の大森真吾選手(FW #9)の得点でサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)を撃破しました。名古屋グランパスU-18(愛知)とセレッソ大阪U-18(大阪)による一戦は、前半にC大阪が2得点を挙げます。後半に名古屋も1点を返しますが、リードを守り抜いたC大阪が2-1で勝利しました。米子北高校(鳥取)と対戦したガンバ大阪ユース(大阪)は攻撃陣が活躍しました。前半に原田烈志選手(FW #14)の2得点を含む3ゴールで先攻すると、64分にも岩本翔選手(MF #10)が追加点を奪い、4-2でG大阪に軍配が上がりました。

大会期間:2018年4月7日(土)~2018年12月9日(日)

WEST 第6節

2018年6月23日(土)
18:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 京都サンガF.C. U-18(いぶきの森球技場)

2018年6月24日(土)
10:00 名古屋グランパスU-18 vs 米子北高校(トヨタスポーツセンター)
11:00 東福岡高校 vs 阪南大学高校(東福岡高等学校グラウンド)
15:00 ガンバ大阪ユース vs アビスパ福岡U-18(OFA万博フットボールセンター(グラウンドB))
16:00 セレッソ大阪U-18 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(セレッソ大阪舞洲グラウンド)

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