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佐藤一樹監督(FC東京U-18)がプレミア初優勝の秘訣を語る 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2018

2018年04月06日

佐藤一樹監督(FC東京U-18)がプレミア初優勝の秘訣を語る 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2018

いよいよU-18年代最高峰の戦いが幕を明けます。高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2018は4月7日(土)と8日(日)にEAST、WESTともにセントラル開催となります。今回は、昨シーズン、初のプレミア制覇を成し遂げたFC東京U-18の佐藤一樹監督にプレミアリーグの魅力や、今シーズンへの意気込みを聞きました。

――プレミアリーグEAST、チャンピオンシップで初優勝を飾りました。昨シーズンを振り返っていただけますか。

佐藤 「選手個々の主体性」と「チームの一体感」が大きく実った結果だと感じています。ただし、決してこの1年間の取り組みだけで成果が出たのではなく、それまでの積み上げがあったからこそ。FC東京U-18は、2015年にプレミアリーグEASTに復帰し、その初年度は5位。2016年は2位に終わりましたが、それらの経験も生きました。特に2016年、(逆転優勝の可能性があった)最終節の青森山田高校戦で敗れたインパクトは強く、昨年のチームには当初から「プレミアリーグを取るぞ」という雰囲気がありました。優勝争いは最終節までもつれましたが、ギリギリの状況でも選手たちからは「前年を上回りたい」という気持ちがひしひしと伝わってきました。チャンピオンシップも2点のビハインドから逆転勝利を果たし、毎年選手が入れ替わる中でもFC東京U-18のDNAや受け継がれていくべき文化がタイトルにつながったように思っています。

――プレミアリーグの厳しさ、難しさについてはどのように感じていますか?

佐藤 緊張感やスピード、強度はもちろんですが、勝負にこだわらないチームが一つもないということです。プレミアリーグ参入戦の厳しさは相当なもので、一度降格すると復帰は並大抵ではありません。だから、いずれのチームも「絶対に降格したくない」という気持ちが強い。まずは相手の良さを消しつつ、自分たちの良さを出そうという戦いが多く、堅いゲームになりがちです。昨年の私たちも1点差のゲームが多かったのですが、大量失点を喫したり、ゆらぎが出たり……それを繰り返すようでは難しくなる。コンスタントに大人のゲーム運びができるチームでなければ上位には生き残れないのではないでしょうか。その意味でプロに近い厳しさがあると感じます。

――その中で佐藤監督が求め続ける「選手の主体性」とは?

佐藤 綿密に相手を分析したり、戦術を固めたりしたとしても、実際のピッチで思いどおりにいくわけではありません。サッカーは、「とはいえ…」という要素がとても大きいもの。たとえば相手が戦い方やフォーメーションを変えてきたときに、いかに状況に応じた戦い方、判断ができるかが大切だと思っています。FC東京U-18にもプレーの優先順位や戦術の大枠はありますが、「とはいえ…」のところの力が身につかないと、より高いレベルでは通用しない。「監督はこう言っていたけれども、この状況ではこうではないか」と、ピッチ上で判断を変え、選択できる選手に育ってほしいからです。同時に明治安田生命J3リーグにも参加する中で、週末のプレミアリーグに向けてメンバーを固定してトレーニングすることはかなわないこともあります。その背景がある中で「誰がピッチに立っても躍動し、互いの個性を生かすこと」も求めています。

――選手が主体的にチャレンジするがゆえのミスも出てくるのでは?

佐藤 私自身はミスを追及するのではなく、良いプレーに対して「良い」とジャッジすることが大切だと思います。1本のパスでも、狙いの良さや周囲の生かし方、自らのテクニックが発揮されていることがあります。そういった何気ないプレーをクローズアップして「きっちりと見ている」と伝えることで、緊張感や集中力も高まります。そこから互いの信頼関係も生まれるのではないでしょうか。

――今年度のチームで注目すべきポイントは?

佐藤 純粋にサッカーに打ち込める選手がそろい、見ていて気持ちのよいチームだと思います。ただ、現況では、良いときと悪いときの振れ幅がまだまだ大きい。ディフェンディングチャンピオンとして見られるかもしれませんが、チャレンジ精神と伸びしろを携え、戦える、成熟したチームへと変わっていきたいです。何よりFC東京U-18が一番に求めることは個々の成長です。それを早め、より高めることで、チームとして勝つ確率も高まるという考え方をしています。そのためにもトップリーグで戦い続け、結果を出すことで達成感も得られる。その両面を追い求めつつ、選手が「オレに注目しろ!」というぐらいのエネルギーを持って躍動することに期待をしています。 

大会期間:2018年4月7日(土)~2018年12月9日(日)

EAST 第1節

2018年4月7日(土)
11:00 流通経済大学付属柏高校 vs 清水エスパルスユース(味の素スタジアム 西競技場)
13:30 柏レイソルU-18 vs ジュビロ磐田U-18(味の素スタジアム 西競技場)

2018年4月8日(日)
10:30 市立船橋高校 vs 富山第一高校(味の素スタジアム 西競技場)
13:00 FC東京U-18 vs 青森山田高校(味の素スタジアム 西競技場)
15:30 浦和レッドダイヤモンズユース vs 鹿島アントラーズユース(味の素スタジアム 西競技場)

WEST 第1節

2018年4月7日(土)
11:00 セレッソ大阪U-18 vs アビスパ福岡U-18(ヤンマースタジアム長居)
13:30 ヴィッセル神戸U-18 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(ヤンマースタジアム長居)

2018年4月8日(日)
10:30 ガンバ大阪ユース vs 名古屋グランパスU-18(ヤンマースタジアム長居)
13:00 阪南大学高校 vs 米子北高校(キンチョウスタジアム)
15:30 京都サンガF.C. U-18 vs 東福岡高校(キンチョウスタジアム)

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