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ニュース

オリンピック日本代表、コロンビアに2-2で引分ける

2016年08月08日

オリンピック日本代表、コロンビアに2-2で引分ける

オリンピック日本代表チームは8月7日(日)、ブラジル北部マナウスのAmazonia Arenaでリオデジャネイロオリンピックのグループマッチ第2戦のコロンビア戦に臨み、2点ビハインドから追いつき勝点1を手にしました。

この結果、スウェーデンを1-0で下して2勝目を挙げたナイジェリアが1位突破を決め、以下、コロンビアが勝点2、日本とスウェーデンが勝点1で続いています。日本の突破の可能性は、10日のグループ最終戦のスウェーデン戦に勝ってコロンビアが引分け以下、または日本が引分けてコロンビアが敗れた場合には当該3チーム間の成績次第で決まります。

「自信を取り戻させたかった」という手倉森誠監督は、4-5でナイジェリアに敗れた初戦と同じ最終ラインをキープ。そこにGK中村航輔選手(柏レイソル)、MF井手口陽介選手(ガンバ大阪)、MF矢島慎也選手(ファジアーノ岡山)、FW浅野拓磨選手(アーセナル)を新たに先発で起用して、4-4-2の布陣で臨みます。

チームは前線から積極的なプレスをかけてボールを奪い、パスをつないでペースを掴みます。前半11分には矢島選手がシュート、34分にはDF藤春廣輝選手(ガンバ大阪)がFW興梠慎三選手(浦和レッズ)のクロスにヘディングで合わせて相手ゴールに迫ります。

日本は守備でも、2014年FIFAワールドカップにも出場したオーバーエイジのFWグティエレス選手や縦に早い攻撃を見せるFWパボン選手らに落ち着いて対応。18分にはM・ボルハ選手の強打をGK中村選手が阻止し、その後も守備陣が体を張ったプレーで前半を0-0で折り返します。

後半開始早々、浅野選手が相手の横パスをカットしてクロスバーを叩き、1分後にもスルーパスに反応してシュートを打ちます。これは相手GKに止められますが、跳ね返りに井手口選手、矢島選手が反応して相手ゴールを脅かします。

先制はコロンビアでした。59分にグティエレス選手が後半交代出場のFWレンテリア選手とワン・ツーでシュートを放つと、DF植田直通選手(鹿島アントラーズ)に当たってコースが変わり、ゴールになりました。

日本は直後にベンチが動き、62分に矢島選手に代えてMF南野拓実選手(ザルツブルク)、井手口選手に代えてMF大島僚太選手(川崎フロンターレ)を投入します。

しかし、65分にレンテリア選手がドリブルで持ち込んだシュートをGK中村選手が弾いたところ、DF藤春選手の足元に渡ったクリアボールがゴールに入り、再び失点を許します。

追撃ペースを上げた日本はその直後の67分、大島選手のパスを受けた南野選手が浅野選手へ繋ぐと、浅野選手が左足で合わせてゴールネットを揺らし、1点を返します。

さらに74分には、MF中島翔哉選手(FC東京)が持ち上がり、狙い澄まして右足を振り抜くと、ボールは相手GKの頭上を越えてネットを揺らし、同点ゴールが生まれました。

あと1点が欲しい日本は攻撃の手を緩めず、90分には途中出場のDF亀川諒太選手(アビスパ福岡)がシュートを放ち、アディショナルタイムには相手DFの裏へ走る浅野選手へ南野選手からクロスが入りますが、ゴールは割れず、2-2で試合を終えました。

試合詳細はこちら

日本は8日(月)グループ最終戦のスウェーデン戦のため、開催地のサルバドールへ移動します。

監督・選手コメント

手倉森誠 オリンピック日本代表監督
内容を考えると勝ちたかったです。2点獲られたのはアンラッキーな部分もありました。ただ、「谷間の世代」と言われた年代の代表が世界舞台で勝点1を獲ったことはポジティブなことだと思います。(グループ突破は)他力ではありますが、グループマッチ最終節ではもっと力を発揮できると楽観的に捉えています。前からの守備で攻撃的に行く点はチームとして向上していますし、取り組んできたものをやり続けたいと考えています。そのためにも使ったエネルギーの回復が必要ですし、次の試合は勝ち取るために回復して臨みたいと思います。

DF #2 室屋成 選手(FC東京)
一戦目は自分たちにとって納得がいかない試合でしたが、今日は特に前半、相手以上に球際でも勝てて、自分たちがやろうとしていたサッカーを表現できたと思いますし、この試合で(一戦目の課題を)整理できたと思います。0-2になってどんな状況でも得点を獲りに行く以外に選択肢がなかったというのもありますが、全員が諦めずにハードワークした結果、追いつくことができました。次の試合に繋ぐことができたと前向きに捉えてやっていきたいです。

FW #16 浅野拓磨 選手(アーセナル)
オウンゴールで0-2になりましたが、誰ひとり下を向いている選手はいませんでした。今までいろいろな逆境を乗り越えてここに来ていて、必ず追いついて追い越せると信じていました。守備陣が辛抱強く戦ってくれていたので、もっと早い時間帯で得点できていればもっと楽な試合になっていたと思うと、みんなに申し訳なく思います。相手との駆け引きはできていたからこそ、最後はゴールで終わりたかったです。

MF #3 遠藤航 選手(浦和レッズ)
ナイジェリア戦の反省を含めて、みんな切り替えていたと思いますし、前半からプレッシャーをかけて自分たちのリズムでサッカーをして、後半2点追いついたというのは、次に繋がります。2失点したことも反省して次に繋げなくてはいけません。次は先制点が大事になってくると思うので、悲観せずに今日のような内容を続けながら、チャンスにしっかり獲る展開に持って行きたいと思います。

カルロス・アルベルト・レストレポ オリンピックコロンビア代表監督
自分たちのポテンシャルを結果に十分反映できず、結果には満足していません。(初戦より)良いプレーをしようと努めたのですが、日本も良くなっていて、我々のインサイドのボランチが自由にならず、消耗してしまいました。後半、戦術変更も試みましたが、まずいパスが多く、疲労でフィジカルの問題もありました。日本はコンディションが良く、特にパスの動かし方が良くて、大会へ向けて入念に準備をしてきたと感じました。

スケジュール

第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ) サッカー競技(男子)
8月4日(木) 4-5 グループB 第一戦 vs ナイジェリア(@Amazonia Arena)
[日本時間:8月5日(金) 10:00]
NHK総合にて生中継
8月5日(金) 未定 トレーニング
8月6日(土) 未定 トレーニング
8月7日(日) 2-2 グループB 第二戦 vs コロンビア(@Amazonia Arena)
[日本時間:8月8日(月) 10:00]
フジテレビ系列にて全国生中継/NHK BSにて全国生中継
8月9日(火) PM 公式練習
8月10日(水) 19:00 グループB 第三戦 vs スウェーデン(@Fonte Nova Arena)
[日本時間:8月11日(木) 7:00]
※以降のスケジュールは、勝ち上がりにより決定
8月13日(土) 16:00
22:00
準々決勝(グループ1位の場合)vs グループA 2位(@Fonte Nova Arena)
準々決勝(グループ2位の場合)vs グループA 1位(@Corinthians Arena)
8月14日(日) 未定 トレーニング
8月15日(月) 未定 トレーニング
8月16日(火) 未定 トレーニング
8月17日(水) 13:00
16:00
準決勝(@Maracana/リオデジャネイロ)
準決勝(@Corinthians Arena/サンパウロ)
8月18日(木) 未定 トレーニング
8月19日(金) 未定 トレーニング
8月20日(土) 13:00
17:30
3/4位決定戦(@Mineirao/ベロオリゾンテ)
決勝(@Maracana/リオデジャネイロ)

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

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