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鹿児島城西、鹿島らが2回戦へ 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 プレーオフ1回戦
2023年12月09日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 プレーオフは12月8日(金)、広島県内で1回戦8試合を行いました。
ピックアップマッチ1
鹿児島城西高校 2-1(前半1-1、後半1-0) アルビレックス新潟U-18
バルコムBMW広島総合グランドで行われた鹿児島城西高校(九州1/鹿児島)とアルビレックス新潟U-18(北信越2/新潟)によるCブロック1回戦は、DF内田輝空選手(#3)が「前日の練習からチーム全体でプレミアリーグに上がろうという気持ちが出せていた」と振り返る鹿児島城西が幸先の良いスタートを切りました。
自陣でブロックを固める新潟の守備に対し、MF石内凌雅選手(#10)とMF山下慶人選手(#14)がサイドからチャンスをうかがいました。最初の決定機は17分です。GK橋口竜翔選手(#1)のボールを受けたMF芹生海翔選手(#8)がサイドを突破し、ゴール前にパスを入れると山下選手がシュート。こぼれ球を拾ったDF木原綾汰選手(#7)のクロスボールは相手に当たってゴールネットに吸い込まれました。
38分には新潟のMF丸山皓己選手(#7)に同点ゴールを許しましたが、鹿児島城西に焦りの色は見られません。「後半最初の15分で勝負を決めようと話していた」という新田祐輔監督の言葉通り、鹿児島城西は後半から攻撃のギアを入れると、55分には芹生選手が豪快なミドルシュートを決めて勝ち越しに成功しました。終盤は反撃に出た新潟に押し込まれましたが、粘り強い守りでこれをしのいで2回戦進出を決めました。
ピックアップマッチ2
鹿島アントラーズユース 5-1(前半2-1、後半3-0) 瀬戸内高校
鹿島アントラーズユース(関東1/茨城)と瀬戸内高校(中国3/広島)が対戦したBブロック1回戦第2試合は、17分にFW新井悠河選手(#9)がPKを決めて瀬戸内が先制しました。鹿島は「緊張もあって、みんな硬かった」とFW馬目隼乃介選手(#13)が振り返りますが、時間の経過とともにゴールに向かうプレーが増えていきます。31分にMF松本遥翔選手(#14)がミドルシュートを決めて同点に追いつくと、42分にはDF大川佑梧選手(#6)が2点目を決めました。
後半は、反撃に出た瀬戸内の背後を突く形で鹿島がチャンスをつくります。「スプリントトレーニングに取り組んで、最後まで走り続ける体力をつけてきた」と話す馬目選手を筆頭に攻撃陣がスペースを狙い続けました。58分にはMF長山翔真選手(#8)が左からゴール前に入れたボールが相手のハンドを誘発し、PKを獲得。このPKをMF小倉幸成選手(#40)が決めて勝負の行方を決定づけました。
勢いに乗った鹿島は、小倉選手が60分に追加点を挙げると、試合終了間際にも途中出場のFW徳田誉選手(#23)がゴールネットを揺らし、鹿島が大量5得点を挙げて快勝しました。
監督・選手コメント
DF #3 内田輝空 選手(鹿児島城西高校)
自分たちの学年での財産を次の学年に残そうと言いながら頑張ってきました。積み重ねてきたものをプレミアリーグという形で、今の1、2年生につなげることが目標でした。プレミアリーグの経験はプレーの強度を上げることにつながります。これからも勝ち続け、同じ鹿児島県勢の神村学園高等部との差を埋めたいと思います。
内田潤 監督(アルビレックス新潟U-18)
相手とはゴール前での落ち着きの差を感じました。選手たちが次のステージに進んだときは、今回の試合を教訓にして、ゴール前で落ち着けるようになるかもしれません。それぞれの経験として生かしてほしい。今年はプレミアリーグに行けるだけのキャラクターを持つ選手がいました。良い勝負ができると期待していた分、この敗戦は悔しいです。
柳澤敦 監督(鹿島アントラーズユース)
厳しい試合になると選手たちには伝えていました。どんな試合になっても連続失点しない、攻撃し続ける、今までやってきたことを表現しようと話しました。先制されましたが、全員が自分たちのすべきことを理解して2点目を与えなかった。我慢すべきところでしっかり我慢した結果、徐々にこちらのペースに引き寄せることができた試合でした。
DF #5 坂根秀 選手(瀬戸内高校)
自分たちは夏と冬の全国大会出場を逃して、後輩に何も残すことができていませんでした。プレミアリーグのプレーオフでもこれまで1勝も挙げることができていないので、勝って自分たちが歴史をつくろうという思いで戦っていました。ただ、球際の勝負で後手に回り、ファウルになる場面が多く見られました。反対に相手はタイミングが良くて、ぶつかっても自分たちが倒れていました。後輩たちには全国高校サッカー選手権大会出場とプレミアリーグ昇格を果たしてほしいです。
その他の試合結果
Aブロック
ファジアーノ岡山U-18 3-1(前半1-1、後半2-0) 北海道コンサドーレ札幌U-18
京都サンガF.C.U-18 4-3(前半1-2、後半3-1) 日章学園高校
Bブロック
ベガルタ仙台ユース 3-1(前半2-1、後半1-0) 清水エスパルスユース
Cブロック
北海高校 1-2(前半1-0、後半0-1、延前0-0、延後0-1) 近江高校
Dブロック
帝京長岡高校 2-1(前半0-0、後半2-1) 岡山学芸館高校
徳島ヴォルティスユース 5-5(前半1-1、後半2-2、延前1-1、延後1-1、PK2-4) 浦和レッズユース
初のプレミアリーグ参入を目指すファジアーノ岡山U-18(中国1/岡山)は、MF南稜大選手(#15)の2ゴールを含む3得点を奪い、北海道コンサドーレ札幌U-18(北海道2)に快勝しました。日章学園高校(九州2/宮崎)に2点のリードを許した京都サンガF.C.U-18(関西1/京都)でしたが、MF住芳樹選手(#6)のゴールを皮切りに4点を奪って逆転勝利を収めています。
ベガルタ仙台ユース(東北/宮城)と清水エスパルスユース(東海/静岡)の一戦は、MF河野和真選手(#10)のゴールなどで仙台が3-1で勝利しました。2回戦では鹿島と対戦します。近江高校(関西2/滋賀)は北海高校(北海道1)に延長戦の末に競り勝ち、鹿児島城西との2回戦へと駒を進めました。
帝京長岡高校(北信越1/新潟)は、後半の立ち上がりに奪った2ゴールによって岡山学芸館高校(中国2/岡山)を下し、2回戦へと進出。激しい点の取り合いとなった徳島ヴォルティスユース(四国/徳島)と浦和レッズユース(関東2/埼玉)のカードはPK戦の末、浦和に軍配が上がりました。プレーオフ2回戦は12月10日(日)に行い、来季プレミアリーグに昇格する4チームが決まります。
日程:2023年12月8日(金)・12月10日(日)
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