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CPサッカー日本代表 16位で悔しい帰国~2017 IFCPF World Championships(CPサッカー世界選手権大会)

2017年10月03日

CPサッカー日本代表 16位で悔しい帰国~2017 IFCPF World Championships(CPサッカー世界選手権大会)

2017年9月10日(日)より2017 IFCPF World Championships(CPサッカー世界選手権大会)がアルゼンチン・サンルイスで開催され、今年4月に就任した島田裕介監督の下、新しいCPサッカー日本代表として世界に挑戦しました。

大会には16の代表チームが参加し、4カ国x4グループによって行われる予選リーグを行い、その後順位決定戦が行われました。日本は1分6敗という悔しい結果となりましたが、「フェアプレー賞」を受賞しました。日本のフェアなCPサッカーが世界の大舞台でも評価され、今大会を通して改めてその価値に触れることができ、選手、スタッフ、日本CPサッカー協会他一緒に戦った方々、それぞれが次に繋がる貴重な経験をしました。

決勝前日には、エキシビション・マッチも行われ、各国の次代のCP代表を担う選手や、歴戦のCP元代表選手らもいる、各チームの監督やコーチ、スタッフら、普段は選手を支える側の方々らが混じり合う「インクルーシブサッカー」の理念を体現した国際交流の場となりました。

日本の全試合の結果は以下の通りです。

9月11日(月) 0-11 イングランド(世界ランキング8位)
9月13日(水) 0-4 オランダ(世界ランキング3位)
9月15日(金) 0-0 ベネズエラ(世界ランキング12位)
9月17日(日) 2-3 オーストラリア(世界ランキング16位)
9月19日(火) 0-4 カナダ(世界ランキング10位)
9月21日(木) 0-0(PK2-3) スペイン(世界ランキング22位)
*日本は世界ランキング14位

大会の最終順位は以下の通りです。

ゴールド ウクライナ
シルバー イラン
ブロンズ ロシア
4位 イングランド
5位 アメリカ
6位 アイルランド
7位 ブラジル
8位 オランダ
9位 アルゼンチン
10位 オーストラリア
11位 北アイルランド
12位 ポルトガル
13位 カナダ
14位 ベネズエラ
15位 スペイン
16位 日本

CPサッカーは立位脳性まひ(杖無しで歩・走行可能な脳性麻痺、脳外傷、脳血管障がい等による肢体不自由)選手の唯一の団体障がい者スポーツで、正式には脳性まひ者7人制サッカーと呼ばれています。少年サッカーとほぼ同じピッチ・ゴールのサイズで、GK1名を含んだ7名で行ないます。1984年よりパラリンピック正式種目となっておりましたが、2020年の東京パラリンピックでは残念ながら落選、2024年パラリンピック大会での復帰をめざしています。

監督・選手コメント

島田裕介 監督
何よりもまず応援していただいた皆さまと、御協力いただいた全ての皆さまに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。日本代表監督としては、皆さんに勝利を届けることができず申し訳なく思っています。非常に悔しい気持ちでいっぱいです。また一生懸命戦ってくれた選手、スタッフにも本当に感謝しています。これまでの大会と比べて、イングランド戦以外は大崩れしなかったことはある程度評価できますが、あと一歩勝利に届きませんでした。しかしこの「あと一歩」がまだまだとてつもなく大きいものだと痛感しました。技術はもちろんですが、特にメンタリティの部分です。今後全てにおいて変えていかなければこの差は広がるばかりだと思います。世界に近づくためには、今後この悔しさを絶対に忘れずに、選手達はもちろんですが、日本のCPサッカー界全体で、日頃どれだけ「本気」で努力できるかに限ると思います。世界選手権は本当に素晴らしい大会です。他の出場国はこれにかけています。日本もそうなっていかなくてはならないと思います。自身も今大会の経験を必ず力に変えて、前に進んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。

浦辰大 選手(エスペランサ)
CPサッカー日本代表の結果は16位で、世界選手権を終えました。日本からのたくさんの応援ありがとうございました。今大会、1勝もすることができませんでした。世界との技術の差が縮まっていることも肌で感じつつ、玉際で競り負けてしまい、1つのプレーが勝敗を分けるということを痛感させられました。今回の大会で学んだ、「試合を通してハードワークできる体力」「当たり負けしない対人の強化」「少ないチャンスでも決めきれる決定力」など、まだまだありますが、来年のアジアオセアニア選手権(IFCPF Asia-Oceania Championships)、2年後のワールドカップ(IFCPF World Cup)で、今回味わった悔しい思いや経験を日本CPサッカーの価値へと変えるべく、選手1人ひとりがこうした自分の課題に真摯に向き合い、これまで以上に努力を重ねていけるよう、キャプテンとしてリーダーシップを発揮していきたいと思います。

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