昨年、日本サッカー協会（JFA）の女子選手の登録数が5万人を突破しました。
なでしこジャパン（日本女子代表）の躍進と各地域での普及活動が実を結んだ形ですが、全体の登録数から見ると、女子選手の数はわずか5.4％に過ぎません。

今号は「女子サッカーの可能性」と題し、サッカー発展の鍵を握る女子サッカーの普及と育成について特集しました。

巻頭インタビューは今井純子女子委員長、『JFAnews』では委員長就任後、初のインタビューとなります。
自身の体験から「『普及』は自分にとって思い入れのあるトピック」だと語る今井委員長。今年から始動した普及コーディネーターの活動や女性指導者の養成、代表チームが目指す方向性など、女子サッカーの今後の展望について話を聞きました。

また、U-12・U-15年代の普及・育成環境の改革についてレポートするとともに、女子選手の登録状況についてさまざまなデータを用いて分析。バスケットボールやバレーボールのデータとも比較しながら、女子サッカーの現状について数字の面からも深く掘り下げています。

隔月連載の「私とフットボール」は、今回の特集にちなんでモルディブ女子代表監督を務めた河本菜穂子さんをゲストにお迎えしました。指導者になったきっかけやモルディブでの経験談、サッカーを通じて得た人生観などについてお話を伺っています。

代表関連は、6月の欧州遠征でオランダ・ベルギーと国際親善試合を戦ったなでしこジャパンのマッチレポートをお届けします。また、ラウンド16で涙を飲んだFIFA U-20ワールドカップ韓国2017の日本チームの奮闘ぶりや各試合の振り返り、また、チームを編成してからの2年半の選手の成長ぶりなどを、チームを率いた内山篤監督に語ってもらいました。

連載の「クローズアップFA」は、”サッカー王国への再チャレンジ”を合言葉にさまざまな施策に取り組む福島県サッカー協会をフォーカス。「JFAグラスルーツ推進・賛同パートナー」は5歳から90歳を超える会員1,300人がスポーツを楽しんでいるNPO法人浦和スポーツクラブの活動をご紹介します。

11年目のシーズンが開幕したFリーグ、天皇杯2回戦、それぞれの会場で熱戦が繰り広げられた50歳以上・60歳以上の全国シニアサッカー大会もレポートしました。

連載「育成の学び場」は前号に引き続き、夏の暑さ対策がテーマです。「夏バテ」しない体をつくるために、疲労回復に効果的な栄養素や食事の取り方をお伝えします。

『JFAnews』8月情報号は8月18日(金)に発行する予定で、「障がい者サッカー」を特集します。お楽しみに。

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