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第2回1級・女子1級審判員研修会を実施

2014年07月03日

第2回1級・女子1級審判員研修会を実施

6月21日(土)・22日(日)、6月28日(土)・29日(日)の2回に分散し、1級・女子1級審判員研修会を神奈川県・海老名市で実施しました。
今回の研修会では、年に2回行われる体力テストの第2回目が実施されました。この体力テストに合格しないと試合が担当できないのでどの審判員も真剣です。
その他、2014年/2015年競技規則の確認、これから夏場に向けてのコンディショニング調整法の講義、さらにはサッカー界において大きな問題となっている「八百長」についての講義が実施されました。
担当カテゴリーごとの研修会では、シーズン前半の振り返りを行うとともに、シーズン後半に向けての準備を行いました。

インストラクターコメント

廣嶋禎数 トップレフェリーインストラクター
ここ数年、夏場の猛暑が大きな問題となっていますが、審判員にとっても夏場をいかにできるだけ良いコンディションで乗り切るかが大きな課題であり、そこで「コンディショニング」についての講義を取り入れました。
また、Jリーグの藤村氏の「八百長の脅威」についての講義は、過去にも2度八百長問題を研修会で取り上げましたが、我々が感じている以上にその危機は我々の身近に迫っており、さらに気持ちを引き締める良い機会となりました。
いずれのプログラムにおいても審判員たちは積極に取り組み、有意義な研修会となりました。

深野悦子 女子部会長
今回の研修会の目的は、年2回実施されるフィットネステストの第2回目の実施と、毎年この時期に改正される競技規則の改正点の確認です。
フィットネステストは、女子1級全員がよい準備をしてきたことが伺える結果でした。
短距離走は、個々の力を発揮して自分の記録に挑戦していました。インターバル走でも、良いグループを作り、規定の距離を走り切っていました。
付随する女子1級を対象とした研修では、「諸熱対策」、「映像分析」、「論理的思考」の3つのことに触れました。
いずれも、今最も必要な事として取り上げましたが、これから更に白熱するなでしこリーグ、チャレンジリーグ、そして各種全国大会でよいパフォーマンスを発揮する一助となればと思います。
私個人としては、5月のJFA理事会にて、審判委員会女子部会長が承認された後、初めて開催する研修会でした。女子1級審判員の皆さんが研修やフィットネステストに真摯に取り組む様子に、私も意を新たにしました。

山岸貴司 レフェリーフィットネスインストラクター
今回の研修会はシーズンに2回行っているフィットネステストが実施されました。この体力テストに合格しないと、審判員たちは試合の割当を受けられません。
幸い天候も暑すぎず、走りやすい環境の中、審判員が全力を発揮できるよう、レフェリーフィットネスインストラクターも万全の体制で臨みました。
同時に開催された地域レフェリーフィットネスインストラクター研修会では、事前準備に関しても細やかな気付きがあり、研修会を重ねるごとに地域レフェリーフィットネスインストラクターの成長が見られ、研修会の意義の重要性を改めて感じました。
今後も充実した研修を実施していきたいと思います。

審判員コメント

武部陽介 1級審判員(大阪府)
担当カテゴリー毎ごとに分かれて行われた研修では、シーズン前半の振返りが実施され、オフサイドではミスが起きやすい状況の確認、主審・副審の協力関係においては気付き(主審の位置・主審が見えているか)の重要性を、対立の場面では、対立を止められる状況なのか、主審はどこにいて自分はどこを監視すべきなのか等の再確認を行いました。
どの場面においても、“いい準備”というものが必要であると再確認しました。
また、「コンディショニングの講義」では、飲む(熱中症対策)・冷やす(クライォ)・守る(ケア)の3つのポイントで、夏をどう乗り切るかということを学びました。試合前と試合中・後とで飲み物に違いがあることを教えて頂き、自分に合う飲み物や飲む量・タイミングなどを見つけ、また、どう回復(リカバリー)するかなど今以上に考え、体調を崩さず暑い夏を乗り切っていこうと思います。
最後に、“八百長の脅威”について講義は、安心だと感じているJリーグも近年の海外での八百長を聞くと、他人事ではないと感じました。そうならないためにも一人ひとりが審判員としての自覚を再確認するとともに、私生活でも弱みを握られるようなことはせず、一人の人間として責任ある行動を心掛けていきたいと思います。

大坪博和 1級審判員(神奈川県)
これまで担当したゲームの中で、特に自分が課題と感じたシーンを個々にピックアップし、ディスカッション形式で振り返りを行いました。
特に大事なのは、テンションが上がっている選手には細やかな配慮をするということです。
「常にチャレンジし、見た事象に正直に判定する」というインストラクターの言葉がとても印象的でした。
良い準備をして自分のパフォーマンスを出せるように、常にチャレンジしていきたいと思います。
今回の研修会で学んだことをこれからの試合に活かしていきたいと思います。

今泉奈美 女子1級審判員(福島県)
1泊2日の限られた時間の中でポジティブな意見交換が行われたことはシーズン後半に向けて多くの収穫を得る研修会となりました。この研修会で学んだ事を生かして、これからの厳しい試合を全員で乗り越えていきたいと思います。

草処和江 女子1級審判員(群馬県)
チームワークの必要な審判活動。みんなでやりきるために、声を掛け合ったり、手をつないでゴールをしたりと、温かい雰囲気の中で走ることができました。
講義では、暑い環境で審判をすることはやむを得ないことですが、その環境に適応するための準備が重要であることを学びました。また、男性と女生とでは、水分量が違うことから、自分の体を知り、基礎的な知識をもとに、自分に合った準備が必要であると感じました。これから暑くなる環境の中でも、良いコンディションで審判ができるように、日頃から準備していきたいと思います。

佐々木里紗 女子1級審判員(京都)
オフサイドの判定に関して、副審から見て手前に攻撃側の選手がいる時と奥側にいるときとでは見え方が違い、ピンポイントでその争点を見ることによって錯覚が起こりオフサイドに見えてしまうケースがあります。そのポイントだけ見るのではなく全体として見ることで錯覚を減らし、判定をより正確に行うよう工夫していきたいです。
夏場のコンディショニングでは、試合前と試合中・試合後ではその時々によってとる水分を変えた方が良いこと、リカバリーの方法など、今まで知らないことが多くありました。特に近年、酷暑と言われるくらいの暑さになりトレーニングをしていても試合中の良いパフォーマンスを維持することができない日もありました。ハイポトニック飲料を補給するタイミング次第で熱中症になりにくくなることを今回の研修でまなぶことができたので、補給するタイミングを工夫しパフォーマンスを下げず、選手の安全とプレーを保証できるよう取り組んでいきたいです。

 

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