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U-18日本代表候補 練習試合は3-3のドロー

2021年11月18日

U-18日本代表候補 練習試合は3-3のドロー

高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを実施しているU-18日本代表は17日(水)、活動6日目に横浜F・マリノスと45分ハーフのトレーニングマッチを実施しました。14日(日)に関東大学選抜と試合をし、前半は決定機を多数迎えるなど緊迫した試合を展開しましたが、疲れが見え始めた後半に2点を奪われて、0-2の敗戦。そこから中2日で試合を迎えました。試合後の翌日15日(月)はリカバリーに努めましたが、所属チームの公式戦により遅れて集合してきた選手たちは、試合に向けてトレーニングを積み重ね、16日(火)は全員揃って初めて午前/午後とトレーニングを行い、最終戦に向け調整を行いました。

2連敗は避けたいU-18日本代表候補は、関東大学選抜でスタメン出場した選手をすべて変更し試合に臨みます。試合序盤、積極的に仕掛ける日本は両サイドへ早めにボールを収め、MF永長鷹虎選手が得意のドリブルからいきなり惜しいシュートを放つと、5分には左サイドを連係で崩し、中央でボールを受けたMF山﨑倫選手が相手DFを1人交わしてゴールを狙いますが、相手GKに防がれます。その後は、相手に主導権を握られる時間が長く続きます。個々は必死で攻守に動きますが、相手のスムーズなパス展開でなかなかボールを奪えず、攻撃のリズムが作れません。しかし、決定機を何度か許すも無失点で抑えていると、一瞬のチャンスをものにします。32分、相手に攻め込まれるも、ゲームキャプテンを務めたDF田中隼人選手が前線へロングフィードを送ると、こぼれ球を拾った山﨑選手がドリブルで駆け上がり、スルーパスを受けたFW坂本一彩選手が飛び出してきた相手GKをかわして冷静に決めて先制点を奪います。しかし42分、相手がボールをサイドに展開し、中央にドリブルを仕掛けられ、シュートを押し込まれて同点ゴールを許してしまいます。終盤には、右サイドを坂本選手とDF尾崎優成選手で見事に崩し上げたクロスにFW千葉寛汰選手が合わせますが、オフサイドの判定。1-1で前半は終了します。

後半、一気に試合は動いていきます。立ち上がりに攻め込む日本でしたが決めきれない展開が続くと、54分、ボールを素早く縦へ縦へと繋がれると、冷静にシュートを決められ逆転ゴールを許します。しかし、日本は顔を落とさずすぐに反撃に出ます。57分、右サイドでボールを上手く収め、駆け上がったMF藤原健介選手がGKとDFの間に速いクロスを上げると、FW福田師王選手がダイビングヘッドを叩き込み、同点に追いつきます。その後は両チームの勝利に対する意地がぶつかります。65分には右サイドを破られて、一度はクロスの攻撃を防ぐも豪快に押し込まれ、相手に3失点目を許した日本。それでも簡単に引かない日本は75分、相手に攻撃を受ける中で自陣ゴール前近くまで戻っていた福田選手がボールを奪うと、センターサークル手前、ゴールまで60m以上距離があるなか、超ロングシュートを放つと、前へ出ていた相手GKの頭上を遥かに超えて、再び同点に追いつきます。81分には、ゴール前でボールを受けた福田選手が相手DFを振り切り豪快に狙いますが、相手GKのファインセーブに防がれ勝ち越しゴールまでは奪えません。試合終了間際に相手の猛攻も受けるも、必死の姿勢で失点は許さず、最後まで接戦を繰り広げました。試合はそのまま3-3で終了し、U-18日本代表候補は惜しくも勝利を逃しました。

キャンプ期間中の2試合を1分1敗で終えましたが、8月のトレーニングキャンプよりJクラブや大学など進路が決まり、成長を見せる選手が多い一方で、来年に控えるAFC U20アジアカップ予選や、その後のFIFA U-20ワールドカップインドネシア2023に向けて課題も多く、選手たちは世界を意識したより高いレベルの判断力、技術力、フィジカル、メンタルの向上をそれぞれが考える、実りあるトレーニングトレーニングキャンプとなりました。「日常を変えて、当たり前の基準を高く」を合言葉に、より成長した姿で、12月に再びU-18日本代表の活動に戻ってきます。

監督・選手コメント

大岩剛 U-18日本代表監督
トレーニングキャンプを開催するにあたって、対戦相手や所属チームをはじめ、ご尽力いただいた多くの方々にお礼を申し上げます。新型コロナウイルスの影響で2種年代の大会日程がイレギュラーに進んでいるため、所属チームにご協力をいただきながら、招集できる選手たちで14日の練習試合を、それ以外の選手たちを中心として今日の横浜F・マリノス戦を戦いました。変則的にチームをセパレートしたかたちでの活動になりましたが、チームを一つの方向に向かわせていくこと、アジアで戦う基準を示されたうえでの選手たちのプレーには一定の評価をしています。
U-22日本代表にこの年代から数名が飛び級で選出され、AFC U23選手権予選に先発で出場して一定の活躍を見せました。我々の年代は、グループとしては予選を戦い抜いて本大会に出場すること、個人としては少しでも上のカテゴリーに個人昇格をしていくことを目標に掲げています。選手たちには非常にいい刺激になっていると思います。上下のカテゴリーとのつながりは今後も持っていきたいです。

MF 山根陸 選手(横浜F・マリノスユース)
今日は相手がマンマーク気味で来ていたので、そのぶん、バイタルのスペースが空くと思っていましたし、ひとつ相手を剥がせば広大なスペースが生まれるので、福田選手やボランチと連係しながら上手くスペースを使っていきたいと思ってプレーしました。相手のポジショニング、ボールの動かし方に対し、上手くはめどころを作るのが難しかったですが、自分たちで奪うところを作って、後半は何度かいい場面を作ることができたのは良かったです。U-18日本代表は練習からレベルが高く、自分にないもの、また特長のある選手がすごく多いです。下の世代からの突き上げも感じますし、自分も絶対的な武器を見つけていきたいと思いました。チームはいま、アジア予選に向かってチームを構築している段階です。自分たちが掲げるサッカーのやり方やマインド、メンタルを、この合宿を通して共通意識をもって発展させていければと思います。海外のチームと試合ができていませんが、自分たちの上の年代と試合をすることで、少しでも互いが考えていることをすり合わせ、次の活動までに個人がレベルアップして帰ってくることができればと思います。

MF 宇野禅斗 選手(青森山田高)
この年代に選出されるのは2回目ですが、自分ができること、できないことを明確に見つけながら取り組むことができました。自分の特長をどうアピールするかを考えながらも、どうボールを動かすかといった戦術の部分ですごく収穫があったトレーニングキャンプでした。
この2試合は役割としては中央でボールを受けること、トップ下の選手、ボランチの相方と連係しながら攻撃を組み立てることなどを求められていました。できたこと、できないことは数多くあります。動きすぎないことと監督からアドバイスを受けて、チャレンジしてイレギュラーや失敗があったことは、良くも悪くも自分にプラスの部分が多かったと思います。
同年代の選手が一つ上、二つ上の世代に選ばれていることには悔しい気持ちがあります。結果を残している選手もいるなかで、自分も、という気持ちはもちろんありますが、惑わされずにしっかり足元を見て、自分のことに取り組んでやっています。

FW 福田師王 選手(神村学園高)
(1点目のダイビングヘッドは)クロスに対していい入り方ができて、身体が勝手に動きました。(2点目は)試合に入る前からGKの立ち位置を意識して見ていて、ロングシュートは意識していました。次の試合にも自信を持てると思うので良かったです。ただチームが勝っていないので、満足感はありません。あと一点ほしかったですし、もっと身体を使ってボールを収めることができたと思います。課題ができたので、チームに戻って、またここに戻ってこられるようにしたいです。

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