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【Match Report】SAMURAI BLUE、上田選手、堂安選手の得点でニュージーランド代表に勝利、キリンカップサッカー2026優勝

2026年10月06日

【Match Report】SAMURAI BLUE、上田選手、堂安選手の得点でニュージーランド代表に勝利、キリンカップサッカー2026優勝

SAMURAI BLUE(日本代表)は10月5日(月)、東京の国立競技場で行われたキリンカップサッカー2026の決勝でニュージーランド代表と対戦し、上田綺世選手(LOSCリール)と堂安律選手(アイントラハト・フランクフルト)のゴールで2-1の勝利を収めて優勝しました。

4日前に勝利したエクアドル戦までの3連戦に3バックで臨んでいた日本でしたが、この試合にはスタートから4バックを採用。4-2-3-1の布陣で最終ライン右から中野就斗選手(サンフレッチェ広島)、瀬古歩夢選手(ル・アーヴルAC)、伊藤洋輝選手(バイエルン・ミュンヘン)、鈴木淳之介選手(FCコペンハーゲン)を並べ、佐野海舟選手(マインツ05)と鎌田大地選手(クリスタル・パレス)をボランチに置き、前線には上田選手を1トップに2列目には右から堂安選手、久保建英選手(レアル・ソシエダ)、前田大然選手(イプスウィッチ・タウン)を起用して臨みました。

ニュージーランドは、1日のパナマ代表戦までの4バックから3バックに変更してきましたが、今夏のFIFAワールドカップでも見せていた前線のクリス・ウッド選手へのロングボールを起点にイライジャ・ジャスト選手が絡む攻撃は健在です。

しかし日本は相手のその動きを立ち上がりからシャットアウト。前半開始1分、相手DFラインからウッド選手へのロングボールを中盤で佐野海舟選手が回収。前田選手、久保選手と素早くつないで、最後は堂安選手がミドルレンジから狙い、日本が攻撃のペースを掴みます。

その後も両サイドバックも積極的に攻撃に絡み、前線の連係も良く、堂安選手をはじめ前田選手、セットプレーでは瀬古選手らがシュートで相手ゴールを脅かして攻撃を畳みかけます。

先制は28分でした。久保選手がペナルティエリア右に深く持ち込み、上がってきた中野選手にボールを預け、中野選手がクロスを入れると、ゴール前で相手DFに当たってこぼれたボールを上田選手が逃さず、左足で捉えてゴールネットを揺らしました。

試合の主導権を握った日本でしたが、その4分後、カウンターのチャンスをうかがっていたニュージーランドが数少ないチャンスをものにします。日本のパスが乱れたところをウッド選手がインターセプト。ドリブルで攻め上がり、左を駆け上がってきたベン・オールド選手へつなぐと、オールド選手が決めて同点としました。

日本はしかし、その後も攻勢を続けて相手ゴールに迫ります。

前半終了直前には中野選手が左足で狙い、久保選手の浮き球に抜け出した上田選手が足を振ります。後半開始早々にも鈴木淳之介選手のクロスに上田選手が頭で合わせる決定機を作ります。しかしいずれもゴールを割ることはできません。

日本は64分に伊東純也選手(KRCゲンク)、中村敬斗選手(オリンピック・マルセイユ)、田中碧選手(リーズ・ユナイテッド)をベンチから送り出し、伊東選手を右サイドバックに入れて、さらに攻撃に拍車をかけます。

そして71分、決勝ゴールが生まれます。中村選手が左サイド深くに切り込んで、相手DFとGKの間を通すボールを折り返すと、逆サイドに顔を出した堂安選手が右足で合わせて均衡を破りました。堂安選手は昨年11月のガーナ戦以来のゴールです。

その4分後にはオフサイドとなったものの、日本は中村選手のパスを受けた上田選手がゴールネットを揺らす場面を作ります。

78分には荒木隼人選手(サンフレッチェ広島)、佐野航大選手(PSVアイントホーフェン)、塩貝健人選手(VfLヴォルフスブルク)を投入。さらに87分には田中聡選手(シャルケ04)、松木玖生選手(サウサンプトンFC)を送り込み、攻撃の手をゆるめません。終わってみれば、90分でシュート20本を放ち、相手のシュートは3本に抑えて、最後まで攻守に積極的なプレーで勝利し優勝しました。

日本はこの勝利で、今回の9月、10月の4連戦をPK勝利を含む4連勝で終了。次は11月のシンガポール遠征でブラジル代表、パラグアイ代表と対戦します。

なお、決勝の前に同じ会場で行われた3位決定戦ではパナマ代表がエクアドル代表と対戦。1-1の同点から突入したPK戦を7-6で制して3位に入りました。

パナマは前半38分に、追加招集で駆け付けたホスエ・ベルガラ選手が先制点を挙げましたが、後半に入ってエクアドルが交代選手を次々と投入して反撃。その一人、フアン・リケルメ・アングロ選手が58分に同点ゴールを決めて追いつきました。

その後、両者均衡を破れずに迎えたPK戦では8人ずつが登場。パナマは3人目が外しましたが、残る選手が成功させ、一方のエクアドルは2人目が外し、8人目をパナマGKが阻止して、勝利を手にしました。

監督・選手コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
今回のシリーズは4試合でハードな活動期間でしたが、選手たちが1試合1試合、1回1回の練習でチームの戦術的なことをインプットしながらキリンカップの決勝につなげてくれました。選手たちの日頃の努力に感謝したいですし、選手がフィジカル、メンタルできついところをスタッフが支えてくれ、最後まで活動できたことに感謝します。
戦術的にこれまで3試合と異なる中、選手たちがいいチャレンジをしてくれました。相手が我々の3バックを予想して対策して、逆にミスマッチになって難しい戦いになりましたが、1失点はしたものの、自分たちから流れを失うことなく、続けていくことでチャンスをしっかりとつくって、試合全体を通して前半からアグレッシブに粘り強く戦ってくれました。前半から出た選手だけでなく、チーム全体でつなげて勝つことを今日も実践してくれたと思います。
4バックは、もともと1期目、2期目に長い時間採用していました。ここのところは3バックが続いていましたが、11月のシンガポールでブラジル、パラグアイ戦、そしてアジアカップに向けて、試合中の可変だけでなくスタートから相手に対して優位に戦えるように、自分たちの戦術の幅を増やすことを選手たちにチャレンジしてもらいました。1日、2日で戦術変更をピッチ上で具現化できるほど簡単ではないのですが、コーチ陣がミーティングとトレーニングで選手たちが明確にイメージできる絵を提供してくれたことで、今日の試合に挑むことができました。コーチ陣の仕事に敬意を表したいです。
ウッド選手を抑えるところは試合の流れに大きく影響すると、選手たちには伝えていましたし、高さで勝ち、自由にやらせない、かつ、セカンドボールを取って回収率を上げていくことを伝えていました。最後にラフにロングボールが来るというところも、今日はいい対応をしてくれたと思っています。アジアカップ前までにあと2試合あります。その2試合で勝って、自分たちはできるとより自信を持つ、その先へ勇気をもっていけるように結果にこだわりたいと思っています。
今日は6万人以上のサポーターのみなさんが国立競技場に足を運んでくれて、試合前にはその光景に涙が込み上げてきました。みなさんの応援で、選手たちは難しい試合を最後まで一丸となって粘り強く戦えました。ありがとうございました。選手一人ひとりの頑張りと一丸となって最後まで戦い抜く姿を感じていただけていたら幸いです。

DF #3 瀬古歩夢 選手(ル・アーヴルAC/フランス)
全試合に出られたことが自分にとっても成長になりましたし、非常にポジティブかなと思います。4バックのセンターバックは、チームとして積極的に前から行くことにトライしていたので、後ろで1対1になる場面が多々ありましたが、そこでもしっかり自分たちが潰せたことは非常に良かったですし、90分間を通して、そこで集中力を切らさずやれたことは良かったと思います。ただ、何回か相手に収められるシーンもありました。そこは自分自身改善点かなと思っています。(失点場面は)自分たちがしっかりやらないといけない場面です。最後の局面で言えば、中野選手が戻ってきていないことを自分が確認していなかったし、あそこのパスコースを自分が限定できれば、ああいうシーンはなかったと思います。非常に悔やまれるシーンです。

DF #21 伊藤洋輝 選手(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)
押し込む時間が増えるのはわかっていましたし、前線に強い選手がいたので、そこにうまく対応を、と思っていました。相手には何回か収められてカウンターされましたが、そこは意識していました。勝つということが本当に一番大事だと思うので、その中で、内容も含めて、試合をやっていい部分も出てきましたし、課題も見つかったと思うので、いい4試合だったと思います。

DF #25 鈴木淳之介 選手(FCコペンハーゲン/デンマーク)
なかなか不慣れなポジションでしたが、勝てたのはよかったです。ただ、自分が何をできたかと言われると、何もしていないので、そこは悔いが残ります。左からなかなか攻撃の形を作れなかったですし、右サイドのようなコンビネーションがなかったので、そういうところは反省点だと思います。相手もすごくコンパクトでしたし、なかなか難しかったです。2点目になった場面は、中村選手が見えていたので、(頭で)出しました。

MF/FW #2 中野就斗 選手(サンフレッチェ広島)
手応えを出せた部分もありますし、まだまだ課題もたくさん見えたので、この2週間は本当に自分にとってプラスしかない期間でした。またレベルアップしてこの舞台に帰ってこられるように頑張りたいと思います。得点につながった部分もそうですが、ああいう高い位置でのクロスやシュートは自分の武器でもあるので、もっともっと出していきたかったです。ああいう中でも遠慮せずにどんどんやっていくことが得点につながると思うので、そういうところはもっともっと出していきたいです。堂安選手とはコミュニケーションを取っていたので、自分の良さ、自分の特徴を理解してくれていました。オーバーラップなどのコンビネーションは話していたので、得点には繋がらなかったですけど、ああいう場面を増やしていければと思っています。

MF/FW #10 堂安律 選手(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
点を獲らないと、と思っていましたし、僕自身、常にゴールを狙うのが強みと言っている中で、点を獲れないことにはもどかしさを感じていました。ただ、チームのやりたいことと自分の強みを照らし合わせた中で、やれることはやってきたつもりです。今回はウィングとして使われたので、その意図をくみ取って、求められている仕事は最低限できたかなと思います。それ以上に、簡単ではない相手に対して4連勝を当たり前のようにできるという日本代表の強みは、勝負強さとして出せたのではと思います。得点場面は、ウィンガーだからこそ入れる中でのゴールでした。中村選手に感謝したいです。

MF/FW #13 中村敬斗 選手(オリンピック・リヨン/フランス)
(アシストの場面は)ボールを前に運んだ時にすごくスペースが空いていたので、自分の得意なフェイントでちぎれるかなと思って切り込みました。(FIFAワールドカップ2026最終予選の)オーストラリア戦をちょっと思い出したシーンでした。あそこに転がすのが一番チャンスになるので。(堂安選手は)見えていました。今日は伊東選手と一緒に途中出場しましたが、いかに伊東選手が流れを変えられるかというのを改めて実感しましたし、4試合全部途中出場で、全ての試合の流れを変えてそこから結果を出していました。ランスで一緒にやってきていましたけど、本当に見習うことが多いと思います。

MF/FW #15 鎌田大地 選手(クリスタル・パレス/イングランド)
今日は4バックでトライして、長いことやっていなかった中で、失点のところはやられましたけど、基本的には問題なかったと思います。攻撃の部分はもう少し良くはできると思いますが、かなり久しぶりにやった中では、多くのプラスの面も出たと思いますし、結果的に勝てたというのは本当に良かったなと思います。今日のような引かれた相手というのは、現代サッカーでは本当に崩すのが難しくて、自分たちも苦戦はしましたが、アジアカップではこういう展開が基本になってくると思います。引かれた相手に対してもっと脅威になれるように、攻撃の部分はもちろんよくできると思うし、しっかりやっていけたらと思います。

MF/FW #18 上田綺世 選手(LOSCリール/フランス)
しっかりとまじめに対応してくる相手で、前半はクロスが少なめでした。そこはもうちょっと欲しかったという思いはありますが、入り方を自分のなかでトライしたなかで、こぼれ球から点を獲れたのは良かったと思います。(ロングボールを)蹴ってくる相手に対してしっかりとDFラインで対応できていましたし、特にピンチもなく、90分を終えられたので守備は本当に良かったと思います。相手に蹴らせて回収してというのが再現性を持ってできました。細かいところを見れば課題もいっぱいあると思いますが、ポジティブな面の方が多いと思います。

MF/FW #20 久保建英 選手(レアル・ソシエダ/スペイン)
相手はおそらく日本の3バックを想定してフォーメーションを替えてきたと思いますが、自分たちには4バックでスタートした中で、こちらも替えてイタチごっこのような感じになりました。真ん中を固められるとそんなにうまくはいかないという印象がありましたが、前半を通してやりたいことはできていたと思います。失点も不運な形で、特に崩されてというわけでもありません。ネガティブトランジションでもしっかりボールを取り切っている場面が多かったと思うので、あまり問題はないと思います。収穫もたくさんあったんじゃないかと思っています。

MF/FW #24 佐野海舟 選手(マインツ05/ドイツ)
鎌田選手が少し前めのポジションを取るので、そこは自分がワンアンカー的な形でポジションを取ろうと意識していました。ああいう狭いところでのプレーはすごく質が高いですし、そこで一つ剥がした時がチャンスになっていたと思います。ただ、取られた後のリスク管理はもう少しできたかなと思います。3バックでやる期間が長かったですが、4バックもやってきていましたし、練習でもやってきてはいました。自分たちでパターンを増やすことが大事になってくると思います。

ダレン・ベイズリー ニュージーランド代表監督
我々は良い試合をしたと思います。日本の強さに対抗するために形を変えて、コンパクトにして、DFのコネクションもよく、日本をイライラさせる時間は長かったと思います。日本に脅威を与えていたカウンターで得点を決めることもできました。選手たちは最後までハードによく戦ってくれました。ただ、まだ成長途中のチームなので、90分を通してどの局面でもベストな試合をするのは難しかった。カップ戦決勝で残り20分まで同点にしていて、最後に勝てないというのは残念でなりません。

2026年10月1日(木)、10月5日(月)
会場:神奈川/横浜国際総合競技場、東京/国立競技場
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