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【Match Report】なでしこジャパンが大会3連覇で金メダル獲得 第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)
2026年10月03日

なでしこジャパン(日本女子代表)は10月2日(金)、静岡県の小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われた、第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)決勝で朝鮮民主主義人民共和国女子代表と対戦し、2-2(PK5-3)で勝利しました。
準決勝から先発2人を入れ替えた日本は、4-3-3の布陣。GKに大場朱羽選手、最終ラインは右から浜田芽来選手、伊東珠梨選手、大箸桜子選手、桑原藍選手が並び、中盤の底に上野真実選手、その前方に柳瀬楓菜選手と塩越柚歩選手が入ります。前線で成宮唯選手、神谷千菜選手、中嶋淑乃選手が得点を狙いました。
柳瀬選手はグループステージ第1節以来の先発、大箸選手は初先発です。

2大会連続で同じ顔合わせとなった決勝は、強靭なフィジカルを生かす朝鮮民主主義人民共和国が優勢に進め、日本は攻撃の糸口をつかめません。
しかし柳瀬選手が中盤のデュエルで勝って流れを引き寄せると、32分に左サイドで桑原選手、中嶋選手とつなぎ、柳瀬選手がクロスを送ります。塩越選手がこれに合わせてシュートを放ち、ブロックされてこぼれたボールを上野選手が再びシュートすると、ゴール左下に決まって日本が先制しました。

後半は朝鮮民主主義人民共和国が反撃に出て、47分と69分に流れの中から得点し、日本は今大会初の失点となりました。
狩野倫久監督は前線に西尾葉音選手や宝田沙織選手などを投入し、浜田選手を前方へ配置するなど、次々と攻撃的な采配をします。すると86分、右サイドの水野蕗奈選手のパスを、西尾選手がペナルティーエリア右に持ち出し、右足でシュート。これがゴール左下に決まって2-2となり、6,243人が集まる会場は大きな歓声に包まれました。

2-2で90分が終了して延長戦に入ると、朝鮮民主主義人民共和国が走力を全面に押し出して攻めますが、日本も伊東選手が巧みなカバーリングを見せ、塩越選手もDFラインまで戻って守り、互いに譲らず勝敗はPK戦に委ねられました。
先攻の日本は、宝田選手を皮切りにPKを成功させていき、朝鮮民主主義人民共和国の3人目のPKをGK大場選手が見事にセーブします。その後、5人目のキッカーを務めた塩越選手がPKを成功させ、日本がPK5-3で勝利し、大会3連覇を達成しました。
試合後、赤いTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアで表彰台に上がった選手たちが、金メダルを受け取ると優勝を成し遂げたなでしこジャパンに、会場中から温かい拍手が送られました。

監督・選手コメント
狩野倫久 監督
チームの目標としていた優勝へ一戦ずつ積み重ね、成長しながらWEリーグの価値を上げていくという気持ちを持った選手たちが、細かい部分も追求してプレーに還元してくれました。その集大成のファイナルですべてを出し切ろうと送り出し、90分+延長とPK戦も想定した中、本当に粘り強く、泥臭くタフに、選手・スタッフともに戦いました。選手・スタッフに感謝すると同時に、おめでとうと言いたいです。(決勝の相手の朝鮮民主主義人民共和国の)強度は高いものがありましたが、日本人の魂をピッチで見せ、どんな時も粘り強く、我慢強く戦う姿勢を見せようと伝えました。劣勢や苦しい状況もありましたが、選手はそれを跳ね返して、チャレンジする姿はたくましく、本当に素晴らしかったです。
MF #6 柳瀬楓菜 選手(サンフレッチェ広島レジーナ)
先制点のクロスについては、中嶋(淑乃)選手が相手3人を引きつけて、空いた背後のスペースにいいタイミングでボールを出してくれたので、マイナスのクロスを上げました。先制点につながってよかったです。朝鮮民主主義人民共和国は強度があって、前線の選手のポストプレーも脅威でしたが、そこで自分自身が負けている感覚はなかったので、まだまだ戦えると感じながらプレーしていました。球際は自分の持ち味ですが、守備範囲をもう少し広くしていきたいですし、ボールを奪った後の味方へのサポートも、意識的にやっていきたいです。日頃の練習の強度などもまだ足りないと感じたので、所属チームにもそれを共有して、高めていきたいです。
MF #10 成宮唯 選手(INAC神戸レオネッサ)
優勝できてほっとしています。今大会、準決勝までは失点していなかったですが、決勝は朝鮮民主主義人民共和国が相手なので、失点することも想定していた部分はあって、立て続けの失点でしたが、慌てることなく、チームとして崩れなかったのがよかったと思います。自分たちの流れではない時でも、ゴールを取って流れを変えられたのが、このチームの強さだったと思います。初めて一緒にプレーする選手が多い中、最初は探りながらプレーしていましたが、とにかく自分らしいプレーで周りを引っ張ろうと思っていました。海外でプレーする選手が増える中、個人的にはWEリーグの価値を示せる唯一の場所だと思い、それが自分自身の意地でもあったので、ここで結果を残せてよかったです。
FW #21 西尾葉音 選手(RB大宮アルディージャWOMEN)
途中から出場した時はビハインドの状況で、ここまで本当に仲間に助けられてばかりだったので、自分がここで試合を決めようという気持ちで入りました。得点シーンは、前にいたゆずさん(塩越)に「スルー」と言って、あの位置でのターンは得意なので、イメージ通りに足を振ろうと決めていました。相手GKもしっかり見えていて、少しタッチが長くなりましたが、最後までGKを見ながら落ち着いて決められました。お客さんが多いスタジアムや、大一番と言われる試合は得意なので、今日も自分がピッチに入ったら何かができるという自信もありました。WEリーグに戻って、ボールに多く関わることや、得点を取るための動きの質をもっと上げていきたいです。
第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)
大会期間:2026年9月14日(月)~10月2日(金)
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