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高円宮妃杯 JFA 第30回全日本U-15女子サッカー選手権大会が開幕
2025年12月07日

高円宮妃杯 JFA 第30回全日本U-15女子サッカー選手権大会が12月6日(土)に開幕し、各地で1回戦16試合が行われました。
ピックアップマッチ1
湘南ベルマーレU-15ガールズ 5-0(前半3-0、後半2-0) FC STORY Tokushimaメニーナ
岐阜県岐阜市の新日本ガス球技メドウで行われた湘南ベルマーレU-15ガールズ(関東8/神奈川)とFC STORY Tokushimaメニーナ(四国1/徳島)の一戦は、立ち上がりから湘南ペースで試合が進みました。
「サイドの強力な選手を生かすために中でつないだり、サイドに揺さぶったりしながら、前からの守備で主導権を握ろうと考えていた」とMF新田千穂選手が話すとおり、MF菊地菜々美選手の突破から好機をつくります。

対するTokushimaは「蹴り合いになっても試合が落ち着くまでははっきりプレーしようと言っていた」(佐賀博幸監督)と、ゴール前での粘り強い守備とロングボール主体の攻撃で対抗しましたが、12分に自陣で与えたFKをDF吉井真夏選手に決められ、追いかける展開を強いられました。
先制点を奪った後、湘南はドリブルが持ち味のFW菊地沙愛選手を中心に見せ場をつくると、37分と40+1分に新田選手が立て続けに得点を挙げ、3-0で試合を折り返しました。

後半も湘南はサイドアタックで相手を攻略、65分には菊地菜選手のクロスにMF小島瑚菜選手が頭で合わせて4点目をマーク。71分にはFW中邨日向選手が高い位置で奪ったボールをゴール前につなぐと、再び小島選手がゴールネットを揺らし、5-0で試合を終えました。
ピックアップマッチ2
岩見沢FCルファヴェニール 0-11(前半0-6、後半0-5) サンフレッチェ広島レジーナ ジュニアユース
岩見沢FCルファヴェニール(北海道2/北海道)とサンフレッチェ広島レジーナ ジュニアユース(中国2/広島)による第2試合は思わぬ大差がつきました。広島は、FW中原千尋選手が「今年のチームの長所」と話すFW國枝千愛選手とFW西森咲華選手のサイド攻撃で序盤から押し込むと、12分にCKからDF小出彩乃選手がヘディングシュートを決めました。
この後、広島は前線からのアグレッシブな守備を見せ、15分には高い位置でボールを奪ったDF桐生珠里選手が左サイドからシュート。こぼれたボールを中原選手が押し込んで2点目を奪うと、以降も得点を重ねて前半を6-0で終えました。
後半も主導権を握る広島は、攻撃の手を緩めることなく相手ゴールに迫ります。43分には「誰よりも得点を挙げ、スタメンを取り返そうという気持ちで試合に入った」と言うMF関山麗月選手が得点をマーク。その関山選手をはじめ交代枠を活用しながら試合を進める中、「ベンチに下がった選手がみんな声を出してくれて、雰囲気が最高潮だった」(関山選手)ことで攻撃の勢いがさらにアップします。同じく途中出場のMF清水杏奈選手も得点を挙げるなど後半も攻め続けた広島が、うれしい全国大会初勝利を手にしました。

監督・選手コメント
菊地沙愛 選手(湘南ベルマーレU-15ガールズ)
自分にとって初めての全国大会なので、優勝する気持ちで挑みました。最初は緊張しましたが、みんなが「緊張せず、いつもどおりにやっていいよ」と言ってくれたおかげで、気楽にプレーできました。前からどんどん(相手を)追い掛け、相手の裏を使いながら攻めるサッカーを前半から見せることができたと思います。自分自身も点を決めたかったので、2回戦以降はしっかりゴールを見て、積極的にシュートを打っていきます。
佐賀博幸 監督(FC STORY Tokushimaメニーナ)
四国と全国の選手とでは身長やキック力に差があると感じますが、だからこそ自分たちはそこで勝負するのではなく、格好悪くても相手にしがみつかなければなりません。全国の舞台でも自分たちが取り組んできたビルドアップの戦い方を貫き、立ち向かっていくしかないと思います。初戦では3失点してから自分たちの持ち味を出せたのですが、もう少しできたはずです。この経験を生かしてフットサルの全国大会でも頑張りたいです。
中島千晴 選手(岩見沢FCルファヴェニール)
最後までピッチに立つことができず悔しいです。チームとしてもパスのスピード、体幹の強さ、攻守の切り替えの部分で北海道と道外のチームとの差を感じました。私たちには、フットサルの全国大会が残っています。今回、道外のチームとの差が明確になったので、今後の練習ではもっとパススピードを意識しながら、守備で体を張れるようになりたい。サッカーの全国大会で果たせなかったベスト8を目標にチーム一丸となって頑張ります。
中原千尋 選手(サンフレッチェ広島レジーナ ジュニアユース)
今年のチームは明るくて団結力があって、それぞれ個性があってとても良いグルーブだと思います。これまでは1回戦を突破できなかったので、歴史を塗り替えようとみんなで団結力を高めてきました。目標を達成できてうれしいのですが、1回の勝利で終わらずに、明日も勝てるように準備します。怪我で離脱した選手たちの想いも乗せ、最後まで諦めずに戦って、広島に良い結果を持ち帰るつもりです。
大会期間:2025年12月6日(土)~12月27日(土)
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