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神戸がACLE、G大阪がACL2で開幕2連勝、広島、町田もドローで勝ち点を獲得

2025年10月03日

神戸がACLE、G大阪がACL2で開幕2連勝、広島、町田もドローで勝ち点を獲得

AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2025/26東地区リーグステージが9月30日(火)、10月1日(水)に行われ、ヴィッセル神戸がメルボルン・シティ(オーストラリア)に1-0で勝って2連勝、サンフレッチェ広島とFC町田ゼルビアはそれぞれ引き分けて広島は1勝1分け、町田は2分けと無敗をキープしました。AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)2025/26東地区グループステージでは、グループFのガンバ大阪が10月2日(木)にアウェイでラーチャブリーFC(タイ)に2-0の勝利を収め、開幕2連勝です。

神戸、汰木選手が決勝ゴール

神戸は10月1日(水)、ホームでメルボルン・シティと対戦し、試合終了間際の汰木康也選手のゴールで1-0の勝利を収め、開幕2連勝としました。

アウェイで上海海港(中国)に3ゴールの快勝で好スタートを切った神戸ですが、この試合が神戸デビューとなったGK権田修一選手を含めてメンバーを大幅に変えて臨んだ第2戦で、メルボルンの積極的な戦いに苦戦します。

ホームで広島との開幕戦を落として初勝利が欲しいメルボルンは、初戦から先発3人を入れ替え、戦い方も2トップにして前線から相手に積極的にプレッシャーをかける形に変更。アビスパ福岡や鹿島アントラーズなどでプレーした金森健志選手を中心に攻撃を仕掛けます。

前半21分には左サイドのFKから、神戸DFのクリアボールに反応したゼイン・シュライバー選手が左足を振り、41分には左サイドを金森選手が攻め上がってペナルティエリアに切り込むと、右足を振ってゴールを狙いました。

神戸は守備がはまらず、攻撃のリズムもつかめないながらも前半32分に相手GKのフィードをグスタボ・クリスマン選手がカットして、ミドルシュートでゴールに迫る場面を作ります。

後半に入ると神戸はボールを保持する時間が増え、70分を前に宮代大聖選手、井出遥也選手、鍬先祐弥選手を投入。79分には途中出場していた酒井高徳選手のクロスに宮代選手がヘディングで合わせる決定機を作ります。さらに、91分にも酒井選手の右からのクロスを汰木選手が落とし、宮代選手が右足を振って相手ゴールを脅かします。

そして94分、待望のゴールが生まれます。GK権田選手のロングフィードを小松蓮選手が相手と競り合いながらゴール方向へ流し、冨永選手がヘディングで宮代選手につなぐと、宮代選手がダイレクトで前線の汰木選手へパス。汰木選手のシュートは相手GKに弾かれますが、跳ね返りが相手DFに当たって前方へ流れ、汰木選手が鋭く反応。再び右足で捉えてゴールに流し込みました。

このゴールで神戸は勝ち点3を積み重ね、メルボルンは獲得目前の勝ち点1を逃し、開幕2連敗となりました。

神戸は次節10月22日(水)にアウェイで韓国の江原FCと対戦します。江原は初戦をホームで上海申花(中国)に2-1で勝利した後、30日(火)にアウェイで成都蓉城(中国)に0-1で敗れて1勝1敗です。

広島、終盤の失点で引き分けて連勝ならず

広島は9月30日(火)、ホームで中国リーグ王者の上海海港と対戦し、前半に先制しながらも終盤に追いつかれて1-1で引き分け、開幕戦に続く勝利を逃しました。上海海港は初の勝ち点1獲得です。

27日のリーグ戦から先発7人を入れ替えた広島は、序盤から攻守に素早い切り替えで試合を支配。前半19分に先制に成功します。

左サイド自陣から縦に素早く仕掛けてCKを獲得すると、東俊希選手の左CKに荒木隼人選手がマーカーを外して高い打点で合わせてゴールネットを揺らしました。

その後も木下康介選手をはじめ、3列目からの飛び出しが効果的だった川辺駿選手、田中聡選手、後半途中出場の加藤陸次樹選手、中島洋太朗選手、トルガイ・アルスラン選手らがシュートで次々とゴールに迫りますが、相手GKのセーブもあって追加点を奪えません。加藤選手は後半半ばのCKに左ボレーで狙いますが、クロスバーに阻まれました。

一方、ホームでの開幕戦で神戸に0-3と敗れて勝ち点が欲しい上海海港は、前半はシュート2本に抑えられながらも後半は積極的に仕掛け、後半序盤には右クロスにグスタボ選手が頭で合わせますが、広島のGK大迫敬介選手が好セーブで阻止します。

しかし、元横浜F・マリノス指揮官のケヴィン・マスカット監督が率いる海港は83分、自陣の間接FKからロングボールを展開。これを途中出場のガブリエルジーニョ選手が回収してドリブルで運び、右足を振り抜いて同点としました。

海港はこの後、90分にグスタボ選手がファウルで一発退場となりますが、広島は最後まで追加点を奪えずにドローとなりました。

広島は次節、10月21日(火)にアウェイで韓国の蔚山HDと対戦します。蔚山は10月1日(水)にアウェイで上海申花と1-1で引き分けて1勝1分けで、広島と勝ち点で並んでいます。

初のアウェイに臨んだ町田、ドローで初勝利はお預け

ACLE初参戦の町田は9月30日(火)、アウェイでマレーシアリーグ王者のジョホール・ダルル・タクジム戦に臨み、0-0で引き分け、初勝利はお預けとなりました。

直近のリーグ戦から移動を含めて中2日で臨んだアジアの舞台での初のアウェイ戦に、先発メンバー4人を変更。相手サポーターの大声援が響く完全アウェイの中、前線からプレッシャーをかけて積極的に試合を進め、相手ゴールに迫りますがゴールには至りません。
最大の得点機は前半20分。ペナルティエリア左で相馬勇紀選手のCKを受けたナ・サンホ選手が相手に倒されて町田がPKを獲得。ところが、相馬選手のキックは右ポストに阻まれ、先制の機会を逃します。

しかし、町田はその後も望月ヘンリー海輝選手や相馬選手がシュートを放ち、後半開始からはミッチェル・デューク選手と林幸多郎選手を投入して攻撃を活性化。デューク選手や、後半途中出場の西村拓真選手らがゴールに迫りますが、最後までゴールネットを揺らすことはできず、2戦連続ドローとなりました。

次節は10月21日(火)、アウェイで上海海港と対戦します。上海海港は1分け1敗で、両者とも初白星を目指した戦いになります。

なお、他会場の試合では、FCソウル(韓国)がホームでブリーラム・ユナイテッド(タイ)に3-0で勝利。東地区では開幕2戦を終えて2勝は首位の神戸のみとなり、FCソウル、広島、蔚山が勝ち点4で続き、さらに江原、成都蓉城、ブリーラムが1勝1敗で並んでいます。2分けの町田は勝ち点2で8位。9位以下には上海申花、ジョホール、上海海港が1分け1敗で続き、メルボルンは2敗で12位です。

G大阪、安部選手と食野選手のゴールでアウェイで勝利

ACL2グループFのG大阪は10月2日(木)、アウェイでタイのラーチャブリーFCと対戦し、途中出場した安部柊斗選手と食野亮太郎選手のゴールで2-0の勝利を収め、2連勝です。

高温多湿で日本との気候差が大きいコンディションの中、G大阪は5-4-1でゴール前に人を割いて守りを固めるラーチャブリーに手を焼きながらも、宇佐美貴史選手や山下諒也選手が相手の裏のスペースを狙ってゴールに迫り、後半序盤にはデニス・ヒュメット選手が相手ゴールを脅かします。

初勝利が欲しいラーチャブリーは、序盤から攻勢に出て20分過ぎにはスコット・アラダイス選手、ジェレミー・コリヌス選手がシュートでG大阪ゴールに迫る場面を作りますが、GK東口順昭選手が好セーブで対応します。

試合が動いたのは64分。G大阪は左サイドから仕掛け、黒川圭介選手の左クロスを相手DFがクリア。これを回収した安部選手が右足を振って均衡を破りました。

その後、動きの落ちてきたラーチャブリーに対してG大阪は攻撃の手を緩めず、途中出場の満田誠選手とイッサム・ジェバリ選手、宇佐美選手らが決定機を作ると、後半アディショナルタイムに満田選手の縦パスをペナルティエリアで受けた食野選手がターンして左足を振り、ゴール右隅へ追加点を決めました。

G大阪は勝ち点を6に伸ばし、ラーチャブリーは2連敗となりました。

他会場では、次節10月22日(水)にG大阪がホームに迎えるナムディンFC(ベトナム)がアウェイで東方(ホンコン・チャイナ)に1-0で勝利。G大阪と2連勝で並びましたが、得失点差でG大阪がグループ首位に立っています。

監督・選手コメント

吉田孝行 監督(ヴィッセル神戸)
内容よりも勝ち点3を獲るのが大事な試合だったので、結果的に獲れてよかったです。内容的には、最後の方で3回ぐらいチャンスがありましたが、それまでチャンスをつくれなかったので、そこは反省しなければいけないところです。前半は、相手が少し違うやり方をしてきた中で守備がはまらなかったこともありますが、単純に、攻守にアグレッシブにという自分たちのサッカーというのが無かったと思います。リーグステージは勝ち点をどれだけ積み重ねるかで、今のところ順調に来ています。これからもスケジュールを見て、みんなでやっていくだけです。

GK 権田修一 選手(ヴィッセル神戸)
最初は普段なかなか出場機会の無いメンバーで臨みましたが、チームみんなで戦って獲れた勝ち点3なので本当にうれしいです。セカンドボールが拾えない状況で相手ボールになることが多かったですが、そういう状況でも集中を切らさずに、自分たちが普段やっていることをやるんだということを後ろから声をかけていました。今日初めてみんなと一緒に大きなピッチでサッカーをやる状況だったので、まだまだ良くなる余地は無限にあると感じています。

MF 汰木康也 選手(ヴィッセル神戸)
すごく難しいゲームでしたが、最後にああいうチャンスが転がってきて、それをしっかりモノにできてほっとしています。得点場面は、小松選手が体を張って、宮代選手がいいところで拾ってくれてワンタッチで(出して)、僕を見ていてくれましたし、僕もそれを信じて走りました。ラッキーな形でしたが、あそこに走ること、ゴール前の相手の嫌なところにボールを出すのは僕らの強みなので、それがゴールにつながって良かったです。チームとしても個人としてもここ数年、ACLでは悔しい思いをしているので、「今年こそは」という思いがあります。今日みたいなゲームはリーグ戦にいい形でつながると思いますし、ホームで勝ててよかったです。

FW 金森健志 選手(メルボルン・シティ)
アウェイでなんとか勝ち点3を獲ってオーストラリアに帰りたかったのですが、それができずに残念です。最後の最後に神戸の底力で負けてしまった印象です。今日は2トップというか、可変でしたが、攻撃のポジションや守備のタイミングはチームでやっていたことを出せたと思います。最後のゴールが取れなかったですが、次に切り換えたいです。チームの中心になって、もっと上に行けるようにチームを引っ張っていきたいです。

ミヒャエル・スキッベ 監督(サンフレッチェ広島)
最初から90~95分間は我々が試合を握っていました。全体的なパフォーマンスは素晴らしかった。ただ、今季を象徴するように、チャンスを得点につなげることができず、2点目が取れなければ、今日のように相手にカウンターのチャンス1本で同点にされてしまいます。今日の試合内容で勝ち点1は非常に少ないと感じますが、リーグステージは12チーム中8位に入れば次のラウンドへ進めるので、今日の勝ち点1でこの先もやれると思っています。

DF 荒木隼人 選手(サンフレッチェ広島)
先制の場面は、非常に良いボールが入ってきて、しっかりマークも外して、いいシュートを打てました。1回ニアに行ってからファーに消えることを意識していましたが、それがうまくできて得点につながりました。ただ、あそこで失点したらいけないですし、あそこで決めてくるのがアジアの戦い、それ以上の戦いです。今日の失点を教訓に、もう1段階チームとしてレベルアップしたいと思います。昨年はACL2で、やっとの思いでここ(ACLE)に来ました。まずは予選を勝ち切ってノックアウトステージに上がって、優勝まで目指していきたいです。

MF 川辺駿 選手(サンフレッチェ広島)
自分のマークの選手が最後までついて来ない感じがしたので飛び出して、チャンスをつくりシュートもあったので全体的に良かったと思いますが、だからこそ、結果が欲しかったです。2点目が必要だと思っていましたし、自分にもチームにもチャンスがあったので、2点目を決めきらないといけません。ただ、負けてはいないので、引き続き勝ち点を重ねられるように頑張りたいです。

MF 相馬勇紀 選手(FC町田ゼルビア)
自分のところでPKを外してしまったので、本当に悔しい勝ち点1になりました。前半は崩し方が単調になってしまい、後半は少しいい形がでたので、それを最初からできるように次は修正したいと思います。チームとしてACLEもリーグもどちらも大切な大会です。次のリーグ戦で勝ち点3を獲れるように良い準備をしたいです。

MF 安部柊斗 選手(ガンバ大阪)
この難しい気候、難しい雰囲気とピッチの中で前半は本当に苦しみましたが、自分はベンチで見ていてシュートが少ないと感じていました。比較的ボールは持てていたので、その中でどうやって崩すか。ミドルシュートが足りなかったので僕はそこを意識していました。ゴールシーンでは思い切って枠に飛ばすように打ちました。自分の得点でチームが勝てたのは本当に良かったですし、自分の狙い通りだったのですごく良かったと思います。この勢いをそのままリーグの鹿島戦にぶつけたいと思います。

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