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広島が終盤に神村学園を振り切り、2年ぶり6回目の優勝! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第22節

2023年12月04日

広島が終盤に神村学園を振り切り、2年ぶり6回目の優勝! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第22節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WESTは12月3日(日)に第22節(最終節)の6試合を開催し、各地でシーズン最後の戦いが行われました。吉田サッカー公園(天然芝)では、サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)と神村学園高等部(鹿児島)が対戦しました。

ピックアップマッチ

サンフレッチェ広島F.Cユース 3-2(前半2-2、後半1-0)神村学園高等部

前節終了時点で首位、この試合に勝てば優勝が決まる広島が開始直後から攻め込みます。6分にはFW角掛丈選手(#9)が相手のパスをインターセプトし、角掛選手のパスを受けたMF中島洋太朗選手(#8)が左足で蹴り込んで、早くも均衡を破りました。

さらに広島は11分、DF石原未蘭選手(#6)とのコンビネーションで右サイドを崩した角掛選手がセンタリング。これをFW中川育選手(#10)がヘッドで合わせ、リードを2点に広げました。

一方的な展開になるかと思われましたが、神村学園もすぐさま反撃に転じます。14分、この試合最初のCKを得ると、中央に送られたボールを広島がクリアし切れず、混戦からDF鈴木悠仁選手(#4)が左足で蹴り込んで1点を返しました。

これで息を吹き返した神村学園は、さらにチャンスをつくるように。37分には相手のバックパスを追ったFW西丸道人選手(#13)が、足で処理しようとした広島のGK山田光真選手(#1)よりも先に触って抜け出し、最後は西丸選手のパスを受けたMF佐々木悠太選手(#16)が無人のゴールに蹴り込んで2-2としました。

同点で迎えた後半、立ち上がりは前半同様に広島が主導権を握りました。52分、DF橋本日向選手(#15)のクロスボールに、MF鳥井禅音選手(#7)が合わせたシュートはクロスバーに当たって決まらず。60分にも橋本選手のクロスボールから鳥井選手がシュートを放ちますが、ゴールライン寸前でクリアされてしまいます。神村学園もMF名和田我空選手(#14)が71分、80分と惜しいシュートを放ちますが、決められません。

引き分け以下だと2位のヴィッセル神戸U-18(兵庫)に逆転され、優勝を逃す可能性があった広島ですが、85分、ついに勝ち越し点を奪います。61分から交代出場していた1年生のMF小林志紋選手(#28)がドリブルで運び、ペナルティーエリア外から右足でシュート。これが鮮やかにファーサイドに決まり、リードを奪いました。

その後は神村学園も攻め込みますが、広島は懸命にはね返し、リードを守ってタイムアップ。試合終了の笛が鳴ると、広島はピッチ内外の選手やスタッフが喜びを爆発させました。

2年ぶり6回目となるプレミアリーグWEST優勝を果たした広島は、12月10日(日)に行われる高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 ファイナルで、EAST王者の青森山田高校(青森)と対戦します。両チームは2021年にもWESTとEASTで優勝しましたが、新型コロナウイルスの影響でファイナルは開催中止に。代替試合として、両チームの関係者や保護者のみが観戦する非公開試合、JFA競技会委員長杯(プレミアリーグ2021 EAST vs WEST)で対戦しました。

このときは90分間を終えて2-2、規定により引き分けに終わっています。2年越しの再戦に向けて、広島のキャプテン石原選手は「2年前は決着がつきませんでした。ここで勝ち、広島が日本一であることを証明したいです」と意気込んでいました。

監督・選手コメント

野田知 監督(サンフレッチェ広島F.Cユース)
早い段階で2得点できたのはすごく良かったですが、どちらも自分たちのミスから2失点したのは、もったいなかったです。後半の立ち上がりにチャンスがありましたが決め切れず、時間の経過とともに選手たちにも少し焦りが見え始めました。選手交代で試合を動かすしかないと思っていたので、うまくはまったと思います。ファイナルまでも、いつもと変わらない1週間を過ごします。最後の一発勝負なので、コンディションとメンタルが最も大事ですから、しっかり準備したいです。

MF #28 小林志紋 選手(サンフレッチェ広島F.Cユース)
(勝ち越し点は)ボールとゴールだけに集中して打ちました。気持ちで決めた感じです。(野田監督には)「お前が決めてこい」と言われました。チーム全員で戦っていたので、決めたのは僕ですが、全員の力で決めたゴールだと思います。みんなで喜び合うことができてよかったです。1年生として、3年生やチームに貢献できたのはうれしいですし、優勝できてホッとしています。ファイナルでも絶対にゴールを決めて、チームを勝たせられるように頑張りたいです。

有村圭一郎 監督(神村学園高等部)
守備の人数が足りなかったわけではないのに2失点してしまいましたが、うまくリズムを取り戻して、前半のうちに2点を返すことができました。優勝が懸かっていて、広島さんも難しい試合をしなければならなくなり、お互いに最終節の緊張感がある、良い試合ができて良かったんじゃないかと思います。来年のチームも3年生が多く抜けるわけではないので、また来年この場所で試合ができる、プレミアリーグに残留できたことは、すごく大きなことだと思います。

FW #13 西丸道人 選手(神村学園高等部)
立ち上がりは相手をリスペクトし過ぎていたところがありましたが、自分たちの攻撃には自信があるので、取り返す力はあると信じていました。1年間プレミアリーグで戦い、自分が研究されて通用しなかったり、チームが勝てなかったりという時期もありましたが、特に3年生が成長して、個でも戦えるようになったと思います。このステージにいなかったら間違いなく、いまのレベルのチームにはなっていないので、昨年プレミアリーグに昇格させてくれた先輩たちには感謝しかありません。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式X

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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