受講生を選考するためのトライアルを実施してから約1年が経ち、2022年度S級コーチ養成講習会も最後の週を迎えました。指導実践の最終試験ということもあり、緊張した空気に包まれてスタートした最後の一週間でした。

集中講習・短期講習でサポートプレーヤーとしてご協力頂いた皆様、お忙しい時間を講義のためにご調整いただいた講師の皆様、コース全般をサポートしていただいた補助学生の皆さんにこの場をお借りして心より御礼申し上げます。

そして、講習会を通して指導者としての厚みが増した受講生の皆様の、今後の更なるご活躍をお祈りして今年度の受講者レポートを締めくくりたいと思います。

2023年度のS級コーチ養成講習会は4月開講予定です。

期間：12月5日(月)～12月8日(木)

サポートプレーヤー：流通経済大学

受講者コメント

藪田光教 さん（東京ヴェルディユース）
2022年S級養成講習会は4月10日から始まり今回のJ-STEP（12月5日～12月8日）で最後になります。
ここでは指導実践のテストをメインに行いました。最後の指導実践のテストは流通経済大学の選手がサポートしてくれました。この最後のテストでは受講生全員が1年間に教わったすべてを出しきれたと思います。このような緊張感の中で指導出来た事やチューターや沢山の仲間のアドバイスが自分自身の財産になりました。
これが終わってしまうと思うと寂しい気持ちで一杯です。
この1年、ここでの学びを無駄にしないように次のステップで生かして行きたいと強く思いました。最後にチューターの皆さん、補助学生の皆さん、JFA事務局、サポート選手の皆さん、受講生の皆さん、この全員で作り上げてきたS級コーチ養成講習会に参加出来たことを幸せに思います。
皆さんの支えがあったおかげで自分自身もグレードアップ出来たと思います。皆さん1年間お疲れ様でした。皆さんのご活躍を期待しています。
ありごとうございました。

若井研治 さん（福山平成大学）
昨年のS級トライアルからの短期講習に始まり，Module5の最終試験まで長かったようであっという間に時間が過ぎました。思い返せば、まだ顔も名前も初めての人ばかりで緊張と期待の入り混じったなんとも言えない感覚を思い出します。
最終試験はこれまで積み上げてきた指導実践の集大成です。それぞれがチャレンジ＆トライを続け、チューター・サポート選手も含めての振り返りをもとに、これまで以上の実践であったと思います。7つのテーマを元に、試行錯誤とグループでのリレーション、そこからのトレーニングプランの再構築で毎晩遅くまで取り組んだことが昨日のように思い出されます。最終試験は、25分の中にゲーム形式は必ず入れた中で落とし込み、提示とジャッジ等限られた時間での実践でした。最初の実践者が終わると自然とみんなから拍手が出て、これまでの集大成をリスペクトした実践に全員が感慨深い感覚を持ったのではないでしょうか。そんな仲間との時間が終わる寂しさと、やり遂げた充実感、これからの責任と義務を胸に抱き実践を終えました。最後のセクションが終わり、協力いただいたサポート学生への挨拶で「仲間でありこれからはライバル」というこの言葉に、本当にこのメンバーで良かったと改めて心を打たれました。
「しんゆう」には段階があり、新しい友ができ、親しい友になり信じられる友になり、そして心（こころ）の友になると言います。まさにこのメンバーは人生の心友です。そのことからも、S級講習会の素晴らしさを改めて実感できました。そこには、受講者だけでなく我々を導いてくださったチューターの方々がいての我々だったと思います。この年齢になって、人生の恩師に出会えるとは幸せ者です。それこそ、S級のS級たる所以なのかなと思います。
最後になりましたが講習会を行うにあたり、多くの関係者のご尽力があって受講することができました。チューター、サポート学生、補助学生、JFA事務局、講座での講師の方々、そして、メンバーの代表として活躍してくれた林さん、サポート学生を手配してくれた永山・田村さん、キャプテンとしてみんなを盛り上げてくれた村上さん、それらを温かく見守ってくれた大柴・長谷川さんに感謝いたします。
終わりは新たなスタートの始まりです。それぞれがこの講習会で積み上げたもの、獲得したもの、成長したものを大切にして、「世界一、サッカーで幸せな国になることを目指して！」新たな挑戦（課題）に向かっていきます。